- カテゴリ:小学生 中学生 高校生 一般
- 発売日:2018/04/20
- 出版社: 創元社
- サイズ:24cm/127p
- 利用対象:小学生 中学生 高校生 一般
- ISBN:978-4-422-40038-9
読割 50
紙の本
世界を変えた50人の女性科学者たち
著者 レイチェル・イグノトフスキー (著),野中モモ (訳)
科学・技術・工学・数学(STEM)の分野で活躍しながら、歴史の陰にかくれがちだった女性科学者50人を取り上げ、その驚くべき業績やバイタリティあふれる人生を魅力的なイラスト...
世界を変えた50人の女性科学者たち
世界を変えた50人の女性科学者たち
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商品説明
科学・技術・工学・数学(STEM)の分野で活躍しながら、歴史の陰にかくれがちだった女性科学者50人を取り上げ、その驚くべき業績やバイタリティあふれる人生を魅力的なイラストとともに紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
「有名な科学者といえば?」――エジソン、アインシュタイン、ダヴィンチ、ニュートン……。数ある人物のなかで、女性の名前が挙がるのは「キュリー夫人」くらいではないでしょうか。
しかし、こんにち私たちが当たり前のように知っている科学的理論や発見、発明の裏では、実は多くの女性科学者が活躍していたのです。
例えば、世界で初めて魚竜や首長竜の完全な頭蓋骨を発掘したのは、化石ハンターの少女メアリー・アニングでした。
リリアン・ギルブレスの人間工学的なレイアウトは、現代の多くのシステムキッチンや労働空間のデザインに採用されています。
コンピュータがまだ一般的でなかった時代、人種や性別による差別にも負けず、人類を宇宙へ送るNASAの宇宙計画を成功に導いたのは、キャサリン・ジョンソンの計算力でした。
またヴェラ・ルービンは、銀河系が回転していることを発見し、宇宙を満たしているという「暗黒物質(ダーク・マター)」の存在を仮定しました。
そのほか、XY染色体を発見したのも、その末端にテロメアをがあることも、DNAのらせん構造を証明する決定的な写真を撮影したのも、みな女性の科学者でした。
本書は、科学・技術・工学・数学(STEM)の分野で世界を変えるような素晴らしい業績を残しながら、これまで歴史の陰に隠れがちだった女性科学者50人にスポットをあて、その驚くべき研究成果やバイタリティあふれる人生の一部を、チャーミングなイラストとともに紹介します。
愛らしいイラストを手がけたのは、アメリカの新進気鋭のイラストレーター、レイチェル・イグノトフスキー。厳しいサイエンスの世界をひた走るヒロインたちを、その業績だけでなく、人間的な魅力を引き出しながら描き上げています。
ここに登場する50人はみな、女性が教育を受けたり、男性に混じって仕事をすることすら制限されていた時代にも、常識を打ち破り、差別や困難と闘い、世紀の大発見や研究をなしとげた人たちです。
周囲から「だめだ」と言われても「できるものなら止めてみなさい」とばかりに諦めなかった女性科学者の姿は、若きリケジョのみならず、壁に立ち向かいひたむきに夢を追うすべての人の背中を押してくれるはずです。
<本書の見どころ>
●古代から現代まで、世界を変えるような偉業をなしとげたトップクラスの女性科学者50人(+α)を紹介
●研究成果からプライベートな一面まで、トリビアもたっぷり。魅力あふれる女性科学者の人生の物語を簡潔に学べます
●アメリカ出身の若手女性イラストレーターによる可愛いイラストが満載。ビジュアルブックとしても楽しめます
●研究室の道具一覧や科学単語集、科学年表など、楽しいコラムも収録
●原則として小学5年生以上で習う漢字にルビつき。若い科学者のたまごを応援します【商品解説】
目次
- 日本版によせて(野中モモ)
- はじめに
- ヒュパティア(天文学者・数学者・哲学者、350〜370−415?)
- マリア・ジビーラ・メーリアン(科学イラストレーター・昆虫学者、1647−1717)
- 王貞儀/ワン・チェンイ(天文学者・詩人・数学者、1768−1797)
- メアリー・アニング(化石コレクター・古生物学者、1799−1847)
- エイダ・ラヴレス(数学者・作家、1815−1852)
- エリザベス・ブラックウェル(医師、1821−1910)
- ハータ・エアトン(エンジニア・数学者・発明家、1854−1923)
- ネッティー・スティーヴンズ(遺伝学者、1861−1912)
著者紹介
レイチェル・イグノトフスキー
- 略歴
- 〈レイチェル・イグノトフスキー〉タイラー美術学校グラフィックデザイン科卒業。教育的なアート作品の創作に打ちこむ。
関連キーワード
- マリアム・ミルザハニ
- マイブリット・モーセル
- メイ・ジェミソン
- エリザベス・ブラックバーン
- 呉/秀蘭
- ジョスリン・ベル・バーネル
- カティア・クラフト
- クリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト
- パトリシア・バス
- ワレンチナ・テレシコワ
- アニー・イーズリー
- ヴェラ・ルービン
- エスター・レダーバーグ
- ロザリン・ヤロー
- ジェーン・クーク・ライト
- キャサリン・ジョンソン
- ガートルード・エリオン
- マミー・フィップス・クラーク
- ヘディ・ラマー
- 呉/健雄
- ドロシー・ホジキン
- リータ・レーヴィ=モンタルチーニ
- マリア・ゲッパート=メイヤー
- セシリア・ペイン=ガポーシュキン
- ジョーン・ビーチャム・プロクター
- ゲルティ・コリ
- アリス・ボール
- マージョリー・ストーンマン・ダグラス
- カレン・ホーナイ
- イーディス・クラーク
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紙の本
絵本を読むように新しい世界へ。「隠されてきた姿」に光を当てる
2018/05/17 18:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで知られていなかった女性科学者の業績と人間的な魅力を、かたくるしい文章ではなく、おしゃれなイラストで紹介するというところが、本書の最大の魅力です。科学に興味がない人、彼女たちを知らなかった人も、絵本を読むような気持ちで、サイエンスの世界に自然と足を踏み入れることができます。この本を手に取って下さった方に、読む前と後とで確実に世の中の見方が変わった、新しい世界がひらけた、と感じていただけたら。
紙の本
キレイなイラストに興味が広がる
2018/06/17 10:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
洋書で見掛けて綺麗な表紙だな読んでみたいなと思っていたら、ちょうど翻訳されていました。
中身も表紙のように黒い地にカラフルなイラストと、伝記とトリビアの文が入り混じっていてとても綺麗。
日本版は翻訳にあたってデザインを重視し一部要約になっているそうですが、ここから興味を惹かれて自分で調べたり目指したりすれば良いし、僕もマリア・シビラやテレシコワなど気になる人が沢山いました。
50人皆が驚くほど重要な業績を残しており、また皆が正当な役職を得る為に闘っています。
最初に紹介されたヒュパティアは、「アレクサンドリア」というタイトルで映画にもなっていますね。
同位体のふるまいを解明したマリア・ゲッパート・メイヤーは、ヘビースモーカーで「ときに2本のタバコを同時に吸っていた」とか、健康に悪そうだけどエネルギッシュで強い女って感じ!
プログラミングの母と呼ばれる海軍准将グレース・ホッパーはデスクに海賊旗を掲げていた。チームが必要な物を手に入れる為に容赦しなかったからだ!
動物が快適に暮らす事を重視した爬虫類館を造り、後の動物園全体に影響を与えたジョーン・ビーチャム・プロクターは、病気で弱ってからも車椅子でリードに繋いだコモドドラゴンを連れて爬虫類館を巡回した。見たかったなそれ!
ロザリンド・フランクリンから剽窃し中傷したワトソンの行動などは本当に悲しくなります。逆にアインシュタインの様にちゃんと評価する人も居ますし、女性科学者達自身が後進を育てる事に力を注いでいます。
病気になったゲルティ・コリを抱きかかえて(イラストではお姫様抱っこで)移動し一緒に研究をした夫カールの様なロマンチックな関係もあります。
巻末で更に14人を紹介し最後に「次の偉大な科学者になるのはあなたかも!」と結んでいるのも良いですね。
紙の本
偉大なる知性
2020/05/24 21:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまであまり注目されていなかった(あるいは意図的に無視されてきた)女性科学者にスポットライトを当てた、価値ある一冊。
装丁も美しい本です。
紙の本
女性のみ集めるのも差別化と思ったが…。
2018/09/08 14:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金山-Kinzan - この投稿者のレビュー一覧を見る
「世界を変えた50人の女性科学者たち」
このタイトルを見ると、「硬そうな本だな」という印象を持たれるでしょう。
実際硬い内容です。硬いとつい、読みずらいものになってしまう。そこを親しみやすいイラストと共に彼女たちを紹介することで、読みずらくならないよう工夫しています。
正に、イラストと伝記のコラボです。
これまでも、イラスト入りの科学関係の本がなかった訳ではありませんが、どちらかといえば、科学の実験の過程や物質を説明するためのイラスト、というのが主流でした。伝記でイラストが入っていても、硬いか子供向けかのどちらかでした。
本書のイラストは、オシャレですが、子供向けと限定されません。正に大人も子供も楽しめるイラストです。
一人の科学者につき、見開きで一頁を使用。左のページが本人をイメージしたイラスト、右のページがその人の伝記となっています。
古代から現代までの、女性科学者が紹介されています。
女性の科学者が歩んだ道のりは、苦難に満ちたものでした。女性だから大学や大学院に入れてもらえない、最初の登場するヒュパティアに至っては、殺されています。理由の半分は天文学を教えたこと(当時地動説は犯罪)ですが、半分は女性が男性にものを教えることがキリスト教の教義に合わなかったことによる逆恨みです。
残念ながら日本人はいません。本書の言う「科学者」は医師も含まれています。最近、某医大での女性差別が大々的に報道されている通り、まだ日本においては女性への差別が残っています。しかし、それも、個々の女性たちが地道に研究を重ね、成果を出していけば、解消していくと信じています。
私たち生きている時代よりも、女性が差別されていた時代に科学の研究に心血を注いだ女性たちがいる。尊敬すべきです。そして、そうした先人の苦労があったからこそ、今こうして女性でもいろいろな分野で研究ができるようになったのは忘れてはならないと思います。(戦前は、日本は女性は大学に入れなかったのですから)
「物理学を考える時、アインシュタインだけでなく、エミー・ネーターの名前も挙げられるようになるべきです」
忘れられていた女性科学者たちを、今こそ思い出すべきです。
紙の本
老若男女問わず
2018/11/17 21:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まるはなあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
性別や人種差別を乗り越え偉業を成し遂げた50人の女性科学者たちが、ユーモラスなイラストとともに簡潔に紹介されていました。幼い子供には少し難しいかもしれませんが、老若男女を問わず、世界中の人たちに読んでみてほしい児童書だと思いました。