紙の本
続きという感じではない
2020/01/25 20:39
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投稿者:KKKKK - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「宇喜多の捨て嫁」をもう一度読み返したくなった。
冷徹な父親のイメージの直家だったが、今作では実は良い人風に語られていた。
主人公は直家の息子、秀家。
時代に翻弄されていく様が描かれている。
前回よりも歴史小説風が増しているが、登場人物が多い割には読みやすかった。
伏線が回収されていくので、歴史小説としては出来過ぎ感がある。
が、物語としては面白い。
紙の本
前作を読みましょう
2019/07/06 20:21
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「宇喜多の捨て嫁」を読んでいる前提でストーリーが進むので読んでから手に取るべき一冊です。
幸福で華やかな時代と最後の境遇の落差に切なくなりました。
電子書籍
とても面白かったです!!
2018/07/19 04:52
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投稿者:栗山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても面白かったです。
興奮しながら読みました。
伏線を回収された時の快感!
やっぱり木下先生の小説好きだなと思いました。
電子書籍
宇喜多の夢
2018/07/06 05:14
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投稿者:magu0217 - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊臣と徳川の政争に巻き込まれていく、宇喜多の目線でみた戦国の世がいきいきと描かれています。
文章のテンポが良く、ワクワクしながら一気に読みきってしまいました。世の流れに抗うことでしか生きられなかった宇喜多秀家の意地と優しさが心地よかった。
電子書籍
しびれます
2018/06/30 14:24
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投稿者:akasrip - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇喜多シリーズ最高です。前作の方が緊張感は高い。
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【戦国を駆け抜けた心やさしき俊才の生涯】父・直家の跡を継ぎ豊臣政権の覇者となった秀家。関が原で壊滅し、八丈島で長い生涯を閉じるまでを描く傑作長編。
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冒頭、宇喜多八郎の名を聞いて、それは宇喜多直家のことと思った私は『宇喜多の捨て嫁』のファンです。そして幼名を継ぐ秀家が梟雄と呼ばれた父とは違い、爽やかな好男子であったものが、段々と秀吉や家康を相手に出来る器量人になる過程は、なぜか八郎の父の目線で応援しています。やがて 崩壊した家臣団を再結集して西軍の主力となった関ヶ原に『兒』の旗指物が翻った時、もしかしたら宇喜多秀家軍が勝利するのではないかと念願してしまうほど…。あとこの物語で豪姫がいて良かった!映像化の際の女優は誰がいいでしょう?
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関ヶ原後の豪との再会は泣ける。
領国経営、戦ではない領土問題。なにかと難しい時代だったのね。
時代が徳川の時代に入るまで八丈島からどう見えたのか、あるいはもう見なかったのか。
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あの「宇喜多の捨て嫁」を読んだときは衝撃を覚えた。その続編でもある「宇喜多の楽土」面白かった!「宇喜多の捨て嫁」ような怖さや悲しさはないものの主人公の宇喜多秀家に感情移入というか応援したくなるものに襲われてしまった。決して猛将、知将のような感じがないのに時には安国寺恵瓊、石田三成をうまく出し抜き、また鉄砲でも狙撃術を見せる父直家にはない秘められた才がある秀家。またなにより秀家の人柄に引き込まれてしまう。
秀家を支える浮田河内守、正木、千原、進藤も良かった。関ヶ原の戦いでも自分が今まで読んだことのない関ヶ原を描いてくれたので新鮮で面白かった!
秀吉と宇喜多左京亮は怖い。特に宇喜多左京は不気味な怖さがある。どこか叔父である直家に似ている。
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まずは直木賞、残念でした。。「宇喜多の捨て嫁」の木下昌輝氏の宇喜多シリーズ(?)。暗殺を繰り返してのし上がった父親の宇喜多直家の嫡男、宇喜多秀家の一代記。「捨て嫁」は短編を再構成したものだったけど、異常に面白かったので期待していたが、相変わらずの爽やか主人公の気持ち良さと、周囲の暗黒状況の対比が木下節ともいえる雰囲気。正直後半息切れ感というか、もう少しコンパクトでもよかった感があるが、読んで損なし、気持ちの良い作品でした。
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偉大な父と何かと比較され、戦国という激動の波に翻弄される宇喜多秀家。
時流に逆らわずすんなりと流れに従うことのできる器を兼ね備えた家康のような男がいる一方で、時流に乗りきれず流れに逆らうことで己の信念を貫くことしかできない不器用な秀家のような男もいる。
乱世を終わらせ、民が健やかに過ごせる「楽土」をつくる…亡き父と幼い頃に交わした約束を守るために。
この時代に、常に国土と民の行く末を思いやる心優しき武将がいたとは驚きだった。
しかもそれがあの豪傑・宇喜多直家の息子とは…。
関ヶ原で負けてもなお「生き延びる」決断を下した男の信念に驚きを隠せない。
流れ着いた最果ての地で、彼は父との約束通りの「楽土」をつくれたのだろうか。
遠い地より見た江戸幕府…彼の目にはどのように映ったことだろう。
新たな男の美学を見せつけられた。
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前作の『 宇喜多の捨て嫁』が泥のような作品であり、本作はそこからスっと伸びて咲いた蓮のような爽やかな作品であった。しかし、泥がなければ蓮が咲くことが出来ないように、この父子関係にも切っても切れない関係がある。
様々苦しみながらも、秀家の貫き通したものには共感を覚えるし、自分自身も曲げられないものを持って、生きていきたいと思う。
「関ヶ原」を通説と異なる説を取り入れたのも、良かった。
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「宇喜多の捨て嫁」に続く、宇喜多家のその後を描いた物語。
相変わらずの手練で、期待に違わぬ良質のエンタテインメントとして楽しませてくれる。
一連の宇喜多家クロニクルは、佐藤賢一氏の「黒い悪魔」、「褐色の文豪」の関係性にもよく似て、彷彿とさせる。
「象牙色の賢者」よろしくもう1冊出たりして。
関ヶ原の戦いとその前後を収めた作品はフィクション、ノンフィクション問わず数多いが、それらと比べて読んでみるのもとても面白いと思う。
私の場合は「とっぴんぱらりの風太郎」(万城目学著)に出てくるキャラクターを想起したりして、なかなか興味深かった。
「宇喜多の捨て嫁」でもそうだったが、ラストで一気に家族愛の部分に焦点を結び、感情優位の精神状態に力づくで読者を引きずり込むところがまた、何とも言えぬ剛腕ぶりだ。
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宇喜多秀家の一生を満遍なく辿った小説。
そこここに作者独自の設定があり、それが重要な伏線となっているため、そこに必然性を感じるかどうかが本書に対する印象を左右すると思う。
「捨て嫁」を読んでいれば、感情移入度合いも違ったのかも知れないが。
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第159回直木賞候補作。
葉室麟ほど内面を揺さぶるような作風でもないし、かといって司馬遼太郎の「城塞」ほど中立的に戦を描いているわけでもない。
とにかく、翻弄され続ける宇喜多秀家。といった感じ。