紙の本
不登校からの復帰
2018/11/19 12:53
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投稿者:リンドウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
青春ブタ野郎シリーズ第8弾!
今作のヒロインは、主人公・梓川咲太の妹・梓川花楓(かえで)。ちなみに、「花楓」は、解離性障害を患い記憶を失っていた期間、その間を埋めてくれた人格「かえで」とは別人格で、本来の人格。
今作では、思春期症候群よりも、不登校から保健室登校そして高校受験へと社会復帰していく花楓の物語が軸で、リアルな感じでした。不登校の高校生の家庭教師をした経験、不登校児支援学級に訪問していた学生時代、解離性障害を患っている現在、自分にとっては身につまされる内容でした。
今作も登場人物はみんな青春していました!
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堪能しました
2019/01/18 06:43
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投稿者:豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
思春期症候群がどこで襲ってくるかと、ホラー映画を観るのと同じ心境でした(笑)。
今回は次巻への「つなぎ」のような位置づけでしょうかね。
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面白い!
2023/06/25 18:04
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投稿者:sun - この投稿者のレビュー一覧を見る
思春期症候群。ありそうで、なさそうな出来事を個性豊かなキャラクターを中心に描いています。カエデが不登校から社会復帰をして高校受験をするまでの軌跡。感動。
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【こんなにも、今、君が悔しいのは勇気を出して踏み込んだ証拠】
2023/02/25 23:47
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつの間にか二年生の三学期を迎えた咲太は、妹の楓の大きな決断と未来へ踏み出す一歩を応援する物語。
思春期症候群を患い、ろくに学校に通う事が出来なかった楓の切なる願い。
それは、兄と同じ高校に通う事。
無謀に見えるその願望もやれるだけやってみる事に意味がある。
自分には無理だと諦めていたら何も掴めない。
それから、咲太に教えを乞い、必死に勉学に勤しむ楓。同調圧力を強いる世界に無自覚に傷付られる現実。
艱難辛苦の試験を乗り越え、悔しさを糧に更に楓は成長するのだ。
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1年半ぶり
2021/12/31 11:33
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
1年半ぶりの新作です。
今回から新章スタートと言ってもいいのでしょうか。
前巻で終了でもおかしくなかったと思いますが、引き続き今後にも期待です。
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劇場版は見て、続きが気になって読んだ。
内容としては、花楓の「かえで」との葛藤が心臓に突き刺さって大量出血。
あと、朋絵への咲太へのからみ方てこんなにもセクハラだったんや、というアニメしか見てないと気づかない細かい気づきがありました。。
文体は読みやすい。ラノベ特有の凝った言い回しがなくて良かったです。
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前巻で一つの大団円を迎えたシリーズの新展開……と言いつつその部分はほんのさわりだけで、本巻は花楓の高校進学問題のお話。
それは新展開というよりもこれまでのお話からの真っ当な続きで当然語られるべき物語だ。
そこには思春期症候群うんたらではなく花楓の問題に真っ向から向き合った物語があって、相変わらず胸が熱くなった。
いなくなった「かえで」のことを思い出すとき、咲太同様いまでも胸が苦しくなるのだけど、そんな「かえで」の想いを受取ってそれを実現することが自分の義務だと思ってしまう花楓。
咲太と同じ高校に行きたいと言う「かえで」の夢を叶えようと精一杯努力して頑張る姿は、こんな妹がいたらもうなんだか一も二もなく抱きしめてやりたくなる。
でも咲太が言うように、花楓に望むことは誰かの代わりに頑張ることじゃない。
ただ、日々小さな幸せを感じるようなそんな生活を送って欲しい。
生きていることが幸せであって欲しい。
ただそれだけなのだ。
その想いを伝えることの難しさ。
そこを逃げずに描く真っ正直さ。
そこに敬意を払いたくなる。
そうなんだよなあ。
このシリーズを読むとき、自然居住まいを正して、一字一句追っている自分がいる。
自分にとってこのシリーズはそういう物語なのだ。
だから、紆余曲折の末に花楓がそんな未来に向かって進み出せたのなら、心から嬉しい。
ところで、新展開に関わっていると思われる歌手霧島さんなんだけど、翔子ちゃんかなと予想してたんだけど、違ったかな。
その翔子ちゃんは沖縄にお引越しということである意味物語の舞台からは降りることになるんだろうか。
ただなあ、この作者は一筋縄でいかないからなあ。
幼女麻衣さんのことも含め、次巻が楽しみだ。
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鴨志田一先生の「青春ブタ野郎シリーズ」の第8巻です。2018年10月~12月にTVアニメが放送。青春ブタ野郎こと梓川咲太と思春期症候群を発症したヒロインの関係を描いた青春SF作品です。第1部が完結し、新章突入かと思いきや、本巻では翔子さんの事件で棚上げとなっていた「花楓」と「かえで」の関係を中心に第1部の続きが描かれています。これでようやく「花楓」として前に進んでいくことが出来るようになってよかった。咲太もかっこいいぞ。思春期症候群が起こらないのかなと思ったらラストに…。それにしてもア・テスト懐かしい。
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読み終わって結構立つのであれなんだけど楓ちゃんが高校進学を目指して頑張るお話。なかなかそううまい話もないよねとは思いながらもいつの間にか応援してしまっている不思議。また続編にも期待。
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シリーズ再始動と言っても殆どの問題は解決しているし、相変わらず咲太と麻衣はイチャイチャしているし、どのような物語を描くのかと疑問だったのだけれど、そういえば花楓の不登校問題が残っていたね
思春期症候群とそれにまつわる学生生活のあれやこれやが描かれてきた本シリーズ。けれど、花楓の話の時だけはノンファンタジーの様相を呈するのが印象的
花楓の場合はSNSでの不和から思春期症候群が発症し、解離性障害から不登校になってしまった。だから思春期症候群の発症を抑え、解離性障害が解消されたとしても花楓が抱える問題の根っこの部分は全く解決されないままだった。そして不登校やSNSへの恐怖心を解決するためにはファンタジーな遣り口ではなく、非常に現実的な手法が必要となってくるが本作ではそれをとても丁寧に描いている
最初は「かえで」の願いだった峰ヶ原高校への進学を望む花楓。それが失敗しても安易に通信制高校へ切り替えずに、咲太の想いを伝え在学者の話を聞くなどして少しずつやり取りを重ね花楓の意思できちんと通信制高校への進学を選ぶ展開は良かったな。又、この時に皆と違うのは恥ずかしいとか、通信制への無自覚な偏見についてもきちんと描かれているのも良かった
通信制高校への興味から再びメールを利用するようになり、一時絶縁状態にもなっていた琴美とも再び繋がった花楓。SNSで傷つき世界と断絶していた花楓がこのような流れで再びネットを利用する展開は何とも感慨深い
物語の裏側では過去を変えたことで以前の世界とは異なる事態も生じているらしく、小さな麻衣等併せてそれらが咲太や麻衣にどう関わってくるのか今後の展開が楽しみ
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普通とは違った道もあるし、人の幸せは人それぞれ、幸せは「みんな」決めるものじゃなく自分が決めるものだよねっていうお話。づっきー(広川卯月)がいい娘。
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映画視聴済み。『おるすばん妹』のかえでも頑張ったけど、本巻の花楓も同じくらい頑張った。づっきーはいいキャラ。花楓の合否からの決断の流れはかっこいいね。映画だとストレートに表現されていたけれど、原作ではそこのところをぼかして、後日談のように種明かしされる演出も憎い。翔子ちゃんがパフェを食べる場面で前巻の回収して納得納得。「霧島透子」の名前でフックが撒かれていて、ラストでもそこに関して厄介な展開になりそうな予感。でもその前に、いつもの気になる終わり方からの『ランドセルガール』に行くしかない。
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前巻がかなりシリアスだったが、今回はゆとりをもって読むことができた。内容としては、花楓の成長が感じられる話がメインだったが、それをサポートする咲太の献身的な態度に感心してしまった。ここまでできる兄貴はそこまでいないと思った。
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青ブタシリーズ第8弾!
今巻のヒロインは咲太君の妹である梓川花楓ちゃん
今作では思春期症候群によるドタバタはなく、花楓ちゃんの進路、高校受験の物語
兄と同じ高校へ行く
間に合わないかもしれないけれど、着実に勉強して、外へ歩みを進めて
でもそれは、もう1人の彼女「かえでちゃん」の願い
花楓ちゃんは自分じゃない方がって凄く悩んだと思う
けれど、頑張る姿を見たら私も花楓ちゃんがとても好き!
彼女が葛藤しながらも自分で決断していく姿に頑張れって応援したくなってしまう!
そんな彼女を支える咲太君も、本当に凄い
どんなに大切な身内だとしても、ここまで支えてられることは本当に尊敬する
素敵なお兄ちゃんすぎて……
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今回は花楓にスポットを当てた巻。
みんな違ってみんな良い、というのは尊重すべき考えだけど、それが必ずしも受け入れられるわけではないという現実も教えてくれる。
その上でやっぱり周囲の理解って大事だよなぁと読んでいると思う。
非常に興味深いのが、今回通信制高校の話が出てくるのだが、2021年になって一部オンライン授業として全日制高校でも同じようなカリキュラムが生まれている。
オンライン授業にならざるを得なかった生徒たちが通信制について知ったらどのような印象を受けるのかちょっぴり気になった。