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火災調査官 (創元推理文庫)
著者 福田和代 (著)
有能な火災調査官の東が向かった目黒区の放火の現場には、犯人の遺留物と思しき、ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」の模写があった。その事件を皮切りに、都内で放火事件が頻発し…。【「T...
火災調査官 (創元推理文庫)
火災調査官
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商品説明
有能な火災調査官の東が向かった目黒区の放火の現場には、犯人の遺留物と思しき、ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」の模写があった。その事件を皮切りに、都内で放火事件が頻発し…。【「TRC MARC」の商品解説】
目黒区柿の木坂の空き家で放火が発生し、東京消防庁の火災調査官・東は現場に向かう。消火活動にあたったのは、東の高校時代の先輩であり、現在は目黒消防署八雲出張所のポンプ車小隊長を務める白木だった。そこで東は、犯人の遺留物と思しき、ダ・ヴィンチ『岩窟の聖母』の一部を模写した笑う天使の絵を見せられる。そしてその事件を皮切りに、都内で同じ手口の放火事件が頻発。現場にはなぜか同じ絵が残されていた……。有能だが本心では炎の美しさに執着している火災調査官と、正義感あふれるポンプ車小隊長が事件を追う渾身の長編ミステリ。【商品解説】
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相変わらず単刀直入の早い展開。かなり早い段階で結局既に犯人らしい人物が出て来るなど、物語構成にかなり自信ありと見た。
2018/10/10 08:41
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらず単刀直入の早い展開。かなり早い段階で結局既に犯人らしい人物が出て来るなど、物語構成にかなり自信ありと見た。予想通り、謎解きは中盤で有力容疑者事故死で振出へ戻る。次いで三上邦紀登場でこれかと思うと、再び振出へ。結局、最後の最後で意外過ぎる犯人で決着。どんでん返しの面白味はありつつも余りにも予想外の犯人を設定した為に、何となく取ってつけたような結末になったのが残念。やはり動機と目的の描き方が薄くなってしまった感がある。また主人公:東を初めとして、ちょっと歪んだ感じが魅力的な登場人物が結構いたのだが、それらがいずれも立ち消えになったのも残念。こうしたちょっと歪んだ感じのキャラはそれ自体に魅かれるところがあり(実物大の人間像を見せてくれるから?)、この人達を掘り下げることで新しい作品が描けるような気がする。百人一首に関しては、次の標的を示す使い方だけで、その歌自体には意味が無かったこともちょっと残念でした。とは言え、リケジョが和歌を作品に取り込んだことには意欲的な試みとして評価。