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- カテゴリ:中学生
- 発売日:2018/06/07
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/191p
- 利用対象:中学生
- ISBN:978-4-06-221080-5
読割 50
紙の本
リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ
著者 こまつ あやこ (著)
【講談社児童文学新人賞(第58回)】マレーシアからの帰国子女、沙弥は日本の中学に順応しようと四苦八苦。ある日、延滞本の督促で有名な「督促女王」から図書室に呼び出され、一緒...
リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ
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商品説明
【講談社児童文学新人賞(第58回)】マレーシアからの帰国子女、沙弥は日本の中学に順応しようと四苦八苦。ある日、延滞本の督促で有名な「督促女王」から図書室に呼び出され、一緒に「ギンコウ」に行くことに。それは短歌の「吟行」のことだった…。【「TRC MARC」の商品解説】
2019年度中学入試最多出題作!栄光学園、海城、鎌倉女学院、成城、淑徳与野、桐朋、白陵、緑が丘女子、山脇学園、早稲田実業・・・・・・。中二の九月に、マレーシアからの帰国子女になった沙弥は、日本の中学に順応しようと四苦八苦。ある日、沙弥は延滞本の督促をしてまわる三年の「督促女王」に呼び出されて「今からギンコウついてきて」と言われ、まさか銀行強盗?と沙弥は驚くがそれは短歌の吟行のことだった。短歌など詠んだことのない沙弥は戸惑う。しかし、でたらめにマレーシア語を織り交ぜた短歌を詠んでみると……。2017年講談社児童文学新人賞受賞作!
ごはんからココナッツのにおいがしない。
「さーや、何やってるの」
わたしが給食のクリーム色の器に鼻を近づけてひくつかせていると、朋香ちゃんは新種の生きものを見つけたみたいに、好奇心と不安の混ざった声できいてきた。
「え、何でもないよ! コシヒカリかなーとか思って」
新種の生きものなんかになりたくないわたしは、あわてて器から顔を離した。
やばいやばい。
わたしは周りの給食班をキョロキョロと見まわした。
「マレーシアではココナッツミルクで炊いたごはんがあってね」なんて話し始めたら……。
きっと「帰国子女ぶってる」とか、周りにコソコソ言われちゃうんだろうから。
帰国子女として転入してきて二週間。まだまだ気が抜けない。
──本文より
目次
1(サトゥ) 督促女王
2(ドゥア) 初めての歌
3(ティガ) わたしは変わってしまったの?
4(ンパッ) 赤い下着
5(リマ) タンカードNo.1
6(ンナム) トナカイからのプレゼント
7(トゥジュ) 時計と寿司は回り続ける【商品解説】
著者紹介
こまつ あやこ
- 略歴
- 〈こまつあやこ〉1985年生まれ。清泉女子大学文学部日本語日本文学科卒業。その後学校や公共図書館の司書として勤務。
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紙の本
『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』
2018/07/22 19:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【きょうの一冊】
沙弥がマレーシアから2年半ぶりに帰国したのは中学2年の9月
中途半端な時期だったため、遠慮した沙弥はクラスに溶け込めないでいる
そんな沙弥を中学3年の“督促女王”こと佐藤先輩が無理やりギンコウに連れ出す
「早くして。今からギンコウに出かけるよ。」
「え、銀行? 何で銀行?」
「いいからついてきてよ。」
銀行に何の用があるんだろう?
連れて行かれたのは小さな公園で、ギンコウは銀行ではなく吟行だった
沙弥は佐藤先輩と短歌に興味を持ち、マレーシア語ちゃんぽんで作歌するようになる
《すらすらと解いてみせたい問一の漢字問題いきなりスサスサ》
(スサ=難しい)
《寝る前に頭につめた公式も夢の出口に着くころにルパ》
(ルパ=忘れる)
《年号を覚えなくてはダメですか キラキラ百年前の出来事》
(キラキラ=だいたい)
先輩、短歌、異文化の戸惑い、そして小学校のころほのかにあこがれた同級生への想い...
少女の中学校生活がみずみずしく描かれた佳品
第58回(2017年)講談社児童文学新人賞受賞作
ちなみにタイトルのリマは五、トゥジュは七の意のマレーシア語
紙の本
とても面白かった
2023/08/01 11:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KK - この投稿者のレビュー一覧を見る
マレーシアからの転校生というあらすじを国語の教科書で見てずっと気になっていた。でも図書館で見つけてすぐに借りた。なぜなら、外国からの転校生というのが私と同じということで引っかかったから。読んでみると、まさに自分と当てはまっていてどんどん世界の中に深く入り込んでしまった。
紙の本
マレーシアの帰国子女
2018/07/17 13:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公のさやはマレーシアの帰国子女。
タイトルは五七五七七っていう意味なんですね、マレーシア語。知りませんでした。
タイトル通りに短歌をします。
いちいちマレーシア語が入っているのが特徴です。
解説ないと、意味が分かりませんでした。
そして、友情と恋!読みやすい話でした。
紙の本
さやと、りりこ
2022/08/16 22:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
マレーシア語による短歌……二人のかけあいも楽しいし、帰国子女に対する日本の学校の学生の微妙な偏見もあったり……。でも、マレーシア語による短歌というのほ、初めてです。英語などは、いくらか聞いたことあったのですが
紙の本
成長
2021/05/31 15:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
帰国子女だったことで、いろいろと考えてしまっているところは、若くてかわいかった。周囲がいい人で、よかったです。