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紙の本
金持ち課税 税の公正をめぐる経済史
著者 ケネス・シーヴ (著),デイヴィッド・スタサヴェージ (著),立木 勝 (訳)
国はいつ、なぜ富裕層に課税するのか−。世界的に不平等が拡大するなかで、税による解決は可能なのか? 富裕層課税の長い歴史をさかのぼり、それらが現在の状況について何を教えてく...
金持ち課税 税の公正をめぐる経済史
金持ち課税――税の公正をめぐる経済史
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商品説明
国はいつ、なぜ富裕層に課税するのか−。世界的に不平等が拡大するなかで、税による解決は可能なのか? 富裕層課税の長い歴史をさかのぼり、それらが現在の状況について何を教えてくれるかを示す。【「TRC MARC」の商品解説】
「国はいつ、なぜ富裕層に課税するのか。今日、これほどタイムリーかつ意見の対立する問題はない。…20世紀の高課税は民主主義の影響だったのか、不平等への対応だったのか。…本書は、過去へさかのぼり、富裕層課税の歴史が現在の状況に何を教えてくれるかを示していく。…我々の考えでは、社会が富裕層に課税するのは、国民が国家は富裕層に特権を与えていると考え、公正な補償によって富裕層に他の国民より多く課税するよう要求する時だ」
「1914年に大規模戦争時代が到来し、富裕層課税を支持する強力な新主張が生まれた。労働者階級が徴兵されるなら、公平に、資本家階級にも同様のことが要求される。…戦争の負担が平等でないなら、富裕層はより重税を課されるべきだ。…しかし、大規模戦争がなくなると、そうした主張は消えていく。代わりに、富裕層への高課税は新たな既存体制となり、富裕層への課税は「公正」だと、何の説明もなしに主張するしかなくなっていった。そのような状況で、富裕層の税が下がっていくのは不可避だった」
世界的に不平等が拡大するなか、税による解決は可能なのか? 歴史から新たな回答を提示する基本書。【商品解説】
誰もが不平等拡大を認める現在、なぜ富裕層課税に向けた動きは強まらないのか。広範な調査と歴史的探究に基づき、本書はこう結論する――民主主義は累進課税を選択しない、選択させたのは戦争のみであり、富裕層の不公正な特権が課税によって補償されると国民が考えたときだけだった、と。「本書を読めば貧困が再分配税制で解決されそうもないことがわかるだろう」アンガス・ディートン。「必読だ」トマ・ピケティ。将来の税議論に避けてとおれない視点を提供する基本書。【本の内容】
目次
- 第 I 部 課税をめぐる議論
- 第1章 政府が富裕層に課税する理由
- 富裕層課税の隆盛(と衰亡?)
- 富裕層課税についての一般的な考え方
- 「民主主義になれば富裕層への課税が重くなる」
- 「民主主義国は不平等が大きくなると富裕層に課税する」
- 「民主政治は富裕層に捕獲されることがある」
- 「政府は、それが自滅的だと考えるときには富裕層への課税を回避する」
- 市民の平等な扱い
著者紹介
ケネス・シーヴ
- 略歴
- 〈ケネス・シーヴ〉スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際問題研究所教授(政治学)および上級フェロー。
〈デイヴィッド・スタサヴェージ〉ニューヨーク大学ウィルフ・ファミリー政治学部ジュリアス・シルヴァー教授。
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課税の公正さとは?
2018/10/17 11:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
富裕層課税は蔓延する不平等への対応か、それとも民主主義の影響か。支払能力主義は公正さを判断する正しい基準か。ピケティの『21世紀の資本』がしんどい者に不平等と課税の問題を簡潔にまとめあげた書。
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2019/11/04 20:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
統計的な分析をもとに累進課税が実現されたのが第一次、第二次世界大戦の時期であることを示したうえで、累進税率を実現させた(逆に実現させなかった)のはどのような議論だったかを明らかにしていく。平等な取扱い論、支払い能力論、補償論それぞれの違いが一見やや見えにくいが、区別を認識した上で読んでいくとなるほどなと感じた。より一般的な課税の根拠に関しても示唆的な内容だと思う