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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/06/19
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/296p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09634-5
紙の本
十三の物語
アニメ「トムとジェリー」を緻密にした「猫と鼠」から、“もうひとりのエジソン”が開発した〈触覚機〉をめぐる実験日記「ウェストオレンジの魔術師」まで、短篇の名手スティーヴン・...
十三の物語
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商品説明
アニメ「トムとジェリー」を緻密にした「猫と鼠」から、“もうひとりのエジソン”が開発した〈触覚機〉をめぐる実験日記「ウェストオレンジの魔術師」まで、短篇の名手スティーヴン・ミルハウザーによる13篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
匠の技巧が発揮された傑作短篇集
「猫と鼠」猫が鼠を台所で追いかけている。鼠はフロアランプを避けるべく二つに分裂し、猫は壁に激突、アコーディオンのように体がひだひだに折りたたまれ、そこから音楽が流れでる。猫は鼠との追いかけっこ、知恵比べで絶対に勝てないと分かっていながら、鼠を捕まえたい欲求がつのるばかり……鼠が赤いハンカチで猫の体を拭きとり、鼠も自らを拭きとりはじめ……。
アニメ『トムとジェリー』の楽しいドタバタを想起させるが、こうしてミルハウザーの手にかかると、息もつかせぬ速い展開と、細部にわたる滑稽かつ残酷な描写に翻弄されてしまう。とうていありえない状況にもかかわらず、「ミルハウザーの世界」に一気に読者を引き込む描写は、さらに凄みを増している。
ほかにも、周囲から無視しつづけられた少女の体が文字通り消える「屋根裏部屋」、バベルの塔をめぐるパロディ「塔」、森の向こうにある町への憧憬「もうひとつの町」、エジソンの助手による偽の日記「ウェストオレンジの魔術師」など。「オープニング漫画」、「消滅芸」、「ありえない建築」、「異端の歴史」の4部構成で、13篇を収録。【商品解説】
「オープニング漫画」「消滅芸」「ありえない建築」「異端の歴史」と章立て。「ミルハウザーの世界」を堪能できる傑作短篇集。【本の内容】
収録作品一覧
猫と鼠 | 9−27 | |
---|---|---|
イレーン・コールマンの失踪 | 31−49 | |
屋根裏部屋 | 50−96 |
著者紹介
スティーヴン・ミルハウザー
- 略歴
- 〈スティーヴン・ミルハウザー〉1943年ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。「マーティン・ドレスラーの夢」でピュリツァー賞を受賞。著書に「バーナム博物館」「三つの小さな王国」「ナイフ投げ師」など。
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ミルハウザーの魅力が詰まっている
2023/01/25 13:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
トムとジェリーの語り直しなどこれぞミルハウザーという魅力が詰まっている短篇集。単に精緻なだけでなく、センチメンタルにも思えるところも含め、ミルハウザーはいいなあと思わせてくれる。