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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/06/21
- 出版社: 中央公論新社
- サイズ:20cm/237p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-12-005093-0
読割 50
紙の本
作家たちの愚かしくも愛すべき中国 なぜ、彼らは世界に発信するのか?
著者 高 行健 (著),余 華 (著),閻 連科 (著),飯塚 容 (訳著)
華人作家で初めてノーベル賞を受賞した高行健、次の受賞候補と言われる余華、閻連科の文学と言説を取り上げ、中国文学の魅力を伝える。高行健×大江健三郎、余華×中島京子、閻連科×...
作家たちの愚かしくも愛すべき中国 なぜ、彼らは世界に発信するのか?
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商品説明
華人作家で初めてノーベル賞を受賞した高行健、次の受賞候補と言われる余華、閻連科の文学と言説を取り上げ、中国文学の魅力を伝える。高行健×大江健三郎、余華×中島京子、閻連科×リービ英雄の対談も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
本書は、中国語で創作する作家として初めてノーベル賞を受賞した高行健の文学、莫言に続く次のノーベル賞に最も近いと言われる余華、閻連科の文学を中心に、世界的に高く評価されている中国文学の魅力を伝えるものである。三氏はそれぞれ著作の過激さから国内で発禁もしくは批判された過去があるが、今回三氏の代表的なエッセイや日本での講演、大江健三郎氏など著名作家との対談を日本の読者向けに構成し、中国文学の愉しみを伝え、激動の現代史と中国社会のリアルを知る書である。【商品解説】
収録作品一覧
高行健のスケッチ | 13−30 | |
---|---|---|
ノーベル賞作家が語る、日本、コトバ、ナショナリズム | 高行健 述 | 31−43 |
政治を超える「人間の歴史」を書く | 高行健 述 | 45−64 |
著者紹介
高 行健
- 略歴
- 〈高行健〉1940年生まれ。88年に渡仏。中国語で創作する作家として初めてノーベル文学賞を受賞。
〈余華〉1960年生まれ。歯科医を経て、文学創作を始める。04年にフランス芸術文化勲章を受章。
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紙の本
極めて真摯
2018/11/30 13:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:林濤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説では得てして「愚かしくも愛すべき」人間像が描かれるが、書いている党の作家たちは決して愚かしくない。この本に取り上げられている高行健たちは、きわめてま真面目に、素面で「今この時代に文学はどうあるべきか」を語っている。古来より政治と文学が不可分である中国では当然のことかもしれない。かつて「文学は飢えている子供を前にして有効か」と問うたフランス人を思い出してしまった。高氏はフランス生活が長い。作家が亡命しなければならない時代や国が今でもあるのだ。
やや硬派かと思われる書籍だが、今が旬の中国人作家たちの日本文学に対する評価も伺えて興味深い。彼らが三島由紀夫や川端康成、村上春樹をどう読んでいるのかよく解り、日本の小説に対する新たな視点を提供してくれる。
中国現代文学アジアの文学に関心のある方、日本と中国の文化を比較研究を試みたい方には必読の書であろう。