紙の本
日本の食文化は多様である
2023/11/07 09:29
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投稿者:kunkun - この投稿者のレビュー一覧を見る
関西に住んでいるのですが、天ぷらにソースはかけるという発想はありませんでした。紅ショウガの天ぷらは好きなんですが、これも関西だけなんですね。色々な料理の食べ方や名称がどこで変わってくるのか大変興味深い本です。
紙の本
食文化の違い、楽しいです。
2020/02/05 22:39
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投稿者:ピコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全国で、同じ食べ物でも食べ方が違う。食文化の違いについて、読み進めると楽しい。あり得ないものもあるが、やってみたいものもたくさんあった。
紙の本
押し付けない
2024/04/16 11:50
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう食べ方じゃないと嫌だとか認めないとか、そういうのは嫌だよね。
それぞれの地方の特性にあった食材だったり食べ方だったり呼び名があるんだから、
それでいいじゃない。
自分のやり方にこだわるのは嫌い。
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
天ぷらにソースかける地方があるとは。
納豆に砂糖は山岸凉子さんの漫画で見たような気がする。
真似したいとは思わないが読み物としては面白かった。
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・野瀬泰申「決定版 天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線」(ちくま文庫)はおもしろい。自分の食習慣がそのまま話題になつてゐる書と言へば良からう。現在の私は天ぷらは天ぷらだけを食べる。ソースも醤油もかけない。かうなつたのは腎臓が悪いから塩分を減らせといふことになつたからであつて、それ以前は、たぶん、ソースをかけてゐた。今となつては昔のこと、はつきり覚えてゐないの だがたぶんソース、フライやコロッケも同様であつた。天つゆを使ふやうになつたのは社会人になつてからだが、その時点で既に腎臓の問題があつて塩分には敏感になつてをり、従つて天つゆも程なく止めてしまつた。結局、移植した今でも私は天ぷらには何もつけないのである。それで不味くないかと言はれたこともあるが、慣れれば何でも同じこと、むしろソースや醤油や天つゆの方がよほどからいのだと思ふばかりで、何もつけない方がおいしく食べることができると思つて ゐる。これも食習慣、慣れれば何といふこともないのである。逆に、慣れないとそんなもの食えるかといふことになる。ちなみに、私のソースかけ、26頁の地図を見ると、愛知県では20~40%で少数派であるらしい。両親は愛知県ではないが、そこでも同じく少数派であるらしい。全国的には、やはり天つゆが多いのであらうか。これに関しては書いてないのが残念である。それでも自分の食生活がこのやうに直接的に話題にされる書はない。その意味でおもしろい。
・本書はもともと2冊であつた書を編集して一本にしたといふ。全15章、コラム8からなる。コラムも元はといへば同様の長いものであつたらしい。本書に書かれてゐるのは、天ぷらにソースをかけるかとか肉は豚か牛かとかの類である。最後の2章が東海道と中央構造線を歩いての記事となつてゐる。地域的な問題で、私には関係ないものもあるが、それでもおもしろい。その東海道の記事「東海道における食文化の境界」はこちらにも関係ある。初めのうちはサンマーメン やイルカ、青ネギ白ネギとかを調べつつの旅である。かうして歩いて行くと、サンマーメンやイルカがどのあたりから始まるのかが分かる。「まだ多摩川を渡っ ていない。通説の誤りがあっさりと証明された。」(296頁)のがサンマーメン、「二宮駅辺りがイルカ地帯の東の境界線」(303頁)と認定され、ネギは箱根が境界である(307頁)と知れる。かういふのをスーパーや喫茶店やそのあたりの人に尋ねて確認する。調べ物の素人にはなかなか思ひつかないことがあつたりする。さうかうするうちに浜松を過ぎる。そばとうどんの「境界線の予感が高まっているところである。」(338頁)新居では「愛知県の手前、浜名湖西岸からモーニング文化圏に入ることを発見」(340頁)するし、豊橋の二川では「岡崎にまで行かずとも三河に入った途端、疑いようもなく豆味噌地帯が始まつた。」(同前)といふ。やはりこのあたりに食文化でも境界があるらしい。新居の関所までは三河吉田藩の管内であつた。これからすると新居も豆味噌地帯になりさうな気がする。浜松市内のスーパーで「味噌全体に対する豆味噌比率が確実に高まっている。」(338頁)とあるから、新居も当然、豆味噌地帯なのであらう。そんなわけで豊橋が、米味噌と豆味噌、うどんとそばの文化圏の境界である(341頁)らしい。これを自分の足で確かめるのである。簡単なやうで 簡単ではなからう。いろいろなことを知つてゐるからかういふことができる。最後の食文化の境界をめぐる旅は魅力的だが、個人的には著者の調べる力に感心した。いや、記者ならこのくらゐは当然か……。
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父が中国・四国地方、母が北海道出身ですが、私の生まれと育ちは名古屋。食に関しては家庭内では西と北の食文化が、外に出れば愛知のそれに接してきました。それ故か、本書でいろんな読者が語っているようなこだわりが一切ありませんでした。
なので、意見を投稿してきた方々が、自分たちが慣れ親しんだ食文化にとてもこだわりを持っていて、中には離婚の要因になってしまったなんて人もいたことに驚き。
これまであまり気にしていませんでしたが、もし生まれ育った土地の文化に起因する食のこだわりがある人に出会った際は、可能な限り寛容な対応を心がけようと思います(汗)。
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「天ぷらにソースをかけますか?」(新潮文庫 2009年刊)と「納豆に砂糖を入れますか?」(新潮文庫 2013年刊)の改訂、合本
ソースで天ぷら
ぜんざいVS.お汁粉
中華まんを考える
たこ焼き・お好み鉄板系
牛対豚の「肉」談戦
お豆について
冷やし中華にマヨネーズ
日本の甘味処
味噌と味噌汁
漬物をどうぞ
カレーライスと生卵
納豆に砂糖
鮭とブリ
東海道における食文化の境界
糸魚川-静岡構造線を行く
著者:野瀬泰申(1951-、久留米市、コラムニスト)
解説:小宮山雄飛(1973-、澁谷区、ミュージシャン)
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ネット版を読んでいたがそれとはまた違って。文化のなかでも結構私的なものだと思っていたけど、町おこしとか観光とかで動いてるんだなあ。
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電源周波数50Hzと60Hzの違いだけではない日本の分断線、それは味覚の大地溝帯でもあった?と叫びたくなるような東日本と西日本の味覚の差異をNIKKEI NETというデジタルコミュニティを活用した読者調査と実際に現地を走破するフィールドワークの二本立てで現出化させる快著です。味でなくても松本健の「全国バカ・アホ分布考」とか去年、出た「全国チン・マン分布考」(未読!)とか文化の境界線を徹底的に調査する本はありますが、ほとんど学術的にならずに(ホメ言葉!)ただひたすら日常食の変化の潮目を見つめていく著者の姿勢がユニーク。(ヒマだな、このオッさん…これもホメ言葉!)ぜんざいかお汁粉か?肉まんか豚まんか?納豆に砂糖を入れるか入れないか?などなど我々の飲み会でも出そうな話を重ねて行き、冷やし中華にマヨネーズを添えるか添えないか?味噌汁に唐辛子をかけるかかけないか?とか、細かな論点にも光を当てています。そこで感じるのは地域差もあるけど家庭料理という存在がもたらしている舌の記憶。もしかしたらこの本は「おかん」「お母さん」が家の味覚を仕切っていた時代のスィートメモリーにもなるかも。それにしても西日本と東日本って違う国みたい、と思いつつ思い出したのが矢作俊彦の「あ・じゃ・ぱん」。第二次世界大戦後、東日本と西日本が半島のように分担された国家になるという小説。味覚については、ファンタジーじゃなくてリアルに違う国なのだ、と思いました。そして、デジタル化、グローバル化されていく我々の毎日の中で、そのリアルはとてつもなく価値があるのだとすれば、味覚の差異は産業化されていくことで、思い出にならずに残っていくのかも…とも考えました。
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食にまつわる様々な地域差を、読者からのアンケートでまとめています。
お汁粉と善哉の違いとか、ほとんど意識していませんでしたが、考えてみれば確かに違うものですね。
その土地では当たり前の食べ物でも、ある土地では全く食べない等、日本も広いなと思わされます。
新聞の特集記事を一冊にまとめたようなので、2、3章を続けて読むとやや疲れる文体だと思いましたが、1日1章なら大丈夫かな。
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身近な食材や料理の食べ方について、地域差の凄さよ。これだけ交通機関が発達し、ほぼ日本全国が繋がって暫く経つが、地域に根ざした食文化は、中々、その殻を破らないで、人々の生活に入り込んでいる。食べるという行為の閉鎖性は、逆に豊かな食文化を育んでいるのでは。
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食文化がわかりやすく紹介され、楽しく読むことができました。
もっとも良かったのは、最終章で、著者が自分で食文化の分かれ目を歩いて調査すると言うもので、「イルカを食べるのはどこまでか」「米味噌豆味噌文化圏」など、自分が今まで知らなかったことがわかり、楽しむことができました。
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農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。今回のテーマは「食と科学」です。
☆農学部図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26442978