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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/05/25
- 出版社: 芸術新聞社
- サイズ:21cm/119p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-87586-541-4
読割 50
紙の本
ルネサンスの世渡り術
著者 壺屋 めり (著)
抜け駆け、サバ読み、炎上商法…。彼らが巨匠たる所以は、なりふりかまわぬ仕事ぶりにあった! ルネサンスの芸術家たちの必死の駆け引きを、マンガやイラストを交えて紹介する。『ク...
ルネサンスの世渡り術
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商品説明
抜け駆け、サバ読み、炎上商法…。彼らが巨匠たる所以は、なりふりかまわぬ仕事ぶりにあった! ルネサンスの芸術家たちの必死の駆け引きを、マンガやイラストを交えて紹介する。『クーリエ・ジャポン』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
壺屋 めり
- 略歴
- 〈壺屋めり〉ニューヨーク大学で西洋美術史を学んだのち、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。東京藝術大学客員研究員。美術史研究者。
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紙の本
見た目の可愛さで侮るなかれ
2018/06/03 20:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ころん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルネサンスの芸術家の人間臭いエピソード本の体裁で、エピソードからはビジネス書にも通じる教訓が読みとれる一方、作品ガイドとしても機能しています。絵が可愛くて漫画や図説と文字のバランスも良く各章も手短に纏まっており、隙間時間にでも読めます。
ルネサンスといってもメジャーな画家や作品だけでなく、イタリア半島の作家が中心ですが、デューラーやメムリンクといった北方の画家の話も(イタリア絡みではありますが)含まれています。
とっつきやすいイラストもよく見ると現存する芸術家の肖像画の特徴を捉えていたり、面白エピソードも史料や先行研究の裏付けが取れていたり、可愛い見た目に反して(?)、内容はしっかりしています。
また話の基となる史料への批評的な眼差しが感じられる一方で、作家に対しては良い面も悪い面もバランス良く紹介されていて、過去に過度の賞賛や低評価があった場合にもその評価が下された背景を述べており、個々の作家への敬意が感じられます。
一点だけ残念に思ったのはウッチェロの作品画像がなかったこと。こだわりすぎて当時は評価されなかったためか、あまり知られていない画家かと思いますので、画像データの有無や版権等の問題がなければ掲載していただきたかったと思います。
総じて、さらっとも読めるし深読みもできる、美術館巡りが好きな人間が読んでも面白く、仕事に追われるビジネスパーソンが読んでも共感できる、万人向けの本だと思います。