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- カテゴリ:幼児 小学生
- 取扱開始日:2018/07/21
- 出版社: 復刊ドットコム
- サイズ:27cm/32p
- 利用対象:幼児 小学生
- ISBN:978-4-8354-5590-7
紙の本
シカの童女
谷川で拾われた赤ん坊は、やがてシカのような美しい目をした童女に成長する。若殿の目にとまり館に住むことになるが、若殿がシカ狩りでシカを射たとき…。今昔物語「鹿母夫人」が発想...
シカの童女
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商品説明
谷川で拾われた赤ん坊は、やがてシカのような美しい目をした童女に成長する。若殿の目にとまり館に住むことになるが、若殿がシカ狩りでシカを射たとき…。今昔物語「鹿母夫人」が発想の原点の、殺生の悲しみを描いた作品。〔あかね書房 1973年刊の改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】
「赤羽末吉の名作絵本」復刊第3弾!
シカの目のように優しい少女の運命を描いた幽美な絵本
『なきたろう』『ひょうたんめん』で好評を博した赤羽末吉の復刊絵本、第3弾です。
作は『銀色ラッコのなみだ』や「森のネズミたち」シリーズ等々、幼年童話や児童文学作家として数多くの名作を生み出している岡野薫子。
ある日、北の山に住む仙人は、谷川のそばでシカに見守れられながら泣いている女の赤ん坊をひろう。仙人は、その子を大切に育て、やがて赤ん坊はきれいな大きな目をした可愛い女の子になった。
不思議なことに、その子が足から血を流して歩くと、その跡にはハスの花が咲くという。
ある日、その評判を聞いた若殿さまが、女の子を訪ねてくる。ひと目見て女の子を気に入った若殿さまは、女の子を館に連れ帰ると、その子を見た誰もが優しい気持ちになるのだった。
ところが、ある日、若殿は大殿さまの言いつけでシカ狩りに行くことになり、それを聞いた女の子は、若殿を悲しい目でみつめた。
シカ狩りで若殿がシカの足を射た頃、女の子はハスの花のつぼみを残して姿を消すのだった。女の子はどこへ消えてしまったのか。残したつぼみを池に浮かべると…。
赤羽末吉の墨絵が美しい「和」の絵本。幽玄の美が再び甦ります。
※本書は、1973年・あかね書房刊『シカの童女』を新たに編集し、新装復刊するものです。
【本の内容】
著者紹介
岡野薫子
- 略歴
- 〈岡野薫子〉1929年東京都生まれ。「銀色ラッコのなみだ」でサンケイ児童出版文化賞などを受賞。
〈赤羽末吉〉1910〜90年。東京都生まれ。国際アンデルセン賞画家賞など受賞多数。
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静かに訴えるシカの哀しみ
2018/07/23 19:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤羽末吉の美しい墨絵が印象的な絵本。身重のシカが人間に子どもを託したのは、何かを伝えるためであったろうか。
北の山の仙人に育てられた童女は、人間の言葉を話さない。名前も無い。童女が血を流した足で歩いた後には、赤いハスの花が咲く。ある日、若殿に見初められて屋敷に引き取られた童女は、人間社会と束の間の交流を持つ。だが、若殿がシカを射た瞬間、人間世界との絆は絶たれ、童女は自分の属する世界へ去ってゆく。
後にしんとした哀感が残る物語である。