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商品説明
坐の形態の世界分布、床坐民族と椅子座民族の身体感覚の違い、座具が形づくった各国の空間様式、具体的な椅子の製作の裏側にある坐理論のバリエーション…。「坐」の身体技法を、世界的・歴史的な視座から再構築する。【「TRC MARC」の商品解説】
文明の起源は身体にあり
わたしたちの文明を物心両面にわたって育んできた「坐」の技法。
いま失われかけているこの身体技法を、世界的・歴史的な視座から再構築する壮大な試み。
坐の形態の世界分布、床坐民族と椅子座民族の身体感覚の違い、
座具が各国の空間様式をいかに形づくったのか、具体的な椅子の製作の裏側にある坐理論のバリエーション、
それとよりよくマッチするための身体技法など、〈人とすわること〉 についてをトータルに考察した、画期的な文明論。【商品解説】
目次
- 第1章 坐の形態論―世界各地の坐文化
- 第2章 坐の象徴論―椅子座と床坐の文明
- 第3章 座の空間論―中国椅子史と日本の受容
- 第4章 座の様式論―フランス家具の様式と名称
- 第5章 座の語彙論―椅子の名称とタイポロジー
- 第6章 坐の技法論―身体が導く椅子デザイン
- 第7章 坐の文明論―文明とは身体である
著者紹介
矢田部英正
- 略歴
- 〈矢田部英正〉1967年生まれ。筑波大学大学院体育研究科修了。日本身体文化研究所主宰。武蔵野美術大学講師。著書に「椅子と日本人のからだ」など。
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「すわる」を通して文化の違いを見つめる
2022/08/08 02:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
本著では、坐と座という同じ「すわる」という行為を通して、人類の文明の違いを多角的に分析している。写真や図が多用されており、非常に理解しやすい。西洋と東洋の思想や生活環境の根本的な違いが、「椅子に座る」習慣と「床に坐る」習慣という形となって定着している。西洋における神への信仰や権力と結びついた椅子座の文化と、東洋における自然と一体化することに重きを置かれた床坐の文化。日常の中で「すわる」ということに対して意識したことはなかったが、生活に深く根ざした動作からのアプローチは、宗教や思想など関係する様々な文化への新たな発見が多く、とても興味深かった。本著を通して坐と座という視点から文化の違いや成り立ちを知ることで、自分たちが生活する社会、身体文化に新たな示唆を与えるきっかけとなるだろう。