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紙の本
テンプル騎士団 (集英社新書)
著者 佐藤 賢一 (著)
12世紀初頭に誕生し、軍事力・政治力・経済力すべてを持ち合わせた超国家組織となったテンプル騎士団。その成立過程から悲劇的結末まで、200年にわたる興亡を鮮やかに描き出す。...
テンプル騎士団 (集英社新書)
テンプル騎士団
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商品説明
12世紀初頭に誕生し、軍事力・政治力・経済力すべてを持ち合わせた超国家組織となったテンプル騎士団。その成立過程から悲劇的結末まで、200年にわたる興亡を鮮やかに描き出す。『青春と読書』連載を加筆・修正。【「TRC MARC」の商品解説】
『スター・ウォーズ』、フリーメイソンとの関連は!?
最強・最富・最大組織の全貌を明かす!
12世紀初頭に誕生した「テンプル騎士団」は、もともとエルサレム巡礼に向かう人々の保護のために設立された。しかしその後、彼らは、軍事力、政治力、経済力すべてを持ち合わせた超国家組織に変貌を遂げる――。後世に影響を与えた数々の画期的な制度(管区、支部といった巨大ネットワークを張り巡らせる組織作り、指揮命令系統の明確な自前の常備軍、銀行業の始まりともいわれる財務管理システムなど)を形成した。西洋歴史小説の第一人者が、その成立過程から悲劇的結末までの200年にわたる興亡を鮮やかに描き出す!
■主な内容
・パリのいたるところに現存する「タンプル」という地名の謎
・『スター・ウォーズ』のジェダイの騎士との関係性
・たった9人で始まった騎士団
・宗教的熱狂と十字軍
・巡礼者の保護が当初の目的だった
・イスラム最大の英雄・サラディンとの戦い
・貧しき騎士たちはどのように武名を轟かせるようになったか
・戦いにおける、騎士団の異常に高い死亡率
・白地に胸の赤十字という装備
・高い士気と結束。強固な組織はいかにして保たれたか
・ヨーロッパ初の常備軍
・修道士にして騎士
・テンプル騎士団では転勤、転属、栄転も珍しくなかった
・城塞、農場、銀行窓口……多機能を持つ支部をヨーロッパ中に張り巡らせた
・国という枠を超えた超国家的組織
・アンチ異端審問、アンチ専制君
・都市の利権をすべて手にできた理由
・とにかく、金、金、金
・中世ヨーロッパの銀行業の始まりだった
・フランス王家の財務すべてを握ったテンプル騎士団
・テンプル騎士団は、国際金融資本がアメリカ軍を持っていたようなもの
・フィリップ4世がテンプル騎士団を葬った13日の金曜日
■目次
はじめに
第一部 テンプル騎士団事件─前編
第二部 テンプル騎士団とは何か
第一章 テンプル騎士団は始まる
第二章 テンプル騎士団は戦う
第三章 テンプル騎士団は持つ
第四章 テンプル騎士団は貸す
第五章 テンプル騎士団は嫌われる
第三部 テンプル騎士団事件─後編
おわりに
【本の内容】
著者紹介
佐藤 賢一
- 略歴
- 佐藤 賢一(さとう けんいち)
1968年山形県生まれ、山形大学教育学部卒業後、東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞。99年『王妃の離婚』で第121回直木賞を受賞。2014年に『小説フランス革命』で第六八回毎日出版文化賞特別賞を受賞。『英仏百年戦争』『フランス革命の肖像』(集英社新書)など著書多数。
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紙の本
テンプル騎士団は凄い
2018/07/31 11:14
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史的な使命から生まれたとは言え、その発展ぶりには驚いた。時代の要請と権力者の要請にこたえていくうちに巨大化し組織拡大した様が良く分かった。
中東の現在の混乱もこんなはるか前の時代から萌芽があったんだね。今混沌としてまとまりもつかないことが当たり前だとこの書物を見て改めて納得した次第。
権力とは一つの独占欲。フランス王の仕業もわかるけどそれにしてもやりすぎ。
紙の本
歯ごたえ有り過ぎ
2019/01/09 12:40
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nao - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンプル騎士団について非常に細かく書かれています、
世界地図と世界史の参考書を脇に置いて何とか読みました。
しかし残念ながらキリスト教とヨーロッパ文化には
詳しくないので内容を十分には理解出来ませんでした。
また 暇なときにゆっくりと読み直そうと思います。
紙の本
面白かったです
2022/03/14 13:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンプル騎士団誕生から滅亡までの約200年の歴史を綴った良書。イスラム勢力から聖地を奪還するべく整えられた戦闘集団が、東方のみならずイベリア半島など西方でも活躍し、さらに城の守護を任され、街道などインフラ整備にまで貢献し、はたまた銀行業まで手がけてしまうマルチ振りが面白く読めました。そんな隆盛を極めた騎士団なのに、一番の目的である聖地奪還は最後まで叶わなかったのが何とも皮肉でした。
紙の本
騎士団であり修道会でありながら、銀行でもあり税務署でもあり…
2018/09/03 23:26
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フリーメーソンリーやイルミナティあるいはシオン修道会のように都市伝説的な雰囲気が加味されて語られることも多いテンプル騎士団について、コンパクトにまとめた一冊です。
目次は、
「はじめに」
第一部 テンプル騎士団事件(前編 )
第二部 テンプル騎士団とは何か
-第1章 テンプル騎士団は始まる
-第2章 テンプル騎士団は戦う
-第3章 テンプル騎士団は持つ
-第4章 テンプル騎士団は貸す
-第5章 テンプル騎士団は嫌われる
第三部 テンプル騎士団事件(後編 )
「おわりに」
という構成になっており、テンプル騎士団の崩壊を告げる事件の前編から始まり、テンプル騎士団の誕生から隆盛をまとめた章を挟んで、再びその終末を語る形となっています。
後半になるにつれ、佐藤賢一さんの筆もノッてきた感じ。「おわりに」も推測の域は出ない話ながら面白く読みました。
確かに、強大かつ複合的な権力と圧倒的な富を持ちながら、あっけなく滅んだテンプル騎士団。興味深い存在です。
一読をオススメします。
紙の本
歴史小説家が記すテンプル騎士団
2023/06/24 15:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、小説ではなくテンプル騎士団についての学術書です。
分かりやすく、テンプル騎士団の始まりや十字軍の終わりに際してのその後などが書かれています。カトリックの生存をかけての大航海進出に騎士団のノウハウが生かされているとは驚きでした。
紙の本
時代を捉えた合理的な組織だった
2021/10/09 22:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:第一楽章 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダヴィンチ・コードでも重要な意味を持つ”テンプル騎士団”について、史料に基づいてその謎のベールに包まれた集団の真の姿を描き出した一冊。
”テンプル騎士団”は、十字軍によってキリスト教側が奪還した聖地エルサレムに詣でる巡礼者の保護を目的に1119〜1120年に設立されましたが、修道士と騎士の両側面を持つ時点で、設立当時から類を見ない団体でした。
次第に、政治力、経済力、軍事力の面で力を持った超国家的組織に成長し、各地に管区と支部を置くネットワークを構成します。それは教皇直属でどの国家からも制約を受けず、今でいう銀行業を通して富を蓄え、中世で初めての常備軍というものでした。
しかしながら、あまりに大きな力を持った結果、それを恐れる者たちが現れます。1307年10月13日の金曜日、フランス王フィリップ4世はフランス国内のテンプル騎士団の管区と支部を一斉に摘発し騎士たちを逮捕し、これをきっかけにテンプル騎士団は消滅します。
設立から200年弱、まるで彗星のように歴史を駆け抜けました。だからこそ、多くの謎を残し(と人々が感じ)、多くの伝説が生まれ、まだ地下で生き残っている(それがフリーメイソンであるとか)といった話がまことしやかに語られるのでしょう。
ですが、史料が示す姿には何も神秘的なものはなく、独自性と時代の要請がかけ合わさった結果として生まれた、空前絶後の集団だったと見るべきでしょう。非常に丁寧に調査されている結果が、新書のボリュームでコンパクトにまとめられていて、とても贅沢な本です。佐藤賢一氏は、西洋史を描かせたら抜群だと思います。
電子書籍
巨大な国際コングロマリットに強力な軍事力
2021/08/12 12:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本においてはそれほど有名ではないが欧米では随分と名が通っているテンプル騎士団の話である。直木賞作家である著者であるが、比較的筆を抑えて歴史本らしい書き方をしているところが良い。(脚色されるとどこまでが事実かわからなくなるので)それでも運命の逮捕の記述を巻頭と巻末に分けるなど読み手を引きつけようとする工夫が見られる。
テンプル騎士団とは著者が巻末に書いているように現代における巨大な国際コングロマリットに強力な軍事力を付けた稀有の存在であったと感じさせられた。