「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
北村透谷や島崎藤村らが教師を務める明治女学校に学ぶ星りょう(後の相馬黒光)は、自分らしく生きたいと願い、葛藤する新時代の女性たちと心を通わせていき…。歴史長編。『小説すばる』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
星りょう、クララ・ホイットニー、若松賤子、樋口一葉、瀬沼夏葉……。明治という新しい時代に、新しい生き方を希求した女性たち。その希望と挫折、喜びと葛藤が胸に迫る、感動の歴史長編。
【商品解説】
旧仙台藩士の三女として生まれた星りょう(後の相馬黒光)。その利発さから「アンビシャスガール」と呼ばれたりょうは、自分らしく生きたい、何事かをなしたいと願い、明治28年に東京の明治女学校へ入学する。女子教育向上を掲げる校長の巌本善治は「蝶として飛び立つあなた方を見守るのがわたしの役目」と、りょうに語りかけた。明治女学校の生徒・斎藤冬子と教師・北村透谷の間に生まれた悲しい恋。夫・国木田独歩のもとから逃げたりょうの従妹・佐々城信子が辿った道のり。義父の勝海舟との間に男女の関係を越えた深い愛と信頼を交わした英語教師のクララ・ホイットニー。校長・巌本の妻であり、病を抱えながらも翻訳家・作家として活躍した若松賤子。賤子に憧れ、その病床へ見舞いに訪れた樋口一葉……。りょうが出会った、新しい生き方を希求する明治の女性たち。その希望と挫折、喜びと葛藤が胸に迫る感動の歴史長編。
【本の内容】
著者紹介
葉室麟
- 略歴
- 〈葉室麟〉1951〜2017年。小倉市生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者などを経て、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。「銀漢の賦」で松本清張賞、「蜩ノ記」で直木賞を受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
本を読んでカレーを食べるのもいい
2018/09/13 16:04
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新宿中村屋といえば、「カリー」という人は多いはず。
今そのホームページを開くと、新宿中村屋と「カリー」の歴史を見ることができる。
そこにまず登場するのが明治34年(1901年)に本郷の東京大学正門前にパン屋を始めた創業者相馬愛蔵とその妻・黒光の名前だ。
昨年12月に急逝した葉室麟さんが2016年8月から一年間雑誌「小説すばる」に書いていた本作の主人公がこの相馬黒光(結婚する前の名が星りょう)なのだ。
りょうは1876年生まれで、この物語は彼女が18歳の春、明治女学校に入学するところから始まる。
りょうの一生が描かれているので長編小説ということになるが、7つの章はどちらかといえば短編の味わいもあり、連作集といってもいいかもしれない。
何しろそれぞれの章で、北村透谷や島崎藤村、あるいは樋口一葉といった明治の文化人が主人公のようになって描かれるのだから。
そして、最後の章ではりょうの娘俊子がインド人の革命家ボースと結婚し、新宿中村屋の名を高める「インドカリー」を生み出すことになる。
こう書けば波乱万丈に飛んだ相馬黒光の人生を描いたようであるが、それが葉室さんの最後の作品であるなら、とても違和感がある。
葉室さんは女性を描くのも巧かったが、やはり男性を描いてのことで、女性を主人公にして描いてもそれは葉室さんの世界観とはちがうような気がする。
本当にこれはが葉室さんの最後に描きたかったものだったのだろうか。
もしかしたら、葉室さんはこの作品の主人公星りょうに仮託して、もっと違うメッセージがあったようにも感じるのだが。
紙の本
蝶のゆくへ
2019/11/08 15:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治、大正、昭和と生きた、星りょう(後の相馬黒光)の女学校時代から生涯に渡っての人間関係や生き様を描いています。
星りょうは交友関係も広く、北村透谷や島崎藤村、勝海舟、若松賤子、樋口一葉、浅沼夏葉等との関わり。
また彫刻家の荻原守衛との深い絆は今回初めて知りました。
また星りょうが創業した中村屋のパンやインドカリーのことも知ることが出来ました。