ニッチブランド革命 デジタルマーケティング時代のヒットの法則

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経済産業省の呼びかけで構成された消費インテリジェンス研究会のアンケートによると、商品の背景やストーリーまで含めて商品の価値だと考える人が増え、価値観、嗜好が多様化しているようだ。

ただこれは、その商品のもつ話題性がネットのバズりやSNSの影響で重視されるようになってきた事、同時にマス広告を重視しない傾向、つまり新聞やテレビ離れによる大衆操作が機能しなくなった事が影響しているからであって、価値観が多様化したのではなく、画一化できなくなったという事。20代では25%が既にテレビをほぼ見ない。共通のコンテンツを見るのでは無く、個々の関心により検索したワードに対し、個別のリコメンドが発動し、深く狭い範囲で興味が掘り下げられていく。検索結果が閲覧者の知識を規定するという事は、極論を言えば潰したい店を検索結果から外すなど、情報操作が可能という事だ。盲信は危険。しかし、これを使わない手はないとも言える。

こうした環境変化があるから、デジタルマーケティングの実態を学ぶ事は重要だ。本著では、このデジマにおける専門用語や基本ツールなどを解説してくれる。やや浅い気もするし、自社の宣伝も目立つが、収穫もあった。