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紙の本
カントの「悪」論 (講談社学術文庫)
著者 中島義道 (著)
人間が陥る根本悪とは? 自己愛を排した先の道徳的善とは? 絶対的に普遍的な倫理学を確立しようと努力を惜しまなかったカントが洞察した善と悪の深層構造を探る。〔「悪への自由」...
カントの「悪」論 (講談社学術文庫)
カントの「悪」論
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商品説明
人間が陥る根本悪とは? 自己愛を排した先の道徳的善とは? 絶対的に普遍的な倫理学を確立しようと努力を惜しまなかったカントが洞察した善と悪の深層構造を探る。〔「悪への自由」(勁草書房 2011年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
誰も守れないような道徳法則が、なぜ成り立つのか。カントが確立しようとした絶対的に普遍的な倫理学とは何か。その思考の道筋とは?
カント倫理学の中で「悪」はどのように扱われているのだろうか。
カント倫理学にはアディアフォラ(道徳的に善くも悪くもない領域)が開かれていない。その倫理学に一貫しているのは徹底した「誠実性の原理」である。人間における快や幸福追求の普遍性と、その中心に「自己愛」があることを認めながら、そうした「幸福の原理」を従わせ、理性が道徳的善さの条件として命ずる「誠実性」とは何か。
また、人間が悪へと向かう性癖と、根本悪、道徳的善さに至る前提としての「自由」とは?
絶対的に普遍的な倫理学を確立しようと努力を惜しまなかったカントが洞察した善と悪の深層構造を探る。【商品解説】
目次
- 第一章 自然本性としての自己愛
- 第二章 道徳法則と「誠実性の原理」
- 第三章 自由による因果性
- 第四章 悪への自由・悪からの自由
著者紹介
中島義道
- 略歴
- 1946年生まれ。
東京大学法学部卒業。同大学院哲学専攻修士課程修了。ウィーン大学で哲学博士号取得。電気通信大学教授を経て、現在は「哲学塾カント」を主宰。専攻は時間論、自我論。
著書に『哲学の教科書』『「時間」を哲学する』『ウィーン愛憎』『「私」の秘密』『「純粋理性批判」を噛み砕く』『哲学塾授業』『差別感情の哲学』『不在の哲学』ほか多数。
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カントが洞察した人間の善と悪の深層構造を探ります!
2019/01/26 13:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、カントが洞察した人間の善と悪の深層構造を考察した作品です。カントの倫理学には悪はどのように描かれているのかということは、多くの研究者がもつ大きな興味です。しかし、カントの倫理学には徹底した誠実性の原理で一貫しており、人間が追求する快と幸福があり、その中心に自己愛があると説いているだけです。すなわち、幸福の原理を説いていると言えるのです。では、カントは人間がもつ悪をどのように捉えていたのでしょうか。幸福の追求から分かる悪についての彼の考えを読み取っていく一冊です。