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紙の本
上皇の日本史 (中公新書ラクレ)
著者 本郷和人 (著)
「上皇」とはどのような存在だったのか? 200年ぶりの天皇譲位を前に、知っておきたい上皇の歴史をわかりやすく解説。現代における天皇・皇室、そして日本と日本人を考えるための...
上皇の日本史 (中公新書ラクレ)
上皇の日本史
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商品説明
「上皇」とはどのような存在だったのか? 200年ぶりの天皇譲位を前に、知っておきたい上皇の歴史をわかりやすく解説。現代における天皇・皇室、そして日本と日本人を考えるための視座を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】
2019年、江戸時代の光格天皇以来、200年ぶりの譲位が行われる。長い天皇の歴史のなかで、「上皇」という存在は、どのような政治的、制度的、社会的な役割を担ってきたのか? その誕生から今日まで、歴史のなかの上皇を、第一人者の人気歴史学者が徹底解説する。【商品解説】
天皇の歴史は「上皇の歴史」だった! 200年ぶりの譲位を前に、今こそ知っておきたい、上皇についてをすべてを徹底解説。【本の内容】
著者紹介
本郷和人
- 略歴
- 〈本郷和人〉1960年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。文学博士。専攻は日本中世政治史、古文書学。著書に「天皇はなぜ生き残ったか」「戦国武将の明暗」「天皇はなぜ万世一系なのか」など。
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紙の本
紛らわしい題名の本がある
2018/08/10 21:42
7人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お得意の「間違いだらけ」とか「嘘だらけ」とかの書名をつけていないが、内容が「間違いだらけ」とか「嘘だらけ」とかが当てはまる程度なのに、自分の本の宣伝に熱心で、人様の研究を引き写しにしたような紛らわしい題名の本があるので要注意だ。
この本にしても「異形の王権」や「室町の王権」の影響を感じる。曹操は「漢王朝の皇帝を廃しません」が、曹丕が献帝から禅譲という形で簒奪しているし、ティムールが「王(ハーン)にならず王の下で実質的な権力」を握ったのは、彼がチンギス・ハンの血筋を引いていないから。もし彼が強引にハーンになったら、エセンみたいになっていたはずだ。ヘンリー8世がイギリス国教会を作り出したのは自身の離婚の為で、いわば御用教会だ。この本に出てくる世界史の例を日本史の中であてはめると、おかしな例を選んでいるみたいだ。信長が中国の歴史に知っていたとしても、有職故実に通じた貴族も同じだろうし、宣教師からヨーロッパの王朝が滅亡する時に皇帝もろとも根絶やしにされる、というのはビザンチン帝国の話だろうか?それなら信長が宣教師から「旧約聖書」に出て来る新バビロニアの王から鄭重に扱われたユダの王イェホヤキンについても聞いていたとしても、おかしくはなくなってしまう。信長が室町幕府を滅ぼしたとはいえ、反信長包囲網を築いた事のある足利義昭が天寿を全うした事が書かれている。秀吉の時代になってから、「命を奪う価値」がなくなったにしても、京から追放された時点では現実に脅威だったのではないか?
南北朝の合一より「四十年前」とあるから、正平の一統の破綻の時点で南朝の軍事力が存在しなくなったようだが、現実には尊氏・義詮父子や直義のように南朝に下った足利直冬党の存在があったから、室町幕府に南朝まで手が回らなかったのではないか。足利義満が征夷大将軍になった頃なら、懐良親王の征西府が支配していた九州を除くと南朝の脅威がなくなったとは言えるだろうが。
天皇と武家の関係をアッバース朝のカリフとスンニ派の諸王朝に例えた本があったが、むしろそちらの方が合いそうだ。そして、イスラームに改宗していないフレグによって滅ぼされた。
あまり納得出来るような内容ではないが、似たような題名の本と違って、著者が自分で考えて書いている。
紙の本
興味深い
2022/05/02 11:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の歴史の中で、上皇の存在について、いろいろな角度から分析されていて、興味深く読むことができてよかったです。
紙の本
「上皇」は日本独特の存在
2019/05/15 10:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史上に上皇が登場した古代から現代まで、それぞれの時代における上皇の存在がどのようなものだったかを解説しています。
ただ、記述の分量はかなりばらつきがあり、著者の専門である中世は古文書を引用した詳細な解説が延々と続く一方、歴史上、最初に譲位した皇極天皇については、太上天皇を称しておらず、子や孫への譲位でもないので、最初の上皇とはいえない、と切り捨てています。しかし、生前に譲位してしかもその後再び即位したのは事実であり、この筆者の態度には首をかしげます。よくわからないから書けなかったということでしょうか。
豊臣秀吉に関する個所で、徳川家康を武力で抑えられなかったから、天皇を頂点とする朝廷の秩序を利用し、武家トップのタイトルである征夷大将軍ではなく天皇の機能を代行する関白を選んだのだろう、という説明はおもしろいと思いました。
この本を読んで感じたことは、天皇と上皇の関係は、今の社会でいうと、典型的な日本の会社によくみられる社長と会長(元社長)の関係のようだということです。社長と会長、どちらがえらいかと聞かれても、どちらもえらいということになるでしょうし、社長退任後も会長として権力を維持するかどうかはその人の個性、考え方によるところが大きいという点でも似ています。そういう意味では、上皇というのはきわめて日本的な存在なのでしょう。
紙の本
上皇という切り口
2020/06/15 09:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
天皇の代替わりがあって、
上皇ということばが、歴史の中から現代に現れた。
それで、読んでみたんだけど、
題名通り、日本史の話だ。
それを、上皇という切り口から語っていくので、おもしろい。
途中、資料に基づいてきちんと論じているところは、
門外漢にはちょっと退屈だったんだけど。
現代の皇室への国民感情も
この人の歴史観で考えれば納得できる。
日本の歴史を久しぶりに概観した気がした。