ブロードキャスト

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まさに部活もの。舞台は放送部というのが新鮮。それも最初は陸上で、事故にあったことで、放送部にスイッチすることになる。新人が放送部の世界を覗き込む経過は読者の立ち位置と同じだ。アナウンスだけではなくテレビドラマ、ラジオドラマを作ってるんですね。途中、いろんなラジオドラマを湊かなえが披露。なかなか新鮮だ。ただ、体育会系のような緊迫の試合シーンがないのでやや退屈。全国大会に行くことになって、３年が行くか実際に作った１年生が行くかで揉めたりするのってどうでもよくなる。

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読み終えて、これ書いたの本当に湊かなえ!?と思わず表紙を見返してしまうぐらい爽やか！ああ、これぞ青春小説よね、と叫びたくなるぐらい爽やか！いじめやらなにやら、楽しいことばかりじゃないけれど、遠い昔に高校生活を終えた身としては、キラキラまぶしくてなんだか羨ましい。

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町田圭祐は中学時代、陸上部に所属し、駅伝で全国大会を目指していたが、3年生の最後の県大会、わずかの差で出場を逃してしまう。その後、陸上の強豪校、青海学院高校に入学した圭祐だったが、ある理由から陸上部に入ることを諦め、同じ中学出身の正也から誘われてなんとなく放送部に入部することに。陸上への未練を感じつつも、正也や同級生の咲楽、先輩女子たちの熱意に触れながら、その面白さに目覚めていく。目標はラジオドラマ部門で全国高校放送コンテストに参加することだったが、制作の方向性を巡って部内で対立が勃発してしまう。果たして圭祐は、新たな「夢」を見つけられるか―。
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なんと学園ドラマである。陸上部の描写という、タイトルから想像したのとは全く違う始まり方をしたが、信じがたい出来事のせいで、タイトルの流れに戻ってきた。圭祐は、正也に放送部に誘われなければ、ひき逃げ事故で足を怪我するという自分の不運を呪い続け、高校三年間ずっと立ち直れなかったかもしれないと思うと、中学時代から圭祐の声の良さに目をつけてくれていた正也には、いくら感謝してもし足りないかもしれない。放送部という、一見地味な文化部の実際の活動を知ることができたのも興味深い。みんな、それぞれの場所で熱意をもって日々を過ごしているのだと、改めてじんとする。熱意を持ち続けて、若者たち、と思わず応援したくなる一冊でもある。

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コロナ対応の期間限定公開で読了。
公開期間：2020年3月27日(金)～2020年5月10日(日)
https://rooftop.cc/news/2020/03/27132116.php
https://kadobun.jp/serialstory/broadcast/

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高校の放送部の話。
嫌ミスの女王・湊かなえの作品とは、読んでいる間は忘れてしまう、さわやかな作品です。

中学時代に陸上部で活躍していた圭祐は、仲間の良太と共に陸上を続けるために同じ高校を受験。
ところが、交通事故でその夢を断たれてしまう。
希望をなくし、帰宅部しかないと思っていたところ、同じ中学だった正也に「理想の声だ」と言われ、放送部に誘われる。
軽い気持ちで入った放送部だったが、熱心な先輩や正也の頑張りに影響され、自分の声が生かされることにも張り合いを感じるようになっていく。

放送部と言われてもこちらもピンと来なかったのですが、校内放送で案内を担当するだけでなく、ラジオドラマまで作るのですね。
なるほど、それなら色々な展開あって盛り上がりますねえ。
今は声優さんも人気な時代だし。

思わぬ挫折は、１０代にはつきもの。
がっかりしている人、迷っている人にエールをくれる内容で、良かったです。
いやこんなのも書けるのね、と驚きました（笑）

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放送部、、、？
放送委員会なら記憶にあるけれど
高校の時にあったかしら、放送部。。。

高校時代に目標があって打ち込めることがあって・・・
そんな高校生活とは無縁だった私には
この物語の隅から隅までが輝いて見えました。
目標があることも、その夢が破れて挫折を経験することも
同じくらい大切なことなのだと今ならわかる。
もっと言えば、仲間との言い争いだって心のすれ違いだって
柔らかな頭と心で受け止めたものは
すべて生きていく糧にきっとなる。

若者よ、スマホばっかり見ていないで 目の前の人たちと
もっともっと濃厚なかかわりを持ってほしい。
全国大会を目指す主人公たちの熱に浮かされて
なんだか今私の頭の中は「青年の主張」みたいになっている。

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中学時代、陸上部に所属し、駅伝で全国大会を目指していたが、わずかの差で出場を逃してしまう。高校には陸上の強豪校に友人と入学したが、ある理由から陸上部に入ることを諦め・・・、なんとなく放送部に入部することに。放送部にも全国大会はある！！全国高校放送コンテストに出場するために真剣に取り組んでいきます。いつもの湊かなえワールドが好きな人には少し物足りなく感じるかもしれませんが、爽やかな青春小説で感動します。

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陸上部で駅伝を頑張ってた町田圭祐くんが、事故で走れなくなり、高校で出会った正也から誘われてなんとなく放送部に入部し、声を褒められ頑張る・・・青春小説。
湊さんにしては珍しく、全編爽やかな小説。
相変わらずサラサラ読めて、面白かった。

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中学から高校にかけての男子目線のはなし。
得意なことは人から教えられることがある、好きなこととイコールにはならない。納得。

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続編をそうとは知らずに先に読んでしまい
どーもはしょられてる部分があるなーと感じていたら続編だと知ったので遡って読んでみた。
なるほどこういう前段階があっての続編だったのかと腑に落ちた。
イヤミス女王との冠とはまったく違った清々しい青春物語。
高校生活、部活に燃えてたあの頃が懐かしく思い出された。
[図書館·初読·6月24日読了]