紙の本
午後の教室には、いつも不思議がいっぱい。少年少女(だけじゃない)の不思議の競演。
2011/12/07 17:35
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る
「不思議の扉」シリーズの4冊め。シリーズ1と2は時間モノ、3は恋モノ、ときて、4のこれは学校くくり。
湊かなえ、森見登美彦、有川浩から、小松左京、芥川龍之介まで。
初めて読む古橋秀之さん。「三時間目のまどか」は、テンポもよく、後味よい仕上げで、ちょっと注目したい作家さんになりました。
さすがなのは小松左京さん。最初に堂々とネタを明かして宣戦布告しながら、ネタ以外の勝負をかけてきます。もちろん、しっかり読ませてくれます。
湊かなえさん「インコ先生」は切れ味いいですが、まあオチはこれだろうな、と。
平山夢明さん「テロルの創世」は、カズオイシグロの「私を」と共通の設定ですが(でも書かれたのはこっちのほうが数年前だそうで)、エンディングに小気味良さがあってよいです。
バラエティに富み、楽しめる1冊。
ただし、これを糸口として、それぞれの作家さんワールドの奥深くへ入っていってこそ、とも思われます。
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学校つながりのアンソロジー。
2016/09/08 17:34
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
森見氏の短編は「夜は短し歩けよ乙女」のサイドストーリーということで、じつに楽しく読めた。「夜は~」を読んでから読むべきかもしれない。
小松左京氏の「お召し」は古びない。年齢別に分けられた学校教育そのもののアイロニーとしても通用する。
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ちょっと残念...。
2013/11/13 20:50
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投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
複数の作者からなる短編集であったが、作者の持ち味を感じることなく一篇一篇が完結してしまい、尻切れトンボ状態だった。
湊かなえの作品はちょっと温かみを感じたかな?
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「不思議の扉」シリーズ、いつの間にかもう4冊めなんですね。
シリーズ1と2は時間モノ、3は恋モノ、ときて、4のこれは学校くくり。
1人だけ、浅学にして古橋秀之さんという人は知りませんでした。電撃やスニーカー文庫系の人のようで、まあ私には最も縁遠い人とも言えるので、無理もありません。
でも「三時間目のまどか」は、テンポもよく、後味よい仕上げで、ちょっと注目したい作家さんになりました。
さすがなのは小松左京さん。最初に堂々とネタを明かして宣戦布告しながら、ネタ以外の勝負をかけてきます。もちろん、しっかり読ませてくれます。
湊かなえさん「インコ先生」は切れ味いいですが、まあオチはこれだろうな、と。
平山夢明さん「テロルの創世」は、カズオイシグロの「私を」と共通の設定ですが(でも書かれたのはこっちのほうが数年前だそうで)、エンディングに小気味良さがあってよいですね。
バラエティに富み、楽しめる1冊。
ただし、これを糸口として、それぞれの作家さんワールドの奥深くへ入っていってこそ、とも思われます。
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湊かなえ「インコ先生」
古橋秀之「三時間目のまどか」
森見登美彦「迷走恋の裏路地」
有川浩「S理論」
小松左京「お召し」
平山夢明「テロルの創世」
ジョー・ヒル(訳=大森望)「ポップ・アート」
芥川龍之介「保吉の手帳から」
編・解説:大森望「学園ワンダーランドへようこそ」
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ヒル「ポッブ・アート」。少年のたった一人の友は、周囲から役たたずのホモ呼ばわりされる、非力で優しい風船人だった。悪意に満ちた世間に瀕死の痛手を受けた友アートはやがて…。少年時代同じ名前の友に救われた覚えのある人間なら号泣必至の佳品。
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有川浩『S理論』、湊かなえ『インコ先生』、森見登美彦『迷走恋の裏路地』、古橋秀之『三時間目のまどか』を読了。
湊さんは初めて読んでみたけど、このお話は切なくてでもどこかほっこりしていてよかった。森見さんは、『夜は短し歩けよ乙女』のサイドストーリーで面白かった。有川さんは『作家的一週間』とは違った設定になっていた。個人的には作家的一週間の方のS理論の方が好みでした。
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港かなえ「インコ先生」
古橋秀之「三時間目のまどか」
森見登美彦「迷走恋の裏路地」
有川浩「S理論」
小松左京「お召し」
平山夢明「テロルの創世」
ジョー・ヒル「ポップ・アート」
芥川龍之介「保吉の手帳から」
特に「インコ先生」「三時間目のまどか」「お召し」がお気に入り。湊かなえの「インコ先生」は短いながらもラストにはあっと思わされ、なんだかほっこりとした気持ちになります。
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【収録作品】「インコ先生」湊かなえ/「三時間目のまどか」古橋秀之/「迷走恋の裏路地」森見登美彦/「S理論」有川浩/「お召し」小松左京/「テロルの創世」平山夢明/「ポップ・アート」ジョー・ヒル 訳=大森望/「保吉の手帳から」芥川龍之介
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学校にまつわる不思議な物語。古今東西8人の作者の短編集。
森見登美彦、有川浩、湊かなえの収録されてない短編が載ってたから買ってみた。
森見登美彦はいつもどおり。夜は短しのサイドストーリー。ダメ学生世にはばかる。
有川浩は珍しく(?)恋愛要素が絡まない。そうなると、こういう小説になるのかぁ~。少し、炭酸抜けたコーラのように脱力してしまった感がある。
湊かなえも毒々しいいつもの内容ではなく、いつも見守ってる守護霊の話。湊かなえと考えると、新鮮。
あと、小松左京はうならせるSFを書くなぁ。最後のオチにつながる感じもいい。
ジョー・ヒルの、いかにも外国人作家な文体だけど、内容がポップな風船人間も面白かった。
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短編集のいいところを集めた、すばらしい作品だった。じっくり読んでみたい作家さんも見つけられて非常によかった。
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小松左京の「お召し」、ジョー・ヒルの「ポップ・アート」が面白かった。
不思議の扉シリーズはSFに馴染みやすくしてあってすごくいい。
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大森望さんが選ぶ名作SF(すこし・ふしぎ)アンソロジーの第4弾。
今回は学園物……なんですが、編者曰く「いわゆる"学園もの"だけに限定してしまうのもつまらないので、本書では"学校が出てくればOK”程度のゆるやかな縛りで」なので、小学校から現実に存在しない学校まで、著者も有川浩さんから、芥川龍之介さんまで、相変わらずなかなか幅広いチョイスになっていて興味深いです。
どの作品も興味深いのですが、いくつかあげるならば、まずは小松左京さんの「お召し」。三千年以上昔の古代遺跡から発見された手記。子どもだけが残された世界、その子どもが消える日。「猿の惑星」など有名なSFとも世界観がだぶる、古典なんですがSFらしい作品。
次に、平山夢明さんの「テロルの創世」。この方の作品を読むのは初めてなのですが、解説にも記されているようにカズオ・イシグロさんの「私を離さないで」のような、残響感の残る独特の雰囲気の作品です。
個人的な好みは古橋秀之さんの「三時間目のまどか」。授業中に窓の外を見ると、向こう側に別の教室と、自分好みの美少女が写っている。話してみたいけれども、3時間目のホンのちょっとだけしか、その風景とは繋がらない。……ベタな時間と空間のねじれ、美少女、ラストも予想通りなんですが、こういうベタな作品が好きなんですよねぇ。
また、今まで読んだことのない作家さんを知ることができました。
このシリーズ、ホンマに好きやわ。
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私の今、もっとも気に入っているアンソロジーの最新作。
10代向けの作品集だ。今回のテーマは「午後の教室」。このテーマに沿って、大森氏が古今東西の名作を集めている。
小松左京の「お召し」、平山夢明の「テロルの創世」、ジョー・ヒルの「ポップ・アート」この三編は特によかった。
ペーソスのよく効いた物語は私の胸によく突き刺さる。
たった500円強で3度もメガトンクラスの感動を味わうことができるのだから、こんなにお得なものもないだろう。
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有川浩さんの作品を目当てに購入.
でも他のSFも良作でした.
こういったアンソロジーは,読みたい作家さんの選択肢が広がるので良いですね.