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ハゲタカシリーズの7作目で鷲津政彦が狙うは、震災で疲弊した電力会社
2019/11/22 23:07
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済小説ハゲタカシリーズも7作目(スピンオフ2冊を含む)。本作の買収対象は、東京電力をモデルにしただろう電力会社だ。
東日本大震災の前後をモチーフにとり、迫力ある震災のシーンに、当時を思いかいしつつ、そこだけフィクションである鷲津氏による買収戦略が展開される。3.11以降のパラレルワールドのような話。
さらに、その後どうなっていったのか、続きが読みたいと切に思う。
リアルの日本、東電のその後は暗澹たる事態になっているように思えるからなおさらに。
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年とともに
2019/10/12 21:08
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投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本を買い叩くと豪語していた鷲津氏。そんな彼の今回の狙いは、これぞザ・ジャパンと言わんばかりの電力会社。公共事業の名の下胡座をかき責任を取ろうとしない帝都電力。原発事故の責任をウヤムヤにせんとする官邸。その中で官庁が国益のために動き、鷲津氏も表に立つ。年とともに日本も変わるのだろうか。
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鷲津を出してハゲタカシリーズにしたけど、原発ありきなのかなという印象。
原発の話を書きたかったのでしょう。
濱尾が最後どうなったのかと、結局出てこなかった甲斐が気になりましたね。
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首都電株の過半数獲得を目指す鷲津。政府内にも最小限のコストで首都電を再建できるのは鷲津率いるサムライファンドだけではないかという意見も出始める。そんな中、株の大量保有報告義務違反の疑いでサムライファンドに家宅捜索が入る。鷲津にも逮捕状が請求されているという報道も。裏で絵を描いているのは誰か。鷲津の首都電買収、再建は成功するのか。電力会社はコストが上がればコストを使用者に転嫁できる仕組み、だから儲かる。展開のテンポにハラハラさせられ気づけば本の世界に吸い込まれ読み終わってしまっているそんな作品です。
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首都電力(東京電力)の買収をもくろむハゲタカ鷲津がテーマ。途中までは、2011年3月11日の首都電力(東京電力)の磐前県(福島県)原発事故について書かれています。すべて仮名ながら、おおよそ誰とわかります。業界でしか知られていない内容なども書かれ、かなり多数の人に取材したものと思います。原発事故当時の首相は、高校の先輩なので、ボロクソに書かれているのには(気持ちはわからんでもないですが)ちょっとだけ弁護したくもなりました。
下巻の半分くらいまで、(手に汗握る?)原発事故対応の内容。「これだとハゲタカっぽくないな」と思っていると、後半からいよいよ首都電力買収交渉です。政界、財界、検察、メディアを巻き込み、本当のディールの舞台裏も、きっとこうだろうと思える緊張感で読めました。
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新作待つこと、5年。待ち遠しかったよー。とはいえ、アノ出来事から7年。向き合って整理して生み出すにはそれくらいの時間が必要だったのかも。迷いのない筆致。経済活動の側面から原発を読み解くとこうなるよね。相変わらず面白かった。
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電子書籍。ハゲタカシリーズはとりあえず読む。ただ今回は鷲津を描きたいというより、福島原発のことを書きたくてついでに鷲津を持ってきた感じです。ただ、しっかり取材してる印象で、ほんとにこうだったのではないか???と思わせる文章でした。下巻でようやく侍キャピタルの出番が増えてきて、いつものごとくの結末ですが、この痛快さがいいんですよね!面白かったです。
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福島第一原子力発電所の事故からはや7年が過ぎた。
先日福島第一原子力発電所を視察してきたが、その惨状から見て、やはり明確に責任を取らせる、罰を受けさせるという形が必要だった、必要だ、と思わざるを得なかった。
しかし、それを誰が、どんな形で。
という問いには、明確でスッキリした答えはどこにもない。と言わざるを得ない。
多分世の中の出来事すべて、突き詰めると、みな同じ構造なのではあろうが、意思決定やメリット享受の裏返しである責任という概念を、どこに、誰に求めるのかは本当に難しい。
その後の経緯を見る中では、政治、行政の、水際だった責任回避と権限拡大の素晴らしさに、選良エリートの本当の姿を見る思いがした。
筆者も同じような感覚を持っているのだろうか。
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鷲津が電力会社を買収。しかも震災後の電力会社の原発メルトダウンをそのまま題材に。
様々のメディアで暴露されてはいるのだろうけど、政府の無能ぶりが情けない。
本当のところ何が起こっていたのか?
悠然と対応する鷲津。本書には描かれていなが、どうやって電力会社を再建するのか興味がある。
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芝野派の自分としては、なんだか悔しい終わり方でもあったのだが、、、鷲津くんが、最終的には主人公なので、仕方ないと言えば、仕方ないのかな。
貴子さんのホテルも、なかなか厳しい状況だし。
原発に対する考え方としても、色々あるとは思いますが、結局、下々の者は知らずに物事が進んでくんだなぁというね、なんだかモヤモヤの残る感じ。
ま、アホな総理大臣とか、濱尾翁が、負ける結末になったのだけは、良かった。
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読み応えのある作品だったけど、鷲津さんと原発をひとつにまとめない方が良かったと感じました。どちらも中途半端になってしまったような。
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結末が気になってワクワクしながら読みました。鷲津は鷲津だったということでしょうか。中国、アメリカとの闘いから、日本国内の闘いになったからか、前2作よりとっつきやすい印象を受けました。ただ、最後まで甲斐が出てこなかったり、芝野と貴子の当て馬感が気の毒だなと。。それだけ鷲津の強さが増したのだということか。いずれにしろ、今回の結末があまり描かれてないため、それぞれの今後がどのようになっているのかを含め次作も楽しみです。
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今回は、東日本大震災と原発問題を取り上げていて、面白く読むことができた。実際に鷲津さんのような人が、登場してくれるといいなと思いました。。
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ハゲタカシリーズの第7弾。
今回鷲巣は電力事業を狙う。東日本大震災とからめたり政府の対応などあったり、とても面白かった。
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ハゲタカシリーズ最新作。東日本大震災後に原発をディールしようとする鷲津、原発をとりまく魑魅魍魎との戦い。水蒸気爆発が起こった原発の中で何が起こっていたのか、原発の仕組み、国の政策についても触れられていて勉強になる。キャラクターがどれも強烈で、どうやって勝つのかワクワク。長いけど最後までだれることなく読める。読後感も爽快。文句なしのおススメ。