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ある男
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 123件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2018/09/28
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/354p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-390902-8

紙の本

ある男

著者 平野啓一郎 (著)

【読売文学賞小説賞(第70回)】里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取り、14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚するが、「大祐」...

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商品説明

【読売文学賞小説賞(第70回)】里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取り、14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚するが、「大祐」は事故で命を落とす。さらに、衝撃の事実が…。『文學界』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

愛したはずの夫は、まったくの別人であった。
「マチネの終わりに」から2年。平野啓一郎の新たなる代表作!

弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる……。
里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。

人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。
「大祐」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。
人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。【商品解説】

著者紹介

平野啓一郎

略歴
〈平野啓一郎〉1975年愛知県生まれ。「日蝕」で芥川賞、「決壊」で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「ドーン」でドゥマゴ文学賞を受賞。

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みんなのレビュー123件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

凛と、素晴らしい。一度失敗するとやり直しのきかない世の中になっているという話。

2019/01/07 09:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今のリアルな社会がかなり書き込まれていて小説なのにノンフィクションである、という不思議な感覚。この小説を通して、人が人をどのように判断しているのか、人が持つ過去とは何かを考えることができるとともに、ミステリーとしても楽しめる。Xの正体を探りたどり着いた真実、自分の生い立ちや妻との確執、依頼人の辛い過去やXと過ごした幸福な日々とかなり密度の濃い作品。相手の過去が全くの別物だとしても、自分が相手に感じた感情は嘘ではない。だからその感情を信じたい。

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紙の本

先に

2019/04/02 22:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「マチネ~」を読んで、映像化に備えたいところだけど、こちらもやがては映像化されそうにも思う。
先に読んで備えるのが好きだが、最近、映像を見てから、読むと、セリフが全部俳優の声に聞こえて楽しいことに気がついた。
これは、どっちからにしようかな。

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紙の本

ああかかる日のひととき

2019/02/10 10:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あだじぇっと - この投稿者のレビュー一覧を見る

#生まれ変わるなら そう問われて思い浮かぶのは 凡庸な自分の持ち得ない美貌や才能のカケラでも持てたら、とう程度。ありがたいことであろう。
そうではない、もっと切実に 自分を縛るアイデンティティを棄て 生まれ変わりたいと願う人をモチーフにした作品。

弁護士の城戸は、以前 離婚調停を手伝った里枝から奇妙な依頼を受ける。再婚した夫・谷口大祐が事故で死んだのだが、彼の実家に連絡したところ、夫は谷口大祐ではないらしいと言う。

この谷口大祐探しの過程に、さまざまな要素が盛り込まれている。震災のこと、在日韓国人のこと、ヘイト問題、死刑制度 --- いずれも人権の根幹に関係することであり、それぞれが ”なにを以って 個人はその人と同定されるのか”という アイデンティティの問題を多角的に考えさせてくれる。

谷口大祐をめぐるアイデンティティは、それは哀しく ドラマ的で、物語に推進力をもたらしている。同時に探求者である城戸が自らについて考える --- 自身に迷い 悩み そこからあらためて自分を掴み取っていく過程がとても興味深い。

その城戸と対照的ともいえる人物も登場している。
里枝の前夫だ。
自信があり自己の視点に固着している、ああいるいるこういう”立派な”人! なぜ里枝が離婚したかったか、わかるような気がしたと城戸は感じるのだが、その感覚は読者にもじわりと伝わってくる。

さて、では、人は 外部から纏わされるアイデンティティ --- 身体的特徴、 DNA、家庭や地域・学校といった生育環境 --- から決定づけられてしまうのか?
”ある男”はそこから逃げ切れなかったのか?

それだけではない、と。
最後に里枝と中学生になった息子・悠人 --- 父親は離婚した前夫 --- とのやりとりに描かれている。
悠人に手を差し伸べたのは、”文学”。
その力が悠人の自己形成に大きく力を与えている。
彼の血の繋がった父親、里枝の前夫とはまるで違う人格に育とうとしているのだ。
その姿は一条の強い光を発している。

そして、その光は周囲をも照らす。
城戸もまた、自身の親としての愛情を再確認し前にすすむ力を得る。探し続けた者だけが得る力を。

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紙の本

いろんな感情が交錯していきます。

2018/12/08 20:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

愛した人はきちんと戸籍もあるのに別人だったって結構コワイですよね。
真相に近づくにつれ奇妙な取引が明かされて行きます。
個人を特定するモノって何だろう、他人と自分を識別するものの不確かさを感じます。
在日である起源と帰化した現在とのアイデンティティに揺らぐ気持ちとリンクしていきます。
いろんな感情が交錯して奥行きがあって面白かったです。

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紙の本

ある男

2019/04/30 10:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る

過去をどうしても消したくて他人の戸籍と交換し、その後の人生を他人として生きていくという、ありそうでないだろうなという設定で話は進んでいく。別の人間として、もう一度生き直すことができれば、幸せになれるのか?考えさせられました。

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紙の本

IDをやたら求められる現代、私たちのアイデンティティーとは何か

2019/04/09 18:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:juzen - この投稿者のレビュー一覧を見る

一見、ミステリー小説かと思われるタイトルでしたが、限られた登場人物と物語の構成は前作「マチネの終わりに」と同様に丁寧に描かれています。過去をどうしても消したくて他人の戸籍と交換し、その後の人生を他人として生きていくという、一見、荒唐無稽な物語のように見えます。しかし、私自身も過去に弁護士に相談を持ちかけた際に「世の中に戸籍の売買なんて結構ありますよ」と聞かされて驚いたことがあります。この小説には『「別の人間として過去をもう一度生き直す」ことができれば、その人は幸せになれるのか?』というテーマがあると思います。私たちはこれまでは「過去は変えられないが、未来は変えられる」と教えられてきました。これは偶然なのか、作家自身のテーマなのか、はたまた私の読みが浅いせいなのか分かりませんが、前作「マチネの終わりに」で挙げられていた「過去は変えられるのか?」というテーマに共通する作者の意図が私には重なって見えたような気がしました
。もう一つ、両作品とも短い断り書きといった体の「序文」が付いていますが、両作品ともこれが何故必要なのか?と素人目には思ったりしたところです。私はこの2作品しか読んでいませんが、2作品に共通してラストの描写は優しさに溢れていました。

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紙の本

設定は面白い

2019/05/11 15:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:翡翠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

以前から読みたいと思っていたが、なかなか読めていなかった作家で、マチネの終わりに、と、ある男を続けて読んだ。

凝った文体は、好みは分かれるとは思うが、難解というほどではないので、それも含めて楽しんで読もうと思えば気にはならない。(個人的には、この表現いいな、と思う部分と、これはもっとシンプルに書いてくれた方が心に響くのに、と感じる部分がある)

そして、設定はマチネの終わりに、よりは、ある男の方が楽しめた。

マチネの終わりに、の方は、そこまで繊細な感受性と知性を持った主人公達が、そんなことに気付けない??と疑問に思う部分があり、設定にモヤモヤな読後感だったので。

その意味では、ある男の方が設定は、実際に起きた事件でも長年連れ添った事実婚の相手が亡くなってみたら、偽名で戸籍もわからない、とか、人身事故で亡くなった人の身元が分からないいうケースは、ニュースに取り上げられただけでも何件かあるので、リアリティもあり、ミステリーではないが、続きが気になり、読む手は止まらず面白かった。

ただ、亡くなってしまった「男」の人物設定には、若干、リアリティに欠けるかな、と思う部分もある。その生い立ちで、そういう境遇なら、最後の最後まで女性には近づけないのではないか。住む地域が変わったからといって、そこまでの心の傷を思えば、家庭を持てないのではないか。

という部分と、女性や子供が「男」の人柄に、信頼を置いたことには、救いも感じるし、良かったとも思え、読後感は、マチネの・・より、はるかに良いし、人の心情しても納得感もあるが、子供はともかく、妻の方は、夫がアカの他人の素性を語っていたこと、それを信じて、その人の子供まで産んでしまったことには、拭いきれない複雑な感情も芽生えるものではないか、と思う。

自分だったら、子供を産んでしまってから、そして夫も亡くなってしまってから、実は夫はこういう人で、その夫の親はこういう人だった、と知ったら、取り返しのつかないことをしてしまった、と自分が生んだ子供に対して、負い目と申し訳なさ、なども感じるかもしれない。どんなに亡くなった夫の人柄がいい人だったとしても、それとこれとは、また別問題なので。

そういう複雑な心境の葛藤が描かれていたら、もっと、リアリティがあると思う。

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紙の本

ある男

2019/05/06 14:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る

脳腫瘍で二男を失っており、夫とも離婚して長男を引き取っている。再婚して沢節つかんだと思ったら、夫を事故でなくしてしまう。

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2019/02/23 12:24

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2019/01/11 13:00

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2019/05/15 22:48

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2018/12/04 11:16

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2018/12/03 20:19

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2018/12/14 19:07

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2019/01/27 20:07

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