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紙の本
鬼神の如く 黒田叛臣伝 (新潮文庫)
著者 葉室麟 (著)
【司馬遼太郎賞(第20回)】諸藩取り潰しの機会を窺う幕府に、すすんで主君の不忠を訴え出た黒田家家老・栗山大膳の真意は? 〈黒田騒動〉を舞台に、まことの忠義を描く、著者会心...
鬼神の如く 黒田叛臣伝 (新潮文庫)
鬼神の如く―黒田叛臣伝―(新潮文庫)
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商品説明
【司馬遼太郎賞(第20回)】諸藩取り潰しの機会を窺う幕府に、すすんで主君の不忠を訴え出た黒田家家老・栗山大膳の真意は? 〈黒田騒動〉を舞台に、まことの忠義を描く、著者会心の歴史長篇。【「TRC MARC」の商品解説】
「わが主君に謀反の疑いあり」。筑前黒田藩家老・栗山大膳は、自藩が幕府の大名家取り潰しの標的となったことを悟りながら、あえて主君の黒田忠之を幕府に訴え出た。九州の覇権を求める細川家、海外出兵を目指す将軍家光、そして忠之──。様々な思惑のもと、藩主に疎まれながらも鬼となり幕府と戦う大膳を狙い刺客が押し寄せる。本当の忠義とは何かを描く著者会心の歴史小説。司馬遼太郎賞受賞。【商品解説】
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紙の本
鬼神の如く 黒田叛臣伝
2018/10/02 14:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒田家家老 栗山大膳が藩主の幕府謀反を老中に訴えるという。乱心したかと思う成り行きにはらはら。息もつかせぬ無駄のない構成と記述。土井利勝、将軍家光、紀州家まで巻き込んでの展開に・・・さすが葉室麟と唸ってしまう。胸のすく結末に納得。秋の夜長にぴったりの逸品です。
紙の本
葉室麟さんが書きたかった作品にちがいない
2022/01/19 16:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉室麟さんが亡くなったのが2017年12月ですから、すでに4年経ちました。
葉室さんの作家としての活動は50歳の時からだといわれていますから、亡くなるまでのわずか16年の期間しかありません。
それでも精力的に書かれてきたので、没後も読者は葉室さんの世界を楽しむことができます。
本作は2015年8月に発表された歴史小説で、翌年第20回司馬遼太郎賞を受賞しています。
歴史小説ですから、歴史上実際にあった事件が題材となっています。
それが伊達騒動、加賀騒動と並んで三大お家騒動にあげられる黒田騒動です。
舞台となるのは三代将軍家光の世、黒田長政の子忠行が藩主となった福岡藩家老栗山大膳がお家改易を守るために暗躍した事件を扱っています。
物語には大膳を助ける杖術を使う二人の若い男女が登場します。
この二人を描くことで大膳の人間としての大きさの輪郭が明確になっています。そのあたりが葉室さんの創作の巧さです。
さらに、この黒田騒動に1637年に起こった島原の乱をからめていくことで、世界がさらに広がります。
物語の中では大膳があたかも乱を仕掛けたようにも描かれていて、天草四郎の登場などやや創作めき過ぎて、もう少し枝葉を刈った方がすっきりしたようにも感じました。
ただ福岡県小倉出身の葉室さんとしては、どうしても書いておきたい題材だったに違いありません。
そんな執念を感じる作品でもあります。
紙の本
鬼神の如く 黒田叛臣伝
2019/08/12 15:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
筑前・黒田藩の御家騒動を題材に黒田藩家老・栗山大膳を主人公に描かれています。
あえて主君である黒田忠之を幕府に訴え出た。自藩の大名家取り潰しの兆しを悟り、内密に謀を進める中、主君からの疎まれ、長崎奉行の竹中采女正からは監視され、幕府からは狙われることとなる。
杖術の夢想権之助などを味方につけ、宮本武蔵や柳生宗矩からの刺客との対決や、将軍家光の前での命がけの進言をし黒田藩を救うこととなる。
自らは盛岡藩にお預けとなり自適の余生を過ごした。
また島原の乱を率いた天草四郎との関りにも触れている。