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紙の本
目まいのする散歩 改版 (中公文庫)
著者 武田泰淳 (著)
【野間文芸賞(第29回)】近隣への散歩、ソ連での散歩…。歩を進めるうち、現在と過去の記憶がひびきあい、新たな記憶がよみがえる−。死を前にした清澄なひびきを持つ晩年の秀作。...
目まいのする散歩 改版 (中公文庫)
目まいのする散歩
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商品説明
【野間文芸賞(第29回)】近隣への散歩、ソ連での散歩…。歩を進めるうち、現在と過去の記憶がひびきあい、新たな記憶がよみがえる−。死を前にした清澄なひびきを持つ晩年の秀作。エッセイ、野間文芸賞選評(抄)、百合子夫人の「受賞の言葉」も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
近隣への散歩、ソ連での散歩……現在と過去の記憶がひびきあい、新たな記憶が立ち上がってくる。幼い日の思い出、結婚生活、子供の話……。死を前にした人独特の清澄なひびきを持つ晩年の秀作。野間文芸賞受賞。改版に当たり、巻末特別エッセイ「丈夫な女房はありがたい」、野間文芸賞選評抄、百合子夫人の「受賞の言葉」を収録する。【商品解説】
著者紹介
武田泰淳
- 略歴
- 一九一二(明治四十五)年、東京・本郷の潮泉寺住職大島泰信の次男に生まれる。旧制浦和高校を経て東大支那文学科を中退。僧侶としての体験、左翼運動、戦時下における中国体験が、思想的重量感を持つ作品群の起動点となった。四三(昭和十八)年『司馬遷』を刊行、四六年以後、戦後文学の代表的旗手としてかずかずの創作を発表し、不滅の足跡を残した。七六(昭和五十一)年十月没。七三年『快楽』により日本文学大賞、七六年『目まいのする散歩』により野間文芸賞を受賞。『武田泰淳全集』全十八巻、別巻三巻の他、絶筆『上海の蛍』がある。
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紙の本
武田泰淳氏による遺作とも言える作品です。死が象徴的に描かれた名作です!
2020/08/30 10:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、昭和の初期に活躍され、僧侶としての体験、左翼運動、戦時下における中国体験などをもとに思想的重量感を持つ数多くの名作を発表してこられた武田泰淳氏の作品です。同書は、昭和51年6月に出版された随筆集です。実はこの年の10月に武田泰淳氏は亡くなられていますので、遺作とも言える作品です。同書にも、死を意識した言葉や情景がいくつか出てきます。三島由紀夫氏の死が象徴的に描かれており、ラストも三島氏のビラが風に吹きちぎられそうになっているシーンというように、余韻を残した終わり方の中に、著者の想いが伝わってきます。武田泰淳氏の思いの詰まった一冊です。