- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/09/26
- 出版社: 筑摩書房
- サイズ:20cm/475p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-480-80482-2
読割 50
紙の本
ベルリンは晴れているか
著者 深緑野分 (著)
【Twitter文学賞国内部門(第9回)】1945年7月、4カ国統治下のベルリン。米国の兵員食堂で働くドイツ人少女アウグステは、恩人の男の不審な死を知り、彼の甥に訃報を伝...
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商品説明
【Twitter文学賞国内部門(第9回)】1945年7月、4カ国統治下のベルリン。米国の兵員食堂で働くドイツ人少女アウグステは、恩人の男の不審な死を知り、彼の甥に訃報を伝えるため旅立つ。しかし、なぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり…。歴史ミステリ。【「TRC MARC」の商品解説】
1945年7月、4カ国統治下のベルリン。恩人の不審死を知ったアウグステは彼の甥に訃報を届けるため陽気な泥棒と旅立つ。期待の新鋭、待望の書き下ろし長篇。【商品解説】
著者紹介
深緑野分
- 略歴
- 〈深緑野分〉1983年神奈川県生まれ。小説家。2010年「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞で佳作に入選。13年、同作を含む短篇集でデビュー。ほかの著書に「戦場のコックたち」など。
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紙の本
ベルリンの街が目に浮かぶ
2018/10/09 03:47
9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんという描写力。ベルリンの街が目に浮かぶ。そして緻密な歴史考証。すばらしい。分類ではミステリに入るのかもしれないが,偉大な文学である。迫害されるユダヤ人の恐怖,ナチスとその追随者のおぞましさが迫ってくる。決して読んでいて楽しいわけではないが,締切りが迫っていてそれどころではないはずなのに,ページを繰る手を停められなかった。
ナチスによ言論弾圧と思想統制人種差別の箇所を読んでいて,チベットやウイグルでこそ今現在行われていることに思いをはせないわけにはいかない。沖縄人は明日は我が身ということを知っているのだろうか。
読み終わった。それで感想は?だ。なんだか気が抜けてしまった。正直ミステリとしてはつまらない。前半のおどろおどろしくも迫力のある場面の連続に圧倒されていただけに,最後のあっけない終わり方に?だ。おまけに最後に説教臭くなってしまって…。う~む…。それでも読む価値はあります。多くの読者を得ますように…。
紙の本
読み応えが半端ない。
2018/11/18 11:34
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ズッシリと重い小説だった。今までも作者は戦時中のドイツを舞台にした話を書いてはいたが、ここまで真正面から、そしてつまびらかに、ユダヤ人迫害や戦争中の陰惨な出来事を描いてはいなかったのではないだろうか。
その分、正直にいえば読んでいてしんどい物語になってはいる。けれど、それでも読むのはやめられなかった。描き方の迫力に、こちらが引きずり込まれていく感じだった。
途中まで、ミステリであることを忘れていた。けれど、後半になってまさかの展開があり、見事にミステリになっている。結末に関わる事件背景には一部、やや唐突なきらいもあったけれど、読後感をそこなうものではない。読み終わって、色々な感情が湧いてくる一冊だった。
紙の本
引き込まれます
2020/03/24 21:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争物はあまり得意ではないのですが、話題になっていたので購入。食いついてしましました。最後の最後まで分からんと言う…でもサスペンスとしてではない戦後直後の話であるからこその悲しみも見えてきます。
電子書籍
戦争の後ろめたさ
2019/05/14 19:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suka - この投稿者のレビュー一覧を見る
「これって日本人作家が書いたの!?」
と驚きを隠せなかった。作者が終戦後にタイムスリップをして、ベルリンを歩いたんじゃないかと思うくらい、街の情景や戦争で疲れ切った市民の様子が詳細に描かれている。
『水のにおいを嗅いで安全を確認してから』のように、主人公の何気ない仕種ひとつひとつに戦争の凄まじさが伝わってきた。
胸が締め付けられる内容だけれど、未来を自分で切り開こうとする強い女性達が魅力的だった。
もうこれは壁建設後の物語を期待するしかない。
紙の本
たった2日間の物語
2022/02/21 15:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
回想部分の幕間は別として、物語はたった2日間の出来事。
もっと長く感じられるけど。
どんな状況であれ、人は生きていくものなのかな。
紙の本
どうして?
2020/09/14 16:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
深緑氏の作品は2冊目だけど、今回も第二次世界大戦ドイツの戦時中と敗戦後の姿を克明に描いている。どうして日本人の氏がここまで書けるのか感心してしまう。
そして思う事は、日本もドイツも戦時中も戦後もおんなじようなことをしていたんだなあということだ。これが発見出来ただけでもこの小説は読む価値があった。
紙の本
日本人による
2020/06/04 16:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこる - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人による第二次世界大戦中、後のドイツを舞台にした小説。状況描写はかなりリアルで自分も物語の中に居るような気にさせられた。
後半までは主人公の冒険譚の様。読みやすく引き込まれる。物語において国家社会主義ドイツ労働者党に関する事柄もポイントのように出てくる。章が変わるたび人々へ浸透していく様もみてとれる。
紙の本
ベルリン
2019/03/27 18:28
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞にノミネートされていたので読みました。戦争のお話が嫌いなのですが、この話は、面白く読みました。平和な今に生きる者には、想像できないなあと感じました。
紙の本
敗戦直後のドイツ
2019/07/28 18:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナチの恐怖政治から解放されたと思ったら占領軍からの圧政にに苦しむベルリン。
男性の変死事件に平凡な少女と彼女に同行することになった元俳優が巻き込まれます。
戦中と戦後と時間が行ったり来たりしながら、男性の死の真相に迫るミステリー。
紙の本
ベルリン
2019/05/06 14:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代背景などは頭に入っていたほうがより、世界観に入り込めると思いますが、知らなくてもミステリーとしての完成されている。