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紙の本
アカガミ (河出文庫)
著者 窪美澄 (著)
2020年を境に急増した若者の「性」離れ。これまで異性と話すことすらなかったミツキは、国のお見合い制度「アカガミ」を通じて、次第に恋愛やセックスを知り、「新しい家族」を得...
アカガミ (河出文庫)
アカガミ
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商品説明
2020年を境に急増した若者の「性」離れ。これまで異性と話すことすらなかったミツキは、国のお見合い制度「アカガミ」を通じて、次第に恋愛やセックスを知り、「新しい家族」を得るが…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
窪美澄
- 略歴
- 1965年東京生まれ。「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学大賞を受賞しデビュー。『ふがいない僕は空を見た』で山本周五郎賞、『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞、『トリニティ』で織田作之助賞受賞。
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紙の本
窪美澄氏の衝撃作です!生きることとは、幸せとはということを改めて考えさせられる作品です!
2020/05/27 11:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『ふがいない僕は空を見た』や『晴天の迷いクジラ』など魅力的な作品を次々に世に送り出してこられた窪美澄氏の衝撃作です!内容は、渋谷で出会った謎の女性に勧められて主人公のミツキは国が設立したお見合いシステム「アカガミ」に志願します。異性と話すことすらままならない彼女にとって、国の教えはすべてが異様なものでした。そして、そこでパートナーに選ばれたサツキとの暮らしを通じて、次第にミツキは恋愛や性を知っていくようになります。しかし、手厚いサポートに隠された「アカガミ」の真の姿とは一体何なのでしょうか?その続きは、ぜひ、同書をお読みください。
紙の本
未来の姿かも
2019/12/04 20:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋愛も結婚も国の政策に則って進められる時代。
新しい家族を作るためにお見合い制度「アカガミ」に志願します。
この制度を利用すると育児も手厚い優遇を受けられる。
美味しい話にはウラがある、なかなかゾッとする目的があります。
なんだか全くの絵空事とも思えない感じがしました。
紙の本
ドライな近未来の生と性
2018/10/11 00:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
超少子化の近未来の日本を舞台にした究極のマッチングシステムの小説。カップルを「番」と呼び、同居→妊娠→出産のプロセスを全面的に管理する。恋愛に淡白な世界観の描写がリアルでなかなかうすら寒い上に、性と生を描く窪さんにしてはかなりドライな書き味に感じて新鮮。
「アカガミ」の世界では20代はほとんど恋愛をせず、同世代の妊婦を見ると嫌悪感すら覚えるし、そもそも仕事以外で他人と会話するのも億劫だし、風俗もアルコールも高齢者向けのサービスとして扱われている。この光景はここ何年かでも指折りのリアルな近未来の描写に思えた。
電子書籍
現状に警鐘を鳴らす問題提起小説としてそこそこ読ませる
2019/05/10 05:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アカガミ」の制度の全容は最後まで詳細には描写されることはないのですが、どうやら制度で生まれた子どもたちは「国に使われる」という噂には言及されます。まあ、そこまでお金をかけて結婚・出産を国が支援するのですからなんらかの見返りを国が求めても当然と言えば当然ですね。制度の名称であるアカガミが召集令状の赤紙を連想させることから、どのような使われ方であるのかが暗示されているようです。
少子化・未婚化に対する政策として昭和的家族の形成を支援するというのは現政権のような思想的傾向を持つ政権であれば考え付きそうな復古主義です。同じように少子化をテーマにした村田沙耶香の『殺人出産』のような斬新さはなく、比較的ストレートな設定で、現在の日本の空気をより直接的に反映しているように思えます。10年後か100年後かの違いかもしれませんが。
他人に興味を持たない、関りを面倒くさいと思う、セックスに対する汚いイメージなどが作品中で問題にされていますが、そういう若者のメンタルが問題なのであれば、短期的には赤紙のようなサポートシステムもいいかもしれませんが中長期的には根本的な子育て及び教育システムの見直しが必要でしょう。子供たちを型にはめて自主性を奪い、同調圧力にさらすからこそ自分の思考を止め、積極性に欠く、強制されない限り他人と関わろうとしない無気力で死にたがりの人間が形成されるわけで、まずはそこから変えないとどんどん不自然な対症療法的なシステムができて破滅に向かうしかないように思えるんですけどね。
何はともあれ、この作品は現状に警鐘を鳴らす問題提起小説としてそこそこ読ませるものがあります。また、生きる気力をあまり持たなかった若者たちが恐る恐る手探りしながら人間関係を築いていく過程の不安や恐怖、乗り越えた時の喜びなどの細やかな描写に魅力があります。
紙の本
ボヤケル
2018/11/13 01:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
パッと見、
村田沙耶香作品的な「こんな世界だったらどうなっちゃうんだろう」発進の
作品かな、と思うのだけれど、
主人公の立ち位置がそれほどスタンダードではない。
人物の話として読むと設定が邪魔をするし、
そういう社会の物語とすると、人物が邪魔をする。
社会自体も「誰が認めた?」と言いたくなるようなシロモノ。
近い未来に設定されているのがリアリティを遠ざける。
メッセージを込めようとして、イマイチ伝わってこなかった物語。