- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/10/29
- 出版社: 九夏社
- サイズ:20cm/327p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-909240-01-9
紙の本
楊花飛ぶ 原采蘋評伝
著者 小谷 喜久江 (著)
幕末前夜の福岡秋月藩。父の遺言を胸に日本全国を旅し、各地の一流知識人と詩酒を交わして回った男装・帯刀の女性漢詩人がいた−。男性と肩を並べ、漢詩壇の花形として一世を風靡した...
楊花飛ぶ 原采蘋評伝
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商品説明
幕末前夜の福岡秋月藩。父の遺言を胸に日本全国を旅し、各地の一流知識人と詩酒を交わして回った男装・帯刀の女性漢詩人がいた−。男性と肩を並べ、漢詩壇の花形として一世を風靡した原采蘋の生涯を詩とともに紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
江戸末期、旅と酒と詩に生きた男装・帯刀の女性漢詩人の鮮烈なる生涯と詩【商品解説】
目次
- 第一章 少女時代
- 第二章 修行時代
- 第三章 京都への旅立ち
- 第四章 江戸への旅立ち
- 第五章 江戸での二十年間
- 第六章 房総遊歴
- 第七章 帰郷
- 第八章 終焉
著者紹介
小谷 喜久江
- 略歴
- 1947年、千葉県南房総市に生まれる。法政大学文学部英米文学科卒業。豪州Macquarie University MASTER OF ARTS WITH HONOURS修士号取得。日本大学大学院総合社会情報研究科博士課程修了。著書に『江戸期おんな表現者辞典』(現代書館、共著)、『女性漢詩人原采蘋 詩と生涯』(笠間書院)。
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幕末の閨秀詩人についての佳品
2019/06/13 13:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:グラス - この投稿者のレビュー一覧を見る
原采蘋評伝と副題にある通り、彼女の生涯を漢詩とともに追った佳品である。
江馬細香を通じて原采蘋を知った小生ではあるが、漢文が得意なわけでもなく、読み下し文が添えられた本書は、一般向けもあって読みやすい。彼女の生涯を知りつつ、彼女の作品も味わえる点でありがたい。アヘン戦争について原采蘋が漢詩に詠っていた事実は、当該作品とともに興味深い一方で、アヘン戦争が東アジアに与えた衝撃の大きさを改めて知ることが出来た。
ただ気になる点もある。例えば2頁の「静岡県加古川」は、後段の内容から「兵庫県加古川」の誤記と判断される。また169頁の「駿田中、本田豊前候藩」の「本田」は「ママ」なのか「作者の誤記」なのかが分からない。田中藩主は「本田」ではなく「本多」である。