出戻り令嬢のめちゃめちゃ幸せな再婚事情 （ティアラ文庫）

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誤解があったり、素直になれなかったりと、すれ違いまくるルキアーナとレイ。お互いのことを気にしているのは伝わってくるのに…。と、とにかくもどかしかった。好きだからこそ、自分が好かれていないことが悲しい。それは理解できるけど、結婚したのだからもっと話して。と言いたくなってしまう。誤解が解けた後の、タイトル通りの幸せな生活をもっと見たくなった。

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以前から気になっていたのですが、なかなか手に入らず。
今回ようやく入手。
いやあ、主役二人ではないですが、随分遠回りしました。

思っていたよりはコメディ寄りで笑いながらの読書。
口は災いの元ではあるが（特にルキアにとってはそう）ただ互いに肝心な言葉が足りないから、かなりのすれ違いの日々。
レイが初夜で気付かなかったことと、前妻に割としてやられていたことを鑑みると、夫は朴念仁というか鈍い奴である。
最終的にはヘタレなことも発覚したし。
可哀想ではあるが、結果的に最愛の人の初めてで唯一になれたからよかったのだろう。
終わり良ければ全てよしである。

意外だったのはユリヒトの正体。
正体が分かってから改めて読み直してみると、そりゃ二人をニマニマしながら見ちゃうのも分かるわという。
とんでもない伏兵だった。
お陰でヒーローのヘタレ度も上がるという。

あと、ルキアの父親は本気で締め上げていいと思う。
回り道したお陰で解決した部分も多いが、やはり両思いの二人を（意図してはいないとはいえ）引き裂いた罪は重い。
レイもぶん殴ってきていいと思うぞ。

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内容はもちろん、イラストも期待以上です。
なろうでの連載当時より、最後の部分が加筆修正されておりウェブ版、書籍共に大満足の一冊です。