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NOVA 2019年春号 (河出文庫)
SFを中心に書き下ろしの新作短編を集めたオリジナル・アンソロジー。2019年春号は、新井素子「やおよろず神様承ります」、小林泰三「クラリッサ殺し」、宮部みゆき「母の法律」...
NOVA 2019年春号 (河出文庫)
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商品説明
SFを中心に書き下ろしの新作短編を集めたオリジナル・アンソロジー。2019年春号は、新井素子「やおよろず神様承ります」、小林泰三「クラリッサ殺し」、宮部みゆき「母の法律」など、全10編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
「書き下ろし日本SFアンソロジー《NOVA》の新シリーズの門出にふさわしい、ベストの布陣を揃えられたと自負している。読者のみなさんにも、編者が味わった喜びを共有するとともに、いまの日本SFがいかに豊かな実りの時代を迎えているかを実感していただければさいわいです」大森望
――――――――――――――――――
『NOVA 2019年春号』の訂正とお詫び
『NOVA 2019年春号』の第1刷におきまして、同書収録の柞刈湯葉「まず牛を球とします。」に編集作業の際に生じた誤記がありました。下記の通り訂正いたしいます。
読者の皆様、及び著者の柞刈湯葉氏にご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申しあげます。
p.169 後ろから3~2行目
(誤)
次のバージョンは、前回作られた牛球のゲノムDNA配列をクレイグ・ヴェンダー法により科学的に全合成して
(正)
次のバージョンは、前回作られた牛球のゲノムDNA配列をクレイグ・ヴェンター法により化学的に全合成して
――――――――――――――――――【商品解説】
収録作品一覧
やおよろず神様承ります | 新井素子 著 | 13−66 |
---|---|---|
七十人の翻訳者たち | 小川哲 著 | 67−110 |
ジェリーウォーカー | 佐藤究 著 | 111−160 |
著者紹介
大森 望
- 略歴
- 1961年、高知県生まれ。翻訳家。書評家。責任編集を務めた『NOVA』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞を受賞。訳書にウィリス『航路』他。著書に『新編 SF翻訳講座』『現代SF観光局』他。
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SF業界の今が分かる
2018/12/22 11:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF業界の今が分かる豪華なアンソロジー。ベテランから新鋭まで揃えて、ジャンルもシリアス度もバラバラだから、好きな作品を見つけやすい一冊といえる。個人的には「これSFか?」と思わなくもない作品もあったけど、「これだよ!これ!」みたいなドストライクな作品もあった。
例えば、柞刈湯葉さんの「まず牛を球とします」。倫理的に完璧で歪な食肉牛を創造するとこうなるのかと。50年後には本当にこうなっているかもと思わせるほど、今の延長線上を描いた落ち着いた描写がとても良かった。
それでもやはり、収録柞10作の中でマイベストは飛浩隆さんの「流下の日」だった。国民を管理するためのシステム・技術・装置のアイデアが光る短篇SF。だからといって舞台装置に頼ることもなく、あくまでその流れに逆らおうとする人間を軸に描いている感じが伝わってきて、ばっちりストライクゾーンにハマった。飛浩隆さんの描く美しくて、新しくて、人工的な世界観が存分に味わえた。