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紙の本
小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか? (講談社+α新書)
著者 適菜収 (著)
「近代的先入観」とはなにか? 「近代精神の最奥の暗所」とはなにか? 小林秀雄はどのような方法でそこに素足で踏み込んだのか? “真の保守”小林秀雄の思考を追い、「病んだ世界...
小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか? (講談社+α新書)
小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?
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商品説明
「近代的先入観」とはなにか? 「近代精神の最奥の暗所」とはなにか? 小林秀雄はどのような方法でそこに素足で踏み込んだのか? “真の保守”小林秀雄の思考を追い、「病んだ世界」「転倒した世界」について考える。【「TRC MARC」の商品解説】
小林秀雄といえば、最初に来るのは難解な批評家という印象だろう。食わず嫌いの人もいるかもしれない。だとしたら、あまりにももったいない。いま読めば、現代日本社会の混乱の原因を小林がどれほど鋭く、正確無比に見通し、警告していたかを知って驚嘆するにちがいないからだ。半世紀も前から小林は、大衆化が招く悪を予言していた――「改革」という名の破壊を企む勢力の乱立に今こそ投げかける、真の保守=小林秀雄の明察。
小林秀雄といえば、最初に来るのは難解な批評家という印象だろう。食わず嫌いの人もいるかもしれない。だとしたら、あまりにももったいない。いま読めば、現代日本社会の混乱の原因を小林がどれほど鋭く、正確無比に見通し、警告していたかを知って驚嘆するにちがいないからだ。半世紀も前から小林は、大衆化が招く悪を予言していた――。
「改革」という名の破壊を企む勢力の乱立に今こそ投げかける、小林秀雄の明察。狂った改革が社会を破壊し尽くす前に、真の保守=小林に学べ。
10万部突破の「警告」シリーズ最新作、バカとエセ保守をぶった斬る!
小林は近代の仕組みに気付いていた。
われわれは病んだ世界、転倒した世界に住んでいる。
だから、もう一度、常識を取り戻さなければならない。
小林の思考をきちんと追えば、現在のわが国が抱えている問題もクリアに理解できるようになります。
私はすでに近代は最終段階に突入したと判断しています。こうした混乱期において正気を維持するためには、われわれは小林からスタートしなければなりません。
――「はじめに ものが見える人たち」より抜粋
<本書の内容より>
●見えすぎるほど見えた小林の目
●言葉で説明できない領域がある
●オリジナルは近代人の幻想
●価値判断できない人間がバカ
●進歩史観に毒された近代人
●部分に分解しても全体はわからず
●人間理性を徹底して疑え
●教養とは型である
●保守にとって政治とはなにか
●この世に処する覚悟【商品解説】
著者紹介
適菜収
- 略歴
- 〈適菜収〉1975年山梨県生まれ。早稲田大学で西洋文学を学び、ニーチェを専攻。作家。著書に「キリスト教は邪教です!」「ゲーテの警告」「ニーチェの警鐘」など。
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紙の本
侮蔑されたい人たちを動員するのが独裁…小林秀雄が見抜いていたこと
2018/11/02 16:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オーシャンビュー - この投稿者のレビュー一覧を見る
近代の構造がわかれば、近代特有の病も見えてくる。民主主義が必然的に全体主義に行き着くプロセスが見えていた小林は、ナチズムの本質もすぐにわかった。アドルフ・ヒトラーの『我が闘争』について小林はこう述べる。
この驚くべき独断の書から、よく感じられるものは一種の邪悪な天才だ。ナチズムとは組織や制度ではない。むしろ燃え上る欲望だ。その中核はヒットラアという人物の憎悪にある。
──「ヒットラアと悪魔」
ナチスにはイデオロギーと呼べるようなものはなかった。いや、逆にそれこそがナチズムをナチズムたらしめた。
哲学者のハンナ・アレントは、「民主主義と独裁の親近性」は歴史的に明確に示されていたにもかかわらず、より恐ろしい形で現実化したと言う。それは近代人の「徹底した自己喪失」という現象だった。
全体主義は煽動する側と煽動される側が一体となり拡大していく純粋な大衆運動である。小林は言う。
ヒットラアの独自性は、大衆に対する徹底した侮蔑と大衆を狙うプロパガンダの力に対する全幅の信頼とに現れた。と言うより寧(むし)ろ、その確信を決して隠そうとはしなかったところに現れたと言った方がよかろう。間違ってばかりいる大衆の小さな意識的な判断などは、彼に問題ではなかった。大衆の広大な無意識界を捕えて、これを動かすのが問題であった。人間は侮蔑されたら怒るものだ、などと考えているのは浅薄な心理学に過ぎぬ。その点、個人の心理も群集の心理も変りはしない。本当を言えば、大衆は侮蔑されたがっている。支配されたがっている。
──「ヒットラアと悪魔」
独裁は一方的な権力の行使ではない。全体主義は大衆の感情に火をつけることで発生する。
マルクシズムの革命の成功者は、科学的教義によって成功したのではない。大衆のうちにある永遠の欲望や野心、怨恨、不平、羨望に火を附ける事によってである。これらは一階級の弱点ではない。人間の弱点だ。
──「ヒットラアと悪魔」
平成の30年の政治を振り返れば、小林の警告はそのまま的中したと言ってよい。
紙の本
これで、本当にいいんかいなあ?
2019/01/31 21:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ともクン - この投稿者のレビュー一覧を見る
またもやご登場の適菜先生の警告シリーズ。同氏の本は、結構シリーズ化されやすいようだが、今回は小林秀雄を引用しまくった、例によって保守のお話。何から何かまで小林づくし、適菜づくし。果たして、これで本当にいいんだろうか?疑問も残る。もっともっと保守の話も森は深いのではないだろうか?対抗軸はいつも決まって近代もしくは理性。本当に決めつけていいんだろうか。唯我独尊、果たして、適菜氏はブッダか?ちょっと商売が上手すぎるんじゃないかな。
紙の本
小林
2024/03/07 17:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小林秀雄さんは正直難しくて堅苦しい印象があったので苦手意識がありましたが、この本で印象が変わりました。