紙の本
大人のはつ恋
2018/11/30 21:01
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハナとトキヲ、互いに離れがたいかけがえのない無にの人。作者自身を投影しているような、フィクションのようなお読む人の主観ですが、はつ恋は何にも代えがたいものなんだということがしみいる作品。
紙の本
とろ火のように
2019/03/20 13:39
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
離婚歴のある幼なじみの二人が、お互いを尊重し合いながら、遠距離恋愛生活を。
中年の二人だからか、とろ火で愛を煮詰めるような、ゆったりとした時間経過がある。
特別に事件も起こらないが、こういったまったりとした恋愛も素敵。
彼の方は大阪弁を使っているが、彼の無骨さの中にある優しさが大阪弁を使うことでとてもしっくりして心地よく響いた。
紙の本
いくつになっても恋は恋
2019/03/17 18:24
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚離婚を経験した四十半ばの男女。幼馴染同士の大人の恋愛の話。
お互い高齢の親がいたり、長年の仕事もあるし家もある。
若い頃のような無条件で自由な恋愛ではないけど、折り合いをつけながら静かに情熱的に愛し合っています。
夢見る程の未来はないけど、しっかり見据えられる程の将来はある、大人のお話です。
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私好みのおはなしでした。
何度も読み返したくなります。
大人な二人の物語。
こういう関係、いいなぁと思います。
結婚とかしなくても一緒にいたい人と一緒にいることができる幸せはいいなぁと思います。
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2018/11/02Mリクエスト
どなたもレビューしているように、たしかにミルク・アンド・ハニーの続編。
自伝的小説なのかもしれないけれど、そのように感じさせる筆力は、やはり安定して素晴らしい。
私も、何年も経ったら、このような熱く、緩く、温い恋愛をしたくなるのだろうか。
本当にこんな関係が築ける人がいたら、いいかもしれない。
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内容紹介
海の近くの日本家屋に愛猫と暮らす、小説家のハナ。
二度の離婚を経て、人生の後半をひとりで生きようとしていた。
喪失も、手放すことも知ったから辿り着いた、古くて新しい恋人――。
「心の栄養」(74歳)「ドキドキする」(62歳)
ハルメク連載中、幅広い世代から熱い支持!
人生における実りの秋、”最後の恋”を描く恋愛文学の至芸。
作家デビュー25周年記念作品。
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中年を過ぎた元幼馴染が縁あって付き合う過程の物語。
お互いが無理をせず、それでも気遣い素直に心を通じ合う。物語の展開もあって面白く読めた。大人のどろろしない恋、愛情表現もいやらしさはなくて良い。
読みやすいので、短期間で読める。
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遠距離恋愛の二人の一年間の日々の暮らしが書かれていた。大きなハプニングもなく淡々とした日常だけど一気に読んでしまった。村上由佳氏、さすがです。不倫でない中高年の恋愛がもっと普通のことになるといいですな。
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初出 2017〜18年「ハルメク」
南房総に引越した40代の女性作家ハナと、ガテン系で優しい幼なじみトキヲとの恋愛物語りで、4月から3月までの短い12話とそれに続く3話。
「ミルク・アンド・ハニー」の続編として、作者の実生活を反映する話として読んだ。FMで聴く甘い声からイメージが広がる。
離婚した二人の夫に素(す)の自分をぶつけられなかったが、自分を切り捨てないと信じる幼なじみにはぶつけられるというくだりには、自分はぶつけられなかったなあと思ってしまった。
ふたりが子供の頃隣り合わせで住んでいた跡地に行って、コンクリートが固まらないうちにつけた指の跡の見る場面は、なぜか泣けた。幸せなんだろうな村山さん。
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3
東京から移住した南房総で執筆活動する小説家・ハナは、大阪で仕事をしながら母親と娘と暮らす幼馴染のトキヲと遠距離恋愛中。
お互いが二度の結婚に失敗し、漸くたどり着いたあるべき関係(カタチ?)。
五十を目前に、親の介護や仕事のストレス、そして時にすれ違いからぶつかり合い、悩みながら生きる一年。
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(2020/9/4読了)
ただただ、仲の良い恋人たちの様子を見ているだけだった。
映像化したら、ドラマチックになるのかなぁ。
目次には惹かれたんだけど、12ヶ月過ぎてからの『後悔』『爆発』では、何かあるかと楽しみにしていたのに残念でした。
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南房総の古い一軒家で暮らす、作家のハナ。
二度の離婚を経て、幼なじみの恋人トキヲとの関係。
大人同士の穏やかな恋愛でありながら、とても情熱的。
大きな事件もなく、普通の日常が描かれているので、少し物足りなさも感じながら、ゆっくり読んでいく。
そうすると、四季折々の花の描写や田舎での暮らし、二人の関係性などが、とても丁寧に描かれていることに気付く。
ご近所の亀吉さんとのやり取りも楽しい。
人生の後半。こういう生き方もあるか、と思う。
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小説家の主人公と幼なじみの男性との遠距離恋愛。たくさんの人生経験をした男女の物語なので、どこか落ち着いているし達観している感もある。それでも些細なことで心痛めたり喧嘩をしたりと日常の小さな出来事を丁寧に描いている小説だ。作者の私小説っぽいのかなと思うが、こうやって年を重ねられるのは羨ましくもある。
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NHKのネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。特別編「村山由佳ともみじ 軽井沢の日々よ 永遠に」を観た後だったので、様々な情景が色鮮やかに浮かび読後感の良い一作である。小説というよりはエッセイに近く、長く恋愛と闘ってきた末の安寧の日々が丁寧に紡がれている。緩やかに迫る老いと去っていった若さ。それぞれとちょうど向き合える、本当の意味での大人になった者でしか描けない幸せの形をのぞいた気がする。
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穏やかな中年の恋愛模様。
季節の移り変わりによる自然の描写が鮮やか。
霜月の持たない暮らしを否定する描写に共感した。
もったいないからと出し惜しみをしないことにしてる。
人生には特別でない1日なんかないのだから
どうでもいい服を着て、どうでもいい器でごはんを食べていると、どうでもいい人生になってしまう
自分の理想の暮らしを言語化してもらった気がした