或る毒師の求婚 （ソーニャ文庫）

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投稿者：MIKA　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

色々な人が様々に執着しており、まさにソーニャ文庫らしいお話でした。
始めは、TLだからといってエロばかりとはちょっとなあとややうんざり。
この作家さんはストーリーの中に自然にそういう場面が入るので違和感ないのにと思っていたのに。
が、しかし。
徐々に明らかにされてゆく様々に、なるほどそういうわけで。と、納得。
やはりこの作家さんは上手いです。

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投稿者：てらはる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

【いいところ】
ヒーローがソーニャらしいヒロインのことしか頭にないヤバイ男。
とんでもないハイスペックでピンチのときもほとんどなく、ヒロインに害なすものを終始ことごとく手段を選ばず蹴散らしていくので、その点は非常に安心して読めます。それだけにヒロインの幼馴染が「あいつはやめておけ」と忠告するのも無理はない。無理はないどころかごく普通の感覚。
ヒロインもいい子ですが、いい子だからこそときには嫉妬され憎まれてしまうという点にも説得力がある描写。異母姉は確かに悪辣で愚かではありますが、個人的には憎めない人です。
【うーん？なところ】
ストーリーラインが終始曖昧。このあらすじなら「ヒロインの病気が完治すること」のように思われますが、そこはストーリーの主軸になりえないことは比較的早い段階でわかります。
その上で「何がどうなれば二人はハッピーエンドになるの？」という具体的なゴールが提示されないままページが進んでいくため、ラストも何ともふんわりとした、取ってつけたようなオチという印象が否めません。ヒロインのなりたい自分や理想の恋愛といったものの描写も、あれもこれもという感じでいまいち焦点が合っていなかったため、そこをラストに繋がるような形でまとめればロマンチックに仕上がっただろうと思うと惜しいです。

星の数は迷いましたが、作者ファンとして星4。

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投稿者：SWW　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ヒロイン以外、ヒーロー含めて全員真っ黒。
サイコパスのヒーローが純愛を叶えるための策略が他の人の陰謀を潰したり助けたりする物語。

この作者さんの悪事は生易しくはないので、

淫交、売春、親近相姦、奴隷、強姦、暗殺
そうした描写もあり。

少しずつヒロインを取り巻く異質な世界が明らかになっていくのが気味悪く、
その不気味さにヒーローも含まれるというのが面白かった。