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紙の本
除染と国家 21世紀最悪の公共事業 (集英社新書)
著者 日野 行介 (著)
◆推薦◆ 「何というスリリングな取材記録か。 除染にまつわる官僚、学者たちの密議に 突っ込んでいく格闘技をみた思いだ。 除染と汚染土の再利用。 原発事故...
除染と国家 21世紀最悪の公共事業 (集英社新書)
除染と国家 21世紀最悪の公共事業
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商品説明
◆推薦◆
「何というスリリングな取材記録か。
除染にまつわる官僚、学者たちの密議に
突っ込んでいく格闘技をみた思いだ。
除染と汚染土の再利用。
原発事故をなかったことにする
官・学の壮大な偽装行為のリアルが暴かれた。
きれいは汚い。汚いはきれい。
「除染」はこの国のありようの壮大な暗喩である。」
金平茂紀(TVキャスター)
◆内容紹介◆
「日本のためお国のために
我慢しろと言えないといけない」環境省官僚
政府の内部文書をもとに官僚、学者を直撃取材
福島第一原発事故・除染のウソを暴く!
2011年の東京電力福島第一原発事故に伴う放射能汚染対策の実態を知ることは、国家の信用と民主主義の基盤が破壊された現実を直視することである。
対策の柱となった「除染」は、この事故を一方的に幕引きする武器となった。著者は、環境省の非公開会合の記録を入手。本書はこれをもとに、官僚、学者に直撃取材を行い、為政者の真意を暴いた。
森友・加計学園問題、陸上自衛隊の日報隠蔽問題、裁量労働制に関する厚生労働省のデータ問題、それらに伴う説明責任の放棄、公文書の意図的な未作成、果ては改竄まで……。
原発事故の幕引きを急ぐ国策はパンドラの箱を開け、この国の民主主義を壊した。
【本の内容】
目次
- ◆目次◆
- 序 章 除染幻想-壊れた国家の信用と民主主義の基盤
- 第一章 被災者に転嫁される責任―汚染土はいつまで仮置きなのか
- 第二章 「除染先進地」伊達市の欺瞞
- 第三章 底なしの無責任-汚染土再利用(1)
- 第四章 議事録から消えた発言-汚染土再利用(2)
- 第五章 誰のため、何のための除染だったのか
- 第六章 指定廃棄物の行方
- あとがき 原発事故が壊したもの
著者紹介
日野 行介
- 略歴
- 日野 行介(ひの・こうすけ)
1975年生まれ。毎日新聞記者。九州大学法学部卒。1999年毎日新聞社入社。大津支局、福井支局敦賀駐在、大阪社会部、東京社会部、特別報道グループ記者を経て、水戸支局次長。福島県民健康管理調査の「秘密会」問題や復興庁参事官による「暴言ツイッター」等多くの特報に関わる。 著書に『福島原発事故 県民健康管理調査の闇』『福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞』(いずれも岩波新書)、『原発棄民 フクシマ5年後の真実』(毎日新聞出版)等。
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「除染」とは、を考えさせられる
2022/02/18 13:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
出版から3年以上が経っているが、ここに書かれている事の本質、つまり国家権力による復興、除染が、そこに暮らす人たちのものではないこと、の構図は何も変わっていないと思う。東京五輪を「復興五輪」と呼んだ欺瞞とも通じるもやもやの正体が、この本で見えてきた。
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汚した土地をほったらかし
2020/05/14 16:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
原発事故の後処理に纏わる数々のデータへの、強い不信感が滲み出ています。置き去りにされていく被災地と、先送りにする現政権との距離感にも考えさせられました。