紙の本
学び方のヒントがわかる教科書です!
2019/01/09 09:03
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、何歳の人であっても、これからの時代を生きるための「学び方」(学習の仕方)がわかる教科書です。著者は同書の中で、「デジタル時代であり、人生100年時代と言われる今、これまでのような学校教育は必要ない」と断言しています。それに代わって必要な学びとは一体、どういうものなのでしょうか。著者の幼少時代の形経験も踏まえて書かれた画期的な学びの教科書です。
紙の本
読みやすい
2019/12/02 09:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者の本としては、たいへん読みやすかったです。これからの時代に必要なことが、わかりやすく書かれていて、よかったです。
紙の本
「いまから先の学び方なぞ、果たして示せるか」というナンセンスさにどこまで向き合えるか。
2019/02/23 09:41
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:IYIY - この投稿者のレビュー一覧を見る
今後ますます情報技術が進化し、AI等の活用方法も変わっていく中で、人間の学び方も着実に変わってゆく。
したがってそれを現時点で「教科書」と銘打つような形で示すことは極めて困難。
示せるとすれば「心構え」であろう。
変わるもの、変わらぬものをどう見極めて、心構えを作っていくか、という内容ならまだメイクセンスすると思う。
この本が(予想を超えて)売れていること自体が、日本における「生涯の学び」への姿勢の課題や薄さを端的に示している。
「だれか、道しるべがほしい」という願望の表れなのだろう。しかし、「生涯の学び」の時代においては、残念ながら、道しるべはそのときそのときで探していくしかない。その冷酷な現実に向き合えるかどうか、この本を手に取って、読者が考えるきっかけとなるならば、この本の意味は十分になると思おう。
紙の本
これまでと、これからのあり方
2019/10/31 18:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでのような均質的な人材が淘汰されてしまうことになる理由をいろいろな根拠を引きつつ論じた上で、芸術の見方など感性や問題意識の養い方、観点にふれる
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学び続けること、自らをアップデートし続けていく姿勢を持つこと、またそういった人を育んでいくことについての、落合さんの考察。
超早口で難しいことを喋っている印象とは全然違って、めっちゃ分かりやすく書かれていて、あぁ、頭の良い人はこういう文章も書けるんだなと尊敬の念を感じながら読み進めた。
そんな落合さんがどんな環境で育ったのかが分かる二章が一番面白かった。とにかく子ども自身の興味関心を追求させること、多様性のある環境に身を置くことが大事なんだなと改めて感じた。
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時々イメージが入ってこない表現があって、ついていけなくなった(T_T)
アートとサイエンスは親和性が高いので、とっつきやすい方から入って考察するのが良いことが分かった。
博士とは、自ら問いを立て考え続けて解決できる人らしい。
一般人も自ら問いを立て考え続けること、正解は自分の中にあること、正解は時代により変わることなどが分かった。
わかりやすく書かれた本らしいが、私の頭で処理しきれないロジックがあって、結局は難しく感じた。
2020/02/14読了
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現代の魔術師と呼ばれる著者の考えてる事をまとめた本。羅列すれば、当たり前の事だが実践できる人は少ないだろう。
とにかく好きなことに注力するに限る。文系理系両刀遣いになる。観察力を高め、世界を見る目の解像度を上げる。アートを鑑賞するときは自分の物差しを持ち、誰かの受け売りにならない。どう感じるかは自分だけのもの。
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多様性の時代を生き抜くためには、答えのない問いを立てながら、自分を内省し、学び続けることが必要。
「ヤムチャになるな」
ヤムチャが負け続けるのは相手の戦闘能力を見誤るから。対象を観察する能力の精度が低い。対象を集中して観察し、仮説と検証を短い時間で繰り返すことを習慣化することが重要である。
そんな私はヤムチャにすら及ばない。
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「学校の勉強なんて社会に出たらまるで役に立たない」とよく言われますが、その考え方の大きな間違いは、教育にある「コンテンツ」と「トレーニング」という2つの要素のうち、後者のもつ意味を正しく認識できていないことです。学校で学ぶ数式や漢字(コンテンツ)も大事ですが、それ以上に学習する訓練(トレーニング)を怠っていたら、社会に出た時に新しいことを学習する方法がわからずに、自分の経験を使えない人となってしまうのです。(p.18)
僕はよく学生に「ヤムチャになるな」と言います。
相手の「佇まい」を判断する能力は、実生活においても非常に重要です。この能力が低いと、争いごとが発生する場面では簡単にやられてしまいます。世の中の勝負において重要なのは相手の能力を見誤らないことであり、必ずしも強い力を持っていることではないのです。(p.62)
論文のデータベースを検索してもわからないことは、研究します。調べても出てこないということは、誰も調べたことがないということなので、研究するしかないのです。つまり、研究とは誰かのための教科書となるような事実を調べることでもあり、自分がぶつかった問題を克服しながら社会に知の一時生産者として向き合うことなのです。(p.118)
子供と接する時に心がけているのは、本人がやりたがっているなら危険なこと以外はやらせておく。そして、嫌がることは無理強いしないで、なるべく本人の意図を汲むようにしています。「普通はこうだからこうしなさい」「他の家もこうだからこうしなきゃダメ」ということは絶対に言わないことにしています。(p.139)
僕は研究室の学生に、イノベーションはハードモードから始まり、いずれイージーモードに変わるとよく言っています。普通のゲームや教育の過程では、簡単なステップから始めて、少しずつ難易度の高いハードモードに移っていくことがよいとされますが、イノベーションは最初の山が一番高い。
なぜなら最初は資金体力もなく経験もなく、チームも小さいからです。失敗なしの成功などありえません。イノベーションを生むためには、そういった失敗の経験は必要不可欠なプロセスなのです。(p.206)
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ななめよみ
実践例かいてあるけど、日本人ってほんとお手本が好きだよなぁ。
でも、要はお手本はお手本として「頭を使う」ってことが大事なんだなぁ
いろいろ自分のスタンスと似ていた気がする(から、わかってるよ!感が出てしまうのかな。言語化してもらったと言う感じもする)
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タイトルから見ると、長生きするから
というところにフォーカスが当たっているようにも
見えなくはないが、変化の激しい時代における
働き方というか生き方を身につけるために、
どんなことが必要となってくるのか?
にフォーカスされている内容です。
これだけ変化が激しいということは、
目まぐるしく必要となる能力が変わるということ。
それを経験の中から吸収していくための、
基本的な考え方や姿勢について学ぶことが出来ます。
特に幼い頃からの習慣が大切で、
その習慣を定着化させるための親や教育者の接し方、
関わり方といったことも学ぶことが出来ます。
【勉強になったこと】
・得意領域を複数持つことで、
トレンドの流行り廃りにおける陳腐化
リスクを回避出来るだけでなく、
その組み合わせによる唯一無二の人になれる。
何か突出した能力を1つではなく複数持つこと。
しかもそれは、経験によって得ることが出来るもの。
・子供にはすぐに正解を教えるのではなく、
なぜそうなのか?他もそうなのか?といった
仮説検証の経験を積ませることが大事。
これによって、統計的思考の積み重ねが出来る。
・自分が何を知らないかを知ることは大事。
だが、自分が正しいと思っていることが次の日には
変わっているかもしれないという意識はもっと大事。
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正解はないが、考え多様なアプローチで切り取り思考する。
◯教育にある「コンテンツ」と「トレーニング」という二つの要素
→たくさんの新しいことを習得し、それを実際の現場で使おうとしたか
◯日々の生活の中で議論していく練習を始める
・先入観なく、様々な経験で五感を鍛える
◯目指すべきあり方として「貯金しよう」ではなく、「お金を調達できる人間になろう」
・ロジックと直感の行き来
→佇まいの意識
◯STEAM教育
・言語(ロジック化など)
・物理(物の理)
・数学(統計的分析とプログラミング)
・アート(審美眼・文脈・ものづくり)
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200121*読了
落合さんの考え方がとてもとても好き。
学ぶことが好きな自分と、これからいろんなことを学んでいく息子、どちらのためにもなる本でした。
自分は完全に文系として学びを続け、職業を選択し、生きてきたので、これから物理や数学的な考え方も持っていかなければと思うと少し構えてしまうのですが、息子にとっては親である自分が今、この本を読んで今後に必要な学びや考え方とは何かを得られたことにより、可能性が広がったな、と思います。
落合さんの生い立ち、習い事の部分なんかは非常に興味深く、これだけインターネット、テクノロジーが発達しているのだから、確かに集団の中であえて学ばせなくても、個別に最適化した指導の方がいいよなぁ、と。
なんにせよ、息子が興味のあることをなんでもやらせたいですし、日々のやりとりの中で今後に必要な4つの要素を磨いていけるような、質問であったり、息子と一緒に自分も世界の謎を考えていけるような、そんな親でありたいです。
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落合陽一の本は二冊目。
なんか、一応「学び」がテーマとなっているが、本のテーマに沿って全体を理解すると言うより、落合陽一の発する至言を拾ってフムフムしている感じで読んでしまった。
優等生ポジションをとるのではなく、
好きなものや得意なもの、
オリジナリティを見つけて、
そこに特化して伸ばしていく、
それを持って社会に貢献できる人間たれと言うことかな。
思想自体は真っ当で素晴らしいけど、
この意識や問題意識についてこれるひとがどれだけ日本にいるのかと言う気が凄くするよね。
良い意味で意識高い人に読んで欲しい。
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作品紹介で「落合陽一史上最も平易」とある通り、そして著者自らが「学ぶ人」と「育てる人」の両方が読めるように書いた、としている通り、とても読みやすい。子供向けに解説もいっぱい。ただ、後半になるにつれ熱が入ったのか平易さが薄れていき、最後に持ち直した印象w
3章構成で、1章は「なぜ学ぶか」「どう学ぶか」についてのQ&Aを通して、これからの「人生100年時代」をどう生きていくかを、2章では落合陽一が幼少期から何に触れ、どのようにして生成されて来たかを紹介している。そして3章でSTEAM教育とその実践について著者なりの考えや実践を紹介している。
これから先、自分たちの子供世代はいま40代の自分とは全く異なるパラダイムで生きていくことになるだろうし、今までの常識にあてはめてはいけないと改めて感じた。
そのうえで子育てのために何に気をつけて、どう子供たちを導いていくか、のヒントがたくさんあるし、ある程度の年齢の子供であれば自分で読んで理解できるような書かれ方だったと思う。うちの子供にはまだ早そう(3歳児)なので、あと何年かしたら読ませても良いかもなぁ。