「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
ナショナリズム (講談社学術文庫)
著者 姜尚中 (著)
憧憬と嫌悪を同時に抱かせる「ナショナリズム」の秘密を、精緻な読解で明らかにする。9・11が勃発した2001年に書かれたものに、その後の20年間に起きた国家の枠組みの変化を...
ナショナリズム (講談社学術文庫)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
憧憬と嫌悪を同時に抱かせる「ナショナリズム」の秘密を、精緻な読解で明らかにする。9・11が勃発した2001年に書かれたものに、その後の20年間に起きた国家の枠組みの変化を踏まえ、今に接続する新稿を加える。〔岩波書店 2001年刊の増補〕【「TRC MARC」の商品解説】
2001年9月11日、ニューヨークで同時多発テロが起きる。続くイラク戦争を経たあと、世界秩序は混乱を深め、とどまることを知らぬグローバリズムの裏側では、ナショナリズムが台頭していく。──そのすべてを予期していたかのようにして著者が本書を書き上げたのは、まさに「9.11」が世界を震撼させた頃のことだった。
折しも、日本では同じ年の1月に雑誌『SAPIO』が新世紀特大号として「ニッポン・ネオ・ナショナリズム宣言」を謳う特集を掲載したように、新たなナショナリズムが勢いを増しつつあった。そんな状況の中、著者は改めて「ナショナリズム」という奇怪な現象の本質に迫ることを試みる。この現象は「憧憬と鼓舞」を喚起する一方で、「嫌悪と痛罵」ともつながる、きわめて両義的なものである。その力を侮ることは決してできないし、誰もがその力から完全に自由であることはできない。その事実は、本書が執筆されてから今日に至る、およそ20年のあいだに世界と日本で起きたことを考えれば、疑うべくもないだろう。
本書は、第I部でナショナリズムというものをどのように捉えられるのかを、代表的な学説を明快に整理しながら押さえる。そして、第II部では日本のナショナリズムを「国体」との関連に置き、思想史的な系譜を追うことで、その力の源泉にあるメカニズムの秘密を解き明かす。
本書の考察は、今日も有効であるどころか、ますます重要性を増している。だが、驚くほど世界情勢が変化したこの20年間の変化を受けて、学術文庫版には著者渾身の書き下ろしによる新稿を収録する。ここに刊行される「完全版」を手にすることで、今の世界をよりよく理解し、これからの世界を正確に見定めることができる。
【主な内容】
第I部 ナショナリズムの近代
第II部 「国体」ナショナリズムの思想とその変容
第一章 基本的な視座
第二章 「国体」思想のアルケオロジー
第三章 「国体」の近代
第四章 「国体」の弁証法
第五章 戦後「国体」のパラドクス【商品解説】
目次
- 学術文庫版序文
- はじめに
- 第I部 ナショナリズムの近代
- 第II部 「国体」ナショナリズムの思想とその変容
- 第一章 基本的な視座
- 第二章 「国体」思想のアルケオロジー
- 第三章 「国体」の近代
- 第四章 「国体」の弁証法
- 第五章 戦後「国体」のパラドクス
- むすびにかえて
著者紹介
姜尚中
- 略歴
- 1950年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。東京大学大学院教授、聖学院大学学長などを歴任。東京大学名誉教授。専攻は、政治学・政治思想史。主な著書に、『マックス・ウェーバーと近代』、『オリエンタリズムの彼方へ』、『母 -オモニ-』、『漱石のことば』ほか。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
「9.11」が勃発した2001年に同書の元が書かれた世界情勢を見通した一冊です!
2019/01/24 14:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、世界を驚かせた「9.11」が勃発した2001年に同書の元が書かれた世界の状況を描いた一冊です。グローバル化が浸透してくる世界において、国境はないも同然の国際交易が益々盛んになっていく中で、それとは反対のナショナリズムは強くなっている印象があります。この相対する状況は、どういうことなのでしょうか。これからの世界情勢を考察した貴重な一冊です。
紙の本
国体論としての天皇制
2023/11/02 13:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
近代以降の日本の国体論としての天皇制のことが述べられている、「国体」「日本のナショナリズム」とはそもそも何なのか、このことについて、私は右の人、左の人、いろんな人の著書を読んでいるが未だ答えは見つからない