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商品説明
誰もいなくなった街の 白い往来を 一人で歩いていたあんたの顔 わたしはいまも忘れることができない(「なう」より) 詩の焦土を踏みしめて書き継いだ、十数年にわたる試行から精選した20篇を収めた詩集。【「TRC MARC」の商品解説】
わずかにわかりあえた瞬間にだけ
指先に触れた ごつい荒縄
潮をかぶった
綱手
かなしも
(「ジュリオ・ホセ・サネトモ」)
詩を脱ぎ捨てんと
「初夏(はつなつ)の海を/船がゆく/漂わず/浮かぶこともせず/詩を脱ぎ捨てんと/急ぐ船」(「黄金週間」)。
一人になって、裸になって家を出る。詩の焦土を踏みしめて書き継いだ、十数年にわたる試行から精選20篇を収める、待望の新詩集。装幀=中島浩【商品解説】
著者紹介
小池 昌代
- 略歴
- 〈小池昌代〉1959年東京生まれ。「永遠に来ないバス」で現代詩花椿賞、「もっとも官能的な部屋」で高見順賞、「ババ、バサラ、サラバ」で小野十三郎賞受賞。
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