紙の本
車の概念を根本から変える競争について書かれた書です!
2018/12/02 11:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「CASE」、すなわち、「接続」、「自動運転」、「シェアリング&サービス」、「電動化」という従来の車の概念を根本的に変えてしまう状況について書かれた書です。実は、世界第2位の経済規模を誇る中国がその競争の中心になろうと虎視眈々と狙っているのです。将来の自動車産業はどうなっていくのでしょうか。そして、将来の車はどうなっていくのでしょうか。さらに将来の車市場はどうなっていくのでしょうか。そういったことを詳細に調査して解説されたのが本書です。
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MaaSはPOV(個人所有車)の稼働率より高いため、
自動車台数は減る。
付加価値が部品メーカーに移行
中古車価格低下
MaaS車両価格高額化
トヨタ中古車画像システム=GAZOO
リーフ
322万円、電池110万円
1kWhあたり2.7万円
→2030年に1万円で254万円>プリウス242万円
効率の悪い電池をEV、PHV、HVミックスでCO2削減
2030年ではEVは8%?
HV38%、エンジンのみ54%
電子プラットフォーム
:BMW・BOSCH Autosar
:TOYOTA・DENSO
ブレーキ、ステアリング部門が無い
TRI-AD 自動運転合弁会社
トヨタMaaS
ロータリ―レンジエクステンダー
水素化可能(燃焼と排気が別)
トヨタは2050年にすべて電動化
NEV 中国新エネルギー車
生産能力400万台に対し販売目標は200万台
不採算事業へ
本年は電池のコスト競争力でエンジンを補うこと
欧州自動車戦略
標準化とオープン化の枠組み
ディーゼルなど技術主導権で世界のデファクトへ
サービサーに使いやすいMaaS車両
イノベーションはイミテーション(模倣)から
始めなければならない、そしてカイゼン(豊田社長)
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自動車業界は100年に一度の大変革を迎えています。その方向性を説明する時に登場するキーワードが「CASE」です。
つまり、
・Connected=ネットワークに常時接続したつながるクルマ
・Automomous=自動運転
・Shared & Service=シェアリング&サービス
・Electric=電動化
これら4つのキーワードが、クルマの価値を根本から変えようとしています。
今、日本だけでなく、世界でどのような事が起こっており、これからどうなろうとして行くのか。
自動車革命は、決して自動車業界の衰退を意味するものではありません。利用者にとって、より利便性のある仕組みを創造していくものです。
そんな将来像がわかりやすく書かれています。
ぜひ読んでみてください。
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激変中の自動車業界について理解が深まった。
アイシングループに勤めている者としては、もう少しアイシンについて触れて欲しかったところ。まあ、それが客観的にみたアイシンの立ち位置なのかもしれないが・・・
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自動車産業、そしてモビリティーサービスの未来を分析・考察していて、CASEやMaasといった最新の概念のことがよく分かる。欧州の将来の規制方針などを見ると電気自動車が大半になるかのようなイメージを受けるが、実際にはそれほどEVが普及しないという予測も説得的だ。
様々な未知の、あるいは目新しい概念が色々と出てきて、それを略号化して、その後は当然のようにその略号を繰り返し記載しているが、少し間が開いてから出てくる略号は、それが何だったのか思い出せなかったりする。自動車業界の人やモビリティーの将来を真剣に考えている人には当然の前提としても、一般読者向けには、もう少し工夫が必要な気がする。また、誤字や「てにをは」がおかしなところもあり、書籍としてはもう少し推敲が必要にも思う。もっとも、大事なのはコンセプトであるという考え方に立てば、そんなことは問題ではないということなのかもしれないが。
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かなり業界のことを詳しく知っていると感じた。僕の知っている事はほぼ合っていた。自動車業界はどうなって行き誰が何をリードするのだろうか?数十年後がある意味楽しみでだ。個人的にはシェアリングが当たり前の世の中になる事を歓迎する。クルマはステイタスではなく、移動手段であり、運搬が楽にできるものだと思っている。
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CASEそれぞれの観点から、各社の動向や近い将来の展望が描かれているが、もう少し掘り下げられた議論、緻密な検討が欲しかった。
ネタ集めとして読んだので多少は情報を得られたが、もう少し的を絞った書が読みたいところ。
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日本の基幹産業である自動車産業の構造が大きく変わろうとしている。トヨタ等が他業種との連携を急ピッチで進めている背景に、近い将来、 Maasに見られるように自動車のあり方が大きく変わる可能性があるからだ。自動車製造業の雄として君臨していた企業も、自動車を生産させられる立場に回るかもしれない。そんな激動の時代を迎えていることが実感出来る1冊である。
自動車産業のコンサルティングの立場からテンポよく解説されているが、素人には専門用語が少々とっつきにくい面があった。
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CASEによって自動車業界に起こる変革について詳述した一冊。CASEそのものの紹介に加え、業界にどのような変革をもたらすのか、また業界の変化に対して各社はどのように適応しようとしているのかをまとめている。
どこまで仕事に関わるか不明だったが、勉強がてら購入。一冊目としては十分すぎる内容ではないか。より自動車メーカー側の立場をとりつつ、自動車メーカー、プラットフォーマーそれぞれの強み、弱みを踏まえ、現実的な予測を立てられていた印象。個人的には、所有される車とカーシェアなどで共有される車を分けて考え、それぞれどのような特性が求められるのか深掘りされていた点が興味深かった。少し冗長な部分もあった気がするが、総じて満足。
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個人的には、CASEはMaaSの一要素だと考えている。
Connected(繋がる)
Autonomous(自動化)
Shared & Service(シェア&サービス)
Electric(電動化)
間違いなく、クルマの目指すモノづくりはCASEになっていくのだが、MaaSの世界から見るとCASEはモビリティの一要素でしかないようだ。
つまり、運ぶのは何でもいい。
それこそ、CASEすっ飛ばしてドローンになる可能性もゼロではない。
但し、現状一番実現可能性が高いのがCASEというだけの話であって。
やはり、最終勝者はMaaSのプラットフォームだと思うのだが、そのプラットフォームの方向性が全く見えない。
おそらく、航空管制や鉄道指令のような、管制・指令システムがプラットフォームになると思うのだが、そんな話は全く聞こえない。
GPSと5G通信で何とかなるものなのか甚だ疑問。
と、自分の考えを書いてみた。
ちなみに本書とは、全く関係がない。
感想とすれば、余り面白みのない本だった。
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2019.12.16 車に関する知識がないと理解が難しいところがある。なかなか難しかった。GAFA対車メーカーの攻防。自動運転の実現への道。電気自動車の普及。maasの普及など示唆に富んだ面白い内容。急には実現しないようだ。一般化は2035年以降かなぁ???
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自動車業界の動きが分かりやすくまとめられていて、なんとなく理解するのに役立った。これを元にニュースを見て、改めて読み返すともっと理解が深まりそう。
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①CASEとはConnected,Autonomous,Shared service,Electricの四つのトレンド。
②Case革命後の自動車産業のビジネスモデルはサービサーを囲い込んだ収益構造をどう構築するかである。
③MaaSとPOVは車の性能の差が必要なことから、別々の成長を告げる予定。
④現在マルチメディア車載機器のインターフェースはアレクサやグーグルアシスタントになっており、車載OSを牛耳る仕組みができつつある。
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今後の自動車業界の変遷について分かりやすくまとめられた本。
・総移動距離における何%がPOV(個人で所有するクルマ)でMaaS(カーライドシェア)になるのかが、今後の自動車業界の変遷における重要なポイント
・未来では、クルマがITとつながると予想されるが、インカー領域と呼ばれる車両制御のデータをいかに死守できるか、GAFAをはじめとする IT企業に乗っ取られないかが自動車業界が生き残る道である