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紙の本
承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱 (中公新書)
著者 坂井孝一 (著)
後鳥羽上皇は無謀にも鎌倉幕府打倒を企て、返り討ちにあったのか? 公武の力関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決定づけた大事件「承久の乱」を、理解しやすいよう現代社会と比較...
承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱 (中公新書)
承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱
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商品説明
後鳥羽上皇は無謀にも鎌倉幕府打倒を企て、返り討ちにあったのか? 公武の力関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決定づけた大事件「承久の乱」を、理解しやすいよう現代社会と比較しながら描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
後鳥羽上皇は無謀にも鎌倉幕府打倒を企て、返り討ちにあったのか? 公武関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決めた大乱を描く。【商品解説】
後鳥羽上皇は無謀にも鎌倉幕府打倒を企て、返り討ちにあったのか? 公武関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決めた大乱を描く。【本の内容】
著者紹介
坂井孝一
- 略歴
- 〈坂井孝一〉1958年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。創価大学文学部教授。著書に「曽我物語の史実と虚構」「源実朝」「曽我物語の史的研究」など。
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紙の本
過小評価されてきた日本史上屈指の大事件
2019/12/15 23:43
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
一口に武士の時代とは言っても、平清盛や源頼朝はまだまだ朝廷の枠組み内にいたと言っていい。それがいつ誰がひっくり返したかといえば、1221年の承久の乱で北条義時がやったのである。だが相手は歴代でも屈指の英主である後鳥羽上皇であり、決して鎌倉側が勝つべくして勝ったわけではなく、勝敗が逆になった機会はいくらでもあった。それがなぜ鮮やかに鎌倉側が勝ち、「武者の世」を到来させる壇ノ浦よりも関ヶ原よりもずっと大きな歴史的変動を生む結果になったか、本書は最新の知見を交えて論じてくれた。昔教科書で教えられた歴史がひっくり返される名著である。
紙の本
武士政権
2019/01/16 06:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
承久の乱を院政の始まりから後鳥羽上皇の死まで丁寧に扱った本。合戦の模様までも丹念に解説している。乱により武士政権が確立していく過程もよくわかる一級品。
紙の本
面白かったです。
2021/12/28 15:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kanye - この投稿者のレビュー一覧を見る
後鳥羽上皇が,関東の勢力や北条義時をどのように見ていたか,最終的に何をねらって乱を引き起こしたのかを知ることができました。大河ドラマが楽しみです。
電子書籍
教科書で覚えた常識を覆された
2021/12/19 10:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
序章から二章までは後鳥羽、実朝の人物像について綿密に解説している。八百年も前の人だから、もちろん個人の人物像は分からないけれど、当人の実績や作品への評価を通じたアプローチは説得力がある。
様々な分野に与えた影響の度合いを詳細な検討を見せられ、今まで思い抱いていた両人の像が非常にステロタイプであったことに気づかされて目からうろこが落ちる思いだった。
本郷和人の同名書に比べると、文献や史料がない部分や専門外の部分を憶測で好き勝手に書くような事はしていないので、派手さや面白みには欠けるかも知れない。
第三章の「乱への道程」は実に読み応えがある。
歴史書ではあるのだけれど、スピード感のある筆致と緩急をつけた構成はなかなかの物で、ドキュメンタリー作を読んでいるような錯覚を覚えた。
朝廷方も幕府方も過酷な選択を迫られる場面がいくつもあった事が分かる。
選択の誤りが即命を落とすことにつながる過酷な時代だけに、どの商談にも重みが感じられる。
紙の本
承久の乱
2021/06/25 16:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルには『承久の乱』とあるが、読者の理解を進めるように院政の開始から記述を始めてくれているので、とてもわかりやすい。また、源実朝は文弱で幕府の重臣たちから睨まれていたとか、後鳥羽上皇が倒幕を目的に兵を挙げたなどの従来のイメージが覆された。
今日を生きる我々にもわかりやすいように例えて表現されているところもあり、とにかくわかりやすい。それでいて、結末を知っている我々の立場から価値判断を下す事のないように釘を刺しているところも良いと思う。
紙の本
実朝、後鳥羽上皇に対する先入観を排する
2019/07/28 17:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中公新書で創価大教授の坂井孝一が著わした啓蒙書である。テーマは「承久の変」である。「応仁の乱」が流行ったと思ったら、今度は承久の変である。中世はあまり話題にならない時代であるが、鎌倉時代の武士政権誕生や室町時代の混沌とした政など本来は興味が尽きない時代である。
日本歴史は研究が進みつつあり、例えば、中学高校時代に習った日本史は大きく変わっているという。といっても限度があるが、我々が中高で習ったのは「承久の変」であったが、今はほぼ「承久の乱」と言っているようだ。
それほど内容が変化したわけではないし、そのポジションが変化したわけでもない。乱ほどの規模はないが、歴史上軽視するわけにもいかないというわけか。それが乱になったということは、応仁の乱に匹敵するほど内容が重視、つまり歴史上大きな意義があると認められるようになったということか。その辺りの説明は誰もしてくれないようだ。
この承久の乱は、鎌倉時代におきたものである。簡単に言えば源家の幕府将軍である源実朝が公暁に暗殺され、鎌倉幕府の体制が崩れてしまった。この隙を狙って京の後鳥羽上皇
が天皇、もう一人の上皇、朝廷の重臣公家に命じて、北条義時を征伐しようと考えたわけである。坂井教授は自分が研究した成果として、上皇は鎌倉幕府討幕まで考えていたわけではなかったという。
この乱の直前まで朝廷と幕府の関係は決して悪くはなかった。それなのに何故後鳥羽上皇は戦端を開いたのか。これが本書の大きなテーマであると考えられる。実朝は金槐和歌集を編み、陳和卿に唆されて渡宋しようとして失敗したり、官位ばかりに関心を寄せる毀誉褒貶の激しい人物として知られていた。政に対する関心は薄かったと見なされてきたが、それは誤りであることが徐々に明らかになりつつあるそうである。
それだけに暗殺されたことによるロスの影響は大きかったという。この乱では北条家を中心とする幕府の軍勢が京へ上り、実際に公家の兵たちと戦火を交えている。しかし、あっさりと幕府軍に制圧されてしまった。その戦評、分析を試みている。なかなか興味深い評価である。
後鳥羽上皇は多彩な才能を持つ「治天の君」であり、本書では歌の紹介も行われており、この時代の人物が身近に感じられた。
紙の本
最近の研究の成果実感
2019/01/07 13:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「承久の変」という教科書的記載ではなく「承久の乱」としたところに著者の意欲が感じられる。後鳥羽を中心に広く「承久の乱」に至る院政の開始から書き起こしてただ単に後鳥羽のわがままだけではなかった「乱」の真相を抉り出している。
更には、「幕府討伐」ではなく、「義時討伐」のつもりが鎌倉に「幕府討伐」とすり替えられた幕府、北条氏のしたたかさ。これがこの「乱」のすべてだったとわかる。
いずれにしても貴重なそして重要な歴史著作であった。
紙の本
この乱が日本の歴史にとってとてつもなく大きな出来事だったことがよく分かる
2023/05/30 23:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
「承久の乱」に絞った歴史の新書である。この乱が日本の歴史にとってとてつもなく大きな出来事だったことがよく分かる。当然、承久の乱に行き着くには白河院から始めなければならない。ここから鎌倉幕府、特に源氏三代まではよく知られているだろう。ここから承久の乱が終わりその少し先までが描かれている。とても興味深く読めた。
紙の本
わかりやすい
2020/07/12 09:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
承久の乱について、いろいろな角度から分析されていて、興味深く読むことができました。歴史への関心が、増してきました。
紙の本
同じ事実について書かれているが
2019/03/28 23:55
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栞ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
発効日が近く、同じタイトルの本郷和人の「承久の乱」と比較するために読んでみました。
歴史の事実について学者それぞれで、様々な解釈があるのは当然ですが、この本の著者坂井先生と、本郷先生の説の違いが明確にわかり面白いです。
ぜひ両方を読み比べてみてください。
紙の本
本郷氏の「承久の乱」との較べ読みを勧めます
2019/02/23 10:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、後鳥羽上皇と源実朝の両人の実力を説き、両者の蜜月に伴う良好な朝幕関係が、実朝の横死により対立し、遂に「承久の乱」が発生。北条氏の実力を侮っていたとしか思えない後鳥羽上皇の甘い判断もあり、幕府側が圧勝。名実ともに武士の時代が到来するターニングポイントとなった過程を丁寧に描いた良書でした。
中でも、後鳥羽上皇への接近画策について、実朝が独走した結果として暗殺されたと思っていたので、実は政子や義時以下幕府首脳が一体となって動いていたという点が最も意外でした。一方で、教科書的な無難な印象もあります。
同時期に刊行された本郷氏の「承久の乱」との較べ読みを勧めます。同じ歴史テーマなのに視点が違うと、こうも解釈が異なってくるのか驚きます。例えば、実朝暗殺について坂井氏は公曉の単独犯説は明白と主張する一方、本郷氏は北条氏の関与を疑っています。さらに、後鳥羽上皇はあくまでも義時の排除を目指したのであり「倒幕」ではないと坂井氏は主張する一方、本郷氏は倒幕を主張。全体として坂井氏の方は通説的で無難、本郷氏は踏み込んだ歴史解釈でした。個人的には本郷氏の主張の方が面白かったです。