このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
始発の電車で、放課後のファミレスで、観覧車のゴンドラの中で。不器用な高校生たちの関係が、小さな謎と会話を通じて、少しずつ変わってゆき…。短編5編を収録。『小説すばる』掲載にエピローグを書き下ろして書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
青春は気まずさでできた密室だ――。
今、最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。
始発の電車で、放課後のファミレスで、観覧車のゴンドラの中で。不器用な高校生たちの関係が、小さな謎と会話を通じて、少しずつ変わってゆく――。
ワンシチュエーション(場面転換なし)&リアルタイム進行でまっすぐあなたにお届けする、五つの“青春密室劇”。書き下ろしエピローグ付き。
「謎を追いかけているうちに、気付けば彼らを好きになる」
武田綾乃さん、絶賛!
「早朝始発の殺風景」
早朝始発の列車でなぜか出会った同級生(あまり仲はよくない)の思惑はどこにある――?
男女の高校生がガラガラの車内で探り合いの会話を交わす。
「メロンソーダ・ファクトリー」
女子高生三人はいつものファミレスにいた。いつもの放課後、いつものメロンソーダ。
ただひとつだけいつも通りでないのは、詩子が珍しく真田の意見に反対したこと。
「夢の国には観覧車がない」
高校生活の集大成、引退記念でやってきた幕張ソレイユランド。気になる後輩もいっしょだ。なのに、なぜ、男二人で観覧車に乗っているんだろう――。
「捨て猫と兄妹喧嘩」
半年ぶりに会ったというのに、兄貴の挨拶は軽かった。いかにも社交辞令って感じのやりとり。でも、違う。相談したいのは、こんなことじゃないんだ。
「三月四日、午後二時半の密室」
煤木戸さんは、よりによって今日という日に学校を欠席した。
そうでもなければ、いくらクラス委員だとしても家にまでお邪魔しなかっただろう。
密室の中のなれない会話は思わぬ方にころがっていき――。
「エピローグ」
登場人物総出演。読んでのお楽しみ。
【本の内容】
収録作品一覧
早朝始発の殺風景 | 5−38 | |
---|---|---|
メロンソーダ・ファクトリー | 39−73 | |
夢の国には観覧車がない | 75−109 |
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
オタクに勧めたいミステリ
2019/11/26 19:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:言音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに惹かれて購入したのですが、とても面白かったです。
場面や登場人物に青春要素が強く、青春時代特有の「距離感」が謎を生む要因になったり謎を解く鍵になっていて、あまり見ないミステリだと思いました。文章は読みやすいライトノベルのようですが、謎解きには驚かされます。
それぞれの話に萌え要素があります。必ず一つは刺さるものがあるはずです。
紙の本
あっさり
2020/02/12 14:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
あっさりとした読み応えでした。
さんしょの話は、たぶんどこかで結末が書かれるだろうなと思ってたら、
書き下ろしのエピローグに繋がってました。
あと、それぞれの短編がゆるく繋がってますね。
紙の本
☆青春ミステリ☆
2023/06/11 13:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の死なない、だが、ほろ苦いミステリー
----------------------------------------------
【早朝始発の殺風景】
加藤木は、早朝始発の列車で、何故か同級生の殺風景と出会う。
男女の高校生が、ガラガラの車内で、お互いの早朝始発に乗り込む理由を探り合う。
お互いの思惑が明らかになり、物語の最後の1文に辿り着いたとき、思わず作中の些細な表現を見返してしまった。
【メロンソーダ・ファクトリー】
女子高生3人は、いつものファミレスにいた。いつもの放課後、いつものメロンソーダ・・・ 今日も、クラスTシャツのデザインがすぐ決まり、いつもの他愛ない放課後となるはずだった・・・
ただ1つだけ、いつも通りでないのは、詩子が珍しく真田の意見に反対したこと。
何故、意見が対立してしまったのか? 詩子の真実に迫る。
【夢の国には観覧車がない】
高校生活の集大成、部活の引退記念でやって来た幕張ソレイユランド。なのに、何故、男2人で観覧車に乗っているんだろう・・・
1周22分の密室で、幹事である後輩と観覧車に乗る羽目になった理由を考える。
これは、幹事の思いやりなのか? それとも?
【捨て猫と兄妹喧嘩】
半年ぶりに会ったというのに、兄貴の挨拶は軽かった。いかにも社交辞令って感じのやりとり。でも、違う。相談したいのは、こんなことじゃないんだ。捨て猫を助けたいんだ!
兄貴は、捨て猫のことを知っているのだろうか?
【三月四日、午後二時半の密室】
煤木戸さんは、よりによって今日という日に学校を欠席した。そうでもなければ、いくらクラス委員だとしても家にまでお邪魔しなかっただろう。
密室の中のなれない会話は、思わぬ方に転がっていく。
煤木戸さんは、一体どんな嘘をついているのだろう?
----------------------------------------------
エピローグでは、上記の作品を読むうちに薄々気づく関係性を確認しつつ、十分語られない部分に想像力を飛ばす。
紙の本
ちょっと...
2019/07/21 22:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすい。表題作はどうも初期の米澤穂信を思わせて、作者ならではの味わいが薄かったような。
とにかく猫の扱いか腹立たしい。あれじゃウイロウがかわいそうだろ。
紙の本
人が死なないミステリ
2019/03/04 14:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「青春ってきっと、気まずさでできた密室なんだ。」
という言葉がキラリと光る。
それを、ミステリーと名付けることなく、解き明かしていった謎が、青春時代沢山あっただろうなぁと思った。
オムニバスで映像化してほしい。