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商品説明
震災から一年経った。午後二時四十六分。仕事の手を止めて、連れ合いとともに、海のほうへ手を合わせる。静かな一日だった−。仙台在住作家が「災後」の日々を綴る。『Kappo 仙台闊歩』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
自然、文学、音楽、美術、旅、そして東日本大震災。仙台に住まう小説家が災前・災後の日々を綴った貴重な日記文学。著者3年ぶりの新刊です。大人のためのプレミアムマガジン『Kappo 仙台闊歩』の人気連載「闊歩する日々 杜の日記帖」の2010~2018年分を一冊にまとめました。【商品解説】
目次
- 二つの再会/悲喜こもごもの春/竹の子マンション/ナイフと紐と/「酒中日記」ふうに/繭の中/彦根の月/巨大地震のあとさき/日和山で/松本竣介との一週間/豆腐屋のラッパ/セーター兄弟/春よ、来い/港町ブルースよ/貞山堀を歩く/ムカデ退治/十九年ぶりの鶴岡/住居の音空間/星座小説/渡良瀬遊水地ふたたび/土蜘蛛/Nさんの机/浜の秋/新しい仕事机/葦原に立つ/七十八年ぶりの大雪/旧友交歓/野草園六十周年/青色の時計/ムファグァ/作並温泉再訪/懐かしの「甲の舟」/四年ののち/庭にくる鳥/彼岸花/イチイの朱い実/日本最長のバスの旅/光禅寺通の柏の木/熊本激震/蕎麦好き嫌い/台風上陸/政岡通りのギャラリー/大当たり!/ノルウェーの切手/向山の狸/三島由紀夫と松/修理の夏/サフラン摘み/老舗のいろいろ/選考の日々/庄野さん宅でのお昼寝/松島町の謎の塔
著者紹介
佐伯 一麦
- 略歴
- 〈佐伯一麦〉1959年宮城県生まれ。「ショート・サーキット」で野間文芸新人賞、「ア・ルース・ボーイ」で三島由紀夫賞、「還れぬ家」で毎日芸術賞を受賞。
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