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商品説明
「森友事件」をスクープしたNHK記者が、異動を命じられた! 政権を揺るがす疑惑と巨大組織内に強まる圧力−その狭間で最後まで戦い続けた著者が、森友事件の真の問題点を明らかにする。〔「メディアの闇」(文春文庫 2021年刊)に改題,加筆〕【「TRC MARC」の商品解説】
なぜ放送されないんだ!
政権を揺るがす「森友事件」の報道の最前線で活躍したNHKのエース記者が突如退職した。何があったのか?
著者は「森友事件」の発覚当初から事件を追い続けたNHK大阪放送局の司法担当キャップだった。次々に特ダネをつかむも、書いた原稿は「安倍官邸とのつながり」を薄めるように書き換えられていく。NHKでも検察でも東京vs.大阪のせめぎ合いが続く中、ついに著者は記者職からの異動を命じられた。記者であり続けるために職を辞した著者が、事件の核心、取材の裏側、そして歪められる報道の現在を赤裸々に明かす、渾身のノンフィクション。
はじめに
第1章森友報道は「忖度」で始まった
第2章一転して大報道合戦~小学校認可の行方~
第3章クロ現製作ですったもんだ~けんかの末に仲間に~
第4章注目を集めた籠池理事長夫妻の人物像
第5章国有地問題から補助金詐欺へ~焦点を移す検察の捜査~
第6章背任の実態に迫る特ダネに報道局長激怒
第7章籠池前理事長逮捕の舞台裏
第8章取材体制変更で担当を外された私
第9章森友事件追及弁護団(仮称・阪口弁護団)の活躍
第10章 近畿財務局職員の自殺が残した謎
第11章「口裏合わせ」の特ダネに圧力再び~プロの記者はこうして取材する~
第12章 強者記者列伝~5本の指に入る記者+と、もう一人の優れもの記者~
第13章 個性豊かな検事たちとの愉快なやり取り
第14章 急転直下の検察捜査、財務省は全員不起訴 ~そして私は記者を外された~
終章 NHKから大阪日日新聞へ~森友事件の取材は続く~
あとがき【商品解説】
著者紹介
相澤 冬樹
- 略歴
- 〈相澤冬樹〉1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。NHKを経て、大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。
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紙の本
本タイトルに偽りがある。本書の本当のタイトルはサブタイトルの「森友事件をスクープした私が(NHKを)辞めた理由」だ。著者の今後の活躍に期待する。
2019/01/12 11:34
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKのドキュメンタリー番組は、結構好きで見ている。民放では上質の教養・ドキュNHKのニュースは、まったく見る気がしない。「今起きていること」の問題点がさっぱりわからないからだ。問題点どころか、事実あったことすら報道されない場合があるらしい。それは、政権に忖度した報道がされているからだ。
たとえば、本書では著者がNHK時代に書いた記事が改編されるエピソードが紹介される。
森友学園事件の発端となった豊中市議の情報公開訴訟の報道で記者が書いた原稿が、冒頭に安倍総理夫人の名誉校長に就任しているという事実の記述が原稿のずっと後に提訴した議員の言葉として変更されている。
まあ、これなどは、注意して聞いていれば内容そのものが改ざんされているとまでは言わない。なんとか、視点をずらそうとしている工夫は見られるが。そして、大阪の地方放送でしか流さないという姑息な手段が用いられる。そのご、安倍政権のお友達優遇疑獄に全国的になっていくのだが・・・
また、森友学園に国有地売却する側の近畿財務局が、売却交渉の中で、学園側に「いくらまで出せるか」聞き出し、実際のその金額以下で売っている」という特ダネを上層部の妨害がありつつも、オンエアさせる。その顛末も緊迫感を持って記述される。そして、著者の上司である大阪報道部長が東京の小池報道局長に言われた言葉が「あなたの将来はないと思え」
本書は、こうしたNHKの忖度報道の実情を中心に、「森友疑惑とはいったい何だったのか」と言うことにも切り込む物になっている。結局、森友疑惑の本筋はうやむやにされているなかで、そのうやむやは許さないとNHKの記者を辞めさせられても、「実態を暴く」という著者の執念が伝わってくる。
本書のタイトル安倍官邸vs NHKとなっているが、なんか違和感が・・・NHKのニュースは官邸の広報機関と成り下がっているのだから正確なタイトルはvsの後に続くのは、「NHKを辞めた記者」じゃないの?だけど、vs「NHKを辞めた記者」というタイトルも、ちょっと誇大タイトルになるかな。本書では、官邸の示唆がうかがわれると推測がされているだけなのだから、結局、示唆の真相が暴露されているわけではない。そこんとことが誇大広告のようなタイトルになっている。まあ、「なぜ報道されないんだ!」って書かれた帯を見て買ったんだけどね。でも、「なぜ報道されないのか」の真相追究に至っていないのが辛いところだな。
国民的に忘れられようとしている森友問題。それは報道されなくなってきたからだが・・・著者は、NHKを辞めるところまで追い詰められたが、とことん追求していくと宣言している。今後の活躍に期待する。国と大阪の問題を暴いてもらいたい。
NHKは国民の受信料で放映されているのだから、忖度すべきは「国民」でなければならない。最初の話に戻ろう。NHKを国民の手に取り戻すには、やはり、NHKのニュースや番組を見たら、ガンガン物を言うことが必要なのだろうということだ。本書にもこんなエピソードが紹介されている。民放ワイドショーですでに森友がガンガン取り上げられるなか、当初森友疑惑を取り上げなかったNHKに視聴者からクレームが入り、HNKも森友報道をせざるをえなくなる。NHKのスポンサーは国民なのだ。
本書の魅力は他にもある。記者の職人技が記述されている部分だ。記者クラブなどで、政治家や官邸の言うがままを記事にする報道が散見される中で、役人に何を言わせるかの質問術、さまざまな裏取り取材をする技や、取材者対象者の本音を引き出す為の工夫などなど、これまで、著者が記者の仕事で培ったノウハウも開示されている。
紙の本
権力と対峙する
2019/01/07 10:02
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この書のタイトルは正確ではなく、誤解を生む。正しくは「安倍官邸とそれに追従するNHK vs. 一記者」である。権力とは、絶大である。国家権力はサンゴの海に土砂を投入することもできるし、組織権力は不都合な真実を暴こうとする一記者を簡単に左遷し葬ることができる。権力者と、そこにおもねる人々の自己保身が、正義感あふれる個人を揉み潰す。邪魔なものには蓋をして、捨てる。そして、のうのうと生きる。権力を前に、個人は無力だ。絶望。しかしこの著者のように、絶望を乗り越えて声を上げ続けること。それしかない。
紙の本
権力に近い人たちが忖度する怖さ。
2020/04/14 22:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
森友事件をめぐる公文書改ざんを強いられ命を絶った財務省官僚の遺族が、佐川元理財局長と国を提訴したニュースを知って、やはり、この事件のことはいちから知っておかなければと本書を手に取る。情報は、テレビだけで得る時代ではないので、いまや、NHKのニュースだけですべてを知った気にならないほうがいいとは思っていたけれど、これほどとは...。著者は、正しいニュース報道の在り方にこだわり続けたあげく、記者の立場を取り上げられる。NHK内の権力の乱用であるし、一連の森友事件も同じく権力によってゆがめられた結果。税金を払って、あるいは受信料を払って、その正しい使い方をゆだねているはずが、やらずぶったくりの世の中にいつの間にかすりかわってる恐ろしさを感じる。
紙の本
NHKの体質暴露?!
2019/09/13 11:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
森友事件の情報収集行程と、原稿をチェックするNHKの上層部の壁、
裏事情が色々と書かれている。
折角仕入れた目玉情報も、政治家が絡むとうまくぼかして放送されるのには、さぞかし歯がゆい思いだろう。
これを読むとNHKだけでなく民放のワイドショー?!からも情報を得なくては、と思ってしまう。
本の題名vs.はand?!