このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
第二次世界大戦以後、最大の人道危機はなぜ発生したのか、なぜ止まらないのか。シリア危機のはじまりから2016年春までに起きた出来事の流れを整理し、様々な角度から観察・分析。長期化するシリア内戦を時系列で追う。【「TRC MARC」の商品解説】
2011年3月6日、アサド政権打倒を呼びかけた落書きを理由に少年15人が秘密警察に逮捕され、拷問を受けた。同15日、首都ダマスカス旧市街で、抗議のデモが起こる。
以降、抗議デモはシリア全土に飛び火した。当初、アサド政権と反体制派の戦いであったところに、ISILをはじめとするジハーディストが登場し、米国を含む有志国連合が「対テロ戦争」としてそれに向き合うことになる。さらにはサウジアラビアとイランの代理戦争、トルコとクルドの対立なども、シリア内戦に組み込まれることになった。
国際社会はこの紛争を止めることができず、やがてはロシアも参戦し反体制派は離合集散を繰り返す。シリアの国民は、毎日のように殺害され、難民として周辺諸国に逃れている。
なぜ、シリアという国はこのような状態になってしまったのか。ISILの勢力が削がれ、反体制派はイドリブ県に追い詰められてはいるものの、仮にアサド政権が勝利したとして、大多数の難民は帰国することができないだろうし、クルド勢力は東部を実効支配している。
この先シリアはどうなるのか。本当の意味で、シリアが元の統一国家に戻る道筋は、全く見えてこない。本書では、この複雑な構図を時系列で解きほぐし、レポートしていく。
第2次大戦後最悪の人道危機がなぜ、どのように起きているのかを理解するための1冊。【商品解説】
目次
- 第1章 幕開け
- 第2章 トルコ、サウジアラビア、カタール、米国─アサド政権打倒をめざす国々
- 第3章 ヒズボッラーとイラン、ロシア─アサド政権を支える外部勢力
- 第4章 軽量級の調停者、重量級の脇役─国際連合とイスラエル
- 第5章 民衆蜂起から宗派紛争へ
- 第6章 転機
- 第7章 反体制派再編・シリア国民連合の誕生
- 第8章 ISIL登場
- 第9章 ヒズボッラーの本格参戦
- 第10章 化学兵器問題
著者紹介
安武 塔馬
- 略歴
- 〈安武塔馬〉ベイルート・アメリカ大学大学院(中東アラブ研究)卒業。中東在住歴は20年を越える。独自の視点で中東情勢分析を続ける。著書に「レバノン混迷のモザイク国家」がある。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む