紙の本
やさしい編集者
2019/05/15 20:19
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家に寄り添い、作品を売るために努力をする、そして押しが強い、優しい編集さん。
今回もぶたぶたさんに出会た人たちは少しずつ幸せになってます。まさに『触媒』。
紙の本
軽く読める
2019/06/25 10:19
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集だと作者もかかわりが深いかなあと思うんだが、軽く読めた。まあぶたぶただしなあ。そう突っ込んだ話にはならないか。
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また素敵なカフェ見つけちゃった(*^.^*)メニューも雰囲気も素敵な文壇カフェ♪しかもマスターはぶたぶたさん!(^o^)でも行けないのが欠点( ´△`)とここまで書いてきたけれど、今回のメインは編集者ぶたぶた(^^;)出来るぬいぐるみ ぶたぶたさん 身近にいて欲しいな~♪
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「10年ひと昔」というが、20年ならさしずめ「ふた昔」ということだろうか。時が経つのは早いが、20年前だと色々なことがかなり変わってきているものだ。
20年前といえば西暦で1999年。2000年問題が取りざたされたり「リベンジ」という言葉が流行ったり、携帯電話やPHSが一気に増えてきたのがこの頃だ。また、プロ野球界では松坂大輔がプロ初登板、初勝利を納めた年でもある。
それから20年。世の中も大きく変わり、自分自身も20年分歳を取り、色々なものが変化してきた。その中でも変わらないものは変わらないし、変わらないからこそ価値が出てくるものもあるだろう。そういったものはロングセラー商品と呼ばれたりするが、多くの人に指示されているからこそ長く愛されるのだろう。
心が疲れ気味な時やリフレッシュしたい時などにお勧めなのが、矢崎存美さんの書かれる「ぶたぶたシリーズ」だ。その最新刊 であり29作目なのが「編集者ぶたぶた (光文社文庫)」だ。登場から20周年となるシリーズだが、今回もまた心休まる素敵な一冊として読者を癒してくれる。
内容(「BOOK」データベースより)
小説家の礼一郎は、依頼をくれた編集者と初めて会う約束をした。待ち合わせの喫茶店に現れたのは、どう見ても小さなピンクの、ぶたのぬいぐるみ。これは夢だ、と思った礼一郎は、おもしろがって、ぬいぐるみに新作の構想を話し始めるが…(「長い夢」)。編集者・山崎ぶたぶたは、本や雑誌を作りながら、出会う人々にも、元気をくれるんだって。大ヒットシリーズ!
物語の主人公は、ピンク色をしたぬいぐるみのぶた。しかも、話をして、歩いて、普通に生活をしている"山崎ぶたぶた"という名前のぬいぐるみだ。可愛い姿とは裏腹に、声や行動は渋い中年男性という設定だ。
ぶたぶたシリーズでは、その都度色々な職業で登場するが、今回は編集者という設定だ。引きこもり気味の作家さんを励ましたり、仕事に疲れた若手編集者の悩みを聞いたりと、関わった人々に優しさ全開で接してれる。
毎回のことながら、このシリーズに登場する人物は、心優しくて繊細で少しだけ疲れた人が多いように思う。それだけに登場人物に感情移入が出来るし自分に置き換えて考えてみることもできる。
今までに発刊された29冊すべてを読んだが、今回の一冊も疲れた心を優しく癒してくれる一冊だ。
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文壇カフェいいですねぇ。私もちょっと隠れ家的な行きつけのお店を見つけたいです。解説でぶたぶたさんが何かをしてくれた訳ではなく、自分で変わるきっかけをくれるとあって、何となく納得。
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ぶたぶたシリーズ29作品め。
シリーズは、2018年20周年だそうです。
ロングランシリーズですね。
わたしもぶたぶたは刊行されるたび読んでいます。
あり得ない設定ですけど、ぶたぶたの性格に救われたり、容姿に癒されたり。
読むことでホッとできる大好きなシリーズです。
今回は、迷えるマンガ家、グルメライター志望の男の子、地方在住の小説家、新人編集者、ひょんなことからモデルを始めた中年の女性の5話です。
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ぶたぶたさんも、もうそんな長いシリーズになっているのか、と後書きを読んで驚きました。そりゃぶたぶたさんだもの、編集者になっても優秀に違いない。柔らかな口調と雰囲気?で相手の魅力をを引き出し、素敵な本を読者に届けてくれるに違いない。文壇カフェでは元編集者だったけれど、やっぱりお客さんの軌道修正をちゃんとやってのける。相変わらずの万能っぷりでした。ぬいぐるみだから、きっと心許せる事もあると多いんだろうな。苦労も恐怖も多いだろうけど、ぶたぶたさんに会ってみたい、から「なってみたい」って思ってしまう読後でした。
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理想の編集者でもあるぶたぶた。会ってみたい。
そしてぶしつけながら、スイーツを食べているのを見てみたい。
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今回のぶたぶたさんは、編集者。
これ、ぶたぶたシリーズ29作目だそうです。
編集者というお仕事の方とは、あまりにも接点がなかったので、イメージがあまりうまくできておらず。
でも、なんとなーく、作家さんの尻を叩いて書かせる。みたいなイメージを持っていたので、ぶたぶたさんには、あわないのでは?と思ったら。。
自分のイメージとは違う、編集者ぶたぶたがいた。
今回も相変わらず、主人公たちの意識を生き方を変えていく。
でも、ぶたぶたさんが直接、変える方法をとるわけではなく、主人公自らが変わっていく。切り開いていく。
やっぱり、ぶたぶたさんは、カウンセラーだと思う。
メンタルも、キャリアもできちゃうカウンセラーさん。
自分も話を聞いて欲しいものだ。。。
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今回も面白かったです!
文壇カフェあったら行ってみたいなぁ
追い詰められてるとよくわからないけど、客観的に見つめるとこの状況おかしいって気づけることってあるよなぁ
ぶたぶたさんに悩み聞いてもらいたい…
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シリーズ29作目もほっこり度は変わらず。今回は編集者。そういう世界に縁がないので実際は分からないが、こういう編集者だったら作家もいいんだろうなあって思わせる。作者の実体験から出てる?
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お馴染みぶたぶたさん。今回は編集者。
話により同じ編集者でも設定変わるので、様々な視点で楽しめます。
書店回り、お店の取材、新作の構想、文壇カフェ、雑誌編集。本作りは作家と編集者の共同作業。だから話を聞いてくれるぶたぶたにピッタリなんですよね。
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泣いたわ。おきまりの感想(笑)頑張ってる人を描くのがうまいなあ。とっても応援したくなって、自分も頑張ろうってなるんだよなー。
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よみやすかったかな
だいたい1時間弱で読み終えてほっこりするので、お茶を1杯飲む感じ
電車で読むのにちょうどいい
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目次
・書店まわりの日
・グルメライター志願
・長い夢
・文壇カフェへようこそ
・流されて
5作の短編が収録されているが、特に気になったのは『文壇カフェへようこそ』。
文壇カフェという設定もそそられるが、そこで展開されるのは上司との関係に悩む編集者の話。
もしかしてパワハラを受けているのだろうか、それともこのくらい普通のことなのだろうか。
ひとりで悩むから、考えがグルグルして答えが見つからない。
そんな人たちに、ゆっくり心を休める時間とちょっとした人脈をもたらす場所。
それがぶたぶたさんの経営する『文壇カフェ』。
悩みってひとりで抱えているうちはなかなか解決しない。
忙しそうな先輩に相談することもできず、愚痴を友達に言うほどの割り切りもできず、ひとり悶々としてる人、きっといると思う。
まあ、ぶたぶたさんのカフェなんてそんじょそこらにはないので、あきらめて友達に愚痴を言うとか、職場に仲間を作るとかすればいいよと言ってあげたい。
結局この話の語り手は、マウンティング上司に心をつぶされる前に会社を辞めて、ぶたぶたさんの知り合いのいる出版社に転職するのだけど。
みんながみんな成功できるわけじゃないからね。
もう一つ『流されて』。
若いときは親にすべてを決められて、自由になるために結婚したら、嫁ぎ先にも自由を与えられず、家族の求めるままに求められる存在でいたら、跡継ぎを生まないという理由で追い出された50代女性の話。
今時50代でここまで家に縛り付けられる人も少ないかもしれないけれど、少なくとも彼女の実家は私の実家と似てるなあと思いながら読んだ。
「自分のために生きる」
私が定年延長を望まず、すっぱり仕事を辞めようと思うのは、自分の時間がとても大切だから。
お金よりも。
もちろん家族のことを無視するわけではなく、自分のペースで生きたいな、と。
それでも今まで流されてきた分を取り返す!という気負いは次の台詞で消えた。
「流されるのがダメなんじゃなくて、その流れを信頼できるかどうかが大切」
流されながらも、結婚後の人生は自分の選択の結果であると思っている。
だからこの話の語り手にも、思うままに自分を生きてほしいと思った。