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紙の本
原節子の真実 (新潮文庫)
著者 石井妙子 (著)
【新潮ドキュメント賞(第15回)】小津との本当の関係、たったひとつの恋、空白の一年、そして引退の真相−。丹念な取材により、伝説を生きた女優・原節子の真実を鮮やかに甦らせた...
原節子の真実 (新潮文庫)
原節子の真実(新潮文庫)
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商品説明
【新潮ドキュメント賞(第15回)】小津との本当の関係、たったひとつの恋、空白の一年、そして引退の真相−。丹念な取材により、伝説を生きた女優・原節子の真実を鮮やかに甦らせた、本格評伝。写真も多数収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
14歳で女優になった。戦前、戦後の激動の時代に112本の作品に出演、日本映画界に君臨する。しかし42歳で静かに銀幕を去り、半世紀にわたり沈黙を貫いた。数々の神話に彩られた原節子とは何者だ ったのか。たったひとつの恋、空白の一年、小津との関係、そして引退の真相──。丹念な取材により、伝説を生きたひとりの勁い女性の姿を鮮やかに描き出す決定版評伝! 新潮ドキュメント賞受賞。【商品解説】
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紙の本
女優としての誇りをつかみ取る出演作に恵まれなかった不幸に心が痛む
2019/02/22 00:54
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
原節子、その名を知らぬ人はいない女優だ。そして、ある日突然理由も告げずにスクリーンから去り、95歳でなくなるまで一切姿を見せずに沈黙を守りぬいた。
デビューは昭和10年、最後の映画出演が昭和37年。
本書は、その原節子の生き様を、当時のインタビューや周辺の人々の当時の原節子評を通して浮き彫りにする試みである。原節子本人からの取材はかなわないので、あくまで評伝だが、戦前から戦中、戦後の時代の映画産業の様相も表わしながら、時代と家族に殉じた原節子を描いている。その時代は激しくイデオロギーが変わる時代であった。豹変する人々や映画の内容、終戦後に家族を養うために映画に出演し続けなければ生きていけなかった事情のなかで、原自身、意志の強い女性を演じることを望んでいたのだが、原が女優としての誇りをつかみ取る出演作に恵まれなかった不幸に心が痛む。時代が女性に求めるものと原の求める女性像に大きな乖離があったのだろう。
晩年の原自身の言葉を引き出せなかったのは残念だ。世界的にも高評価の小津の作品に多く出演しているが、原自身の小津作品の評価は低い。もし、小津の映画ではなく、黒沢の映画出演が代表作となっていたら、黒沢の映画で活躍していたらどうだったのかと思う。過去には戻ることが出来ないが。
電子書籍
名前しか知りませんが
2021/01/08 09:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
死亡のニュース聞いてから原節子に関心持ちはじめ、読みました。戦前からご活躍のすごい女優だったのですね……でもその人生は、仕方なく、その人生の選択をした…モノばかり。この本読んで、原節子自身は、そんなに幸せな人生ではなかった感じです。突然引退し一切マスコミと関係を断ったまま、2015年に亡くなりましたが、ご冥福をお祈りするばかり。
電子書籍
原節子さん
2020/06/03 07:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が物心ついた時には、もう引退されていて、その後はベールに包まれていたが、一度テレビが図々しく、ご本人が乗車されていた車から降りられた後ろ姿を撮影していて、図々しいと思いながら、自分も見てしまった。この本でも、なるべくご本人が天国で嫌がらないような内容になっていてほしい。
紙の本
女優
2020/08/05 10:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後の激動の時代を女優として生き抜いて名実ともにトップ女優だったとおもいます。彼女の引退の理由など写真と共に紹介されている。
電子書籍
女優
2019/12/14 11:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の女優さんで存じ上げませんでしたがとても美しい女優さんで、波乱の人生だったんで、おもしろかったです。