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商品説明
【芥川賞(第160回)】考えすぎてばかりいる、21歳プロボクサーのぼくは、自分の弱さに、その人生に厭きていた。駆け出しトレーナーの変わり者、ウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていく−。『新潮』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
なんでおまえはボクシングやってんの? 青春小説の新鋭が放つ渾身の一撃。デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。当たったかもしれないパンチ、これをしておけば勝てたかもしれない練習。考えすぎてばかりいる21歳プロボクサーのぼくは自分の弱さに、その人生に厭きていた。長年のトレーナーにも見捨てられ、変わり者のウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていく――。【商品解説】
なんでおまえはボクシングやってんの? 自分の弱さをもてあます二十一歳のプロボクサーが拳を世界と交えたとき。【本の内容】
著者紹介
町屋 良平
- 略歴
- 〈町屋良平〉1983年東京都生まれ。2016年「青が破れる」で文藝賞、19年「1R1分34秒」で芥川賞を受賞。ほかの著書に「しき」など。
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紙の本
文章はライトでもパンチが利いた純文学
2020/01/29 23:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
倦んだモチベーションを抱える若いプロボクサーの感情の変化を描いた作品。冒頭からすでに負けていて、描かれるシーンの大半は調整中の鬱屈した感情と、トレーナーや唯一の友達との不器用なやりとり。だからこそ時折挟まるトレーニングシーンは際立ち、物語にテンポを生む。
芥川賞作品特有のとっつきにくい作品かと思いきや、このテンポが少し珍しいくらいライトな作風に仕上げているところが面白い。次の試合が近付くにつれて獰猛な雰囲気を帯びていく主人公のテンションの上がり方にシンクロして読むペースもダレない。良い意味で「らしくない」純文学といった印象だった。
一見、ボクサーが本気を出すことを覚えてメキメキ強くなった、みたいな話に見えるけれど、実際は「本気を出すことに対して本気になった」くらいのレベルで、ボクシングは真剣に生きるための結果じゃなくて過程なのかなとか思ったり。久々に読みながら色々思考が脱線するタイプの良い純文学作品。
紙の本
ボクシング小説の最高峰
2019/08/03 01:15
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nabi3号 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボクシング関係の創作物では、松本大洋のゼロ(0)と並ぶような傑作です。共に切り口が唯一無比で、新鮮です。ボクシングはバカの殴り合いではないってことが認識できて幸せでした。
紙の本
ボクシングは
2019/03/04 07:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
熱中して見たことはないが、すごく物語がある感じがする。
そのドラマチックな味わいを感じたい小説だ。
これを機にボクシングをら見てみたい。
紙の本
新しい作家の覚悟
2019/02/21 15:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第160回芥川賞受賞作。
いい作品に出合ったという満足感、それは選考委員の高樹のぶ子氏が言うように「古典的な青春小説」だからかもしれない。
文学がいつもどこかしらに「青春」という言葉が孕んでいる満ち足りない感情、どこにもぶつけようのない不満や飢餓感を代弁しているとすれば、まさしくこの作品はそうだろう。
いつの時代であっても、この作品は一定の評価をされ、一定の愛読者を獲得するにちがいない。
どんな物語かといえば「プロボクサーとしてはたぶん今後多くは望めないであろう青年の、ひたすらトレーニングに打ち込む日々を描いている」という宮本輝選考委員の言葉が端的だろうが、その青年にトレーナーとしてかかわる先輩ボクサーが造形もまたいい。
選考委員の山田詠美氏は主人公とこのトレーナーの二人について「読み進めれば進めるほど登場人物二人の味方になれる」と書いているが、この「選評」はまさに本を読むことの魅力を語っている。
登場人物たちに自身を添わせる、これほどこの作品が読み手を夢中にさせていることの証であろう。
この作品ではプロデビューしてその初戦に勝ったもののその後負けが続き、苦悩する若者が描かれているのだが、試合での打ち合う拳の痛みやお腹への攻撃とそれがもたらす苦痛、次の試合に向けての減量や精神的な高揚、それが実に多弁に語られている。
しかし、おそらく彼の饒舌はたった一発の拳で消し飛んでしまうにちがいない。
それでも、文学者である限り、それを語っていくしかない。
新しい作家町屋良平氏の、覚悟をみた気分である。
紙の本
ボクシング
2019/02/19 21:17
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、勝てないで悩んでいるボクサーである。そのボクサーに、新しいトレーナーが付く事になる。これまでの常識にとらわれないやり方に、戸惑いながらも新しい自分を発見する。
紙の本
勝つために変わる
2022/11/07 10:00
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投稿者:令和4年・寅年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボクサーを描いた小説。プロにはなったが、勝ち上がることが難しい中で努力を続ける。カメラを向けてくる友だち。同じように戦っていたボクサーがトレーナーについて変化が。
電子書籍
ボクシング
2021/10/12 00:59
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
単に、殴り合っているだけのスポーツではないことが、この小説を読んでわかりました。なかなか勝てない若いプロぼくさーの悩みと、新しく彼についた新トレーナーの話です
紙の本
一気に読みました。
2019/02/21 22:35
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの意味ですが、最近の芥川賞の中には、読み進めるのがきつい作品もありましたし、評判ほど、良さを感じられない本もあったのですが、この本は、バスとJRの社内の数時間で、一気に読めました。感情移入も簡単にできました。
ただ、それでも、疑問。
芥川賞をあげるほどなのかなぁ?
紙の本
変わり者のトレーナーが!
2019/10/20 22:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなほの - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー戦を初回KO勝利だがその後は3敗。ウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていくー。第160回芥川賞受賞作。