街角の昭和遺産

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いつも行く図書館の新着書籍の棚で目についたので手にとってみました。「平成」から「令和」にかけて「昭和」をテーマにした本を読むというのもちょっと洒落ているようで、ひとり少々悦に入っています。
実体験として直接的に懐かしいものは少なかったですね。むしろこういった商売がまだしっかりと生きていることを改めて知らされ、無責任ではありますが、応援したくなりました。

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もう少し写真が欲しいかなあと思いましたが、逆にインタビューが充実しているので他の昭和物より読み物としての充実度は高いです。
去年少しだけ話題になった「ドライブイン探訪」にも通ずるような、人にスポットを当てた昭和探訪ルポです。
消えつつある昭和の名残を記録してくれることはとても有難いです。じっくりと気持ちよく話してもらったんだろうなと思う内容で、相手に対しての敬意が物凄く感じられるのが心地よいです。
昭和の時代は既に遠く、僕も昭和より平成を過ごした時間の方がずいぶんと長くなってしまいました。色々なものが一気に広がった昭和という時代。その頃成り立っていた商売がわずか数十年で廃れてしまう異常な速度はどこか歪に感じます。

ちなみに今もですが、昭和の匂いのする商店街や住宅地を練り歩くのが好きです。歴史ある壮大な建物とかよりも、人が生活してきた時間経過を感じさせる建物の方が好きです。なかなかそういう商店って入る用事が無いのが残念ですが。

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時代の移り変わりと共に消えゆく風景は
数多いです。

デパートの屋上には必ずあった遊園地。
通り沿いの屋台、時々見かけていた
チンドン屋など。

「そういえば最近見なくなったなあ」と
感じる”昭和的な”街角の風景をルポする
一冊です。

実はまだチンドン屋という職業は存在
しています。特にSNSと相性がよく、
見かけた人はすぐにUPしてくれるとか。

しかし渋谷や新宿のような大繁華街には
向かないらしいです。都会は街頭演説、
該当ビジョンなど情報が溢れ過ぎていて
通行人が「心を閉ざし」ていつから
とか。

それでもネット前世時代に、こっちから
乗り込むライブ”感のあるチンドン屋は
かえって若者にはインパクトを与える
可能性を秘めているとか。