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紙の本
桜風堂ものがたり 上 (PHP文芸文庫 OFUDO stories)
著者 村山早紀 (著)
店内で万引きをした少年を追いかけたことから、思わぬ不幸な事態を招いてしまった書店員の一整。傷心を抱えて旅に出た一聖は、ネットで親しくしていた桜風堂という書店を営む老人を訪...
桜風堂ものがたり 上 (PHP文芸文庫 OFUDO stories)
桜風堂ものがたり(上)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:1,452円(13pt)
- 発送可能日:1~3日
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商品説明
店内で万引きをした少年を追いかけたことから、思わぬ不幸な事態を招いてしまった書店員の一整。傷心を抱えて旅に出た一聖は、ネットで親しくしていた桜風堂という書店を営む老人を訪ねるが…。【「TRC MARC」の商品解説】
書店に勤める青年、月原一整は、人づきあいは苦手だが、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てることが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。しかしある日、店内で万引きをした少年を一整が追いかけたことが、思わぬ不幸な事態を招いてしまう。そのことで傷心を抱えて旅に出た一整は、ネットで親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるため、桜野町を訪ねるのだが……。【商品解説】
勤めていた書店をある「万引き事件」がきっかけで辞めることになった月原一整。彼は旅先の田舎町で、ある小さな書店と出合うのだが……。【本の内容】
勤めていた書店をある「万引き事件」がきっかけで辞めることになった月原一整。彼は旅先の田舎町で、ある小さな書店と出合う……。【本の内容】
収録作品一覧
朝の子猫 | 8−19 | |
---|---|---|
オウムとコーヒー | 20−77 | |
霧の中 | 78−144 |
著者紹介
村山早紀
- 略歴
- 作家
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電子書籍
私が訪れた書店のことを思いながら
2021/07/20 19:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miki - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は海外で生活している。でも、読みたいのはやっぱり日本の小説。帰国した時に本屋さんへ行き、まとめて買って持って帰る。
まず、仕事関係の本や、頼まれた本を買う。どこにあるか分からないので、いつも書店員さんに助けてもらう。その時の対応は、本当に見事。「それでしたらーーー」と、言うが早いか小走りで去って行ったかと思うと、あっという間に本を持って来てくれる。あ、そんなに急がなくても、と、こちらが申し訳なくなるくらいのスピードで。マイナーであろう本なのに、迷うことなくその棚へ行き、持ってきてくれる。本がなかった時は、「あ、その本、2週間前まであったんですけどねーーー。申し訳ありません」と、探している本人の私より悔しそう。複数階に分かれている書店では、「それでしたら〜階です」と言われて行くと、その階に着くや否や「お探しの本、こちらでよろしかったでしょうか?」と、早速手渡してくれる。どうして知ってるの?と、驚かされたことも。いくつかの本屋さんへ行くけれど、書店員さん達はどこもそんな感じで、本のことを本当によく知っていて、勢いよく、素早く、でも、とても丁寧に対応してくれる。
必要な本を探したら、自分が楽しむための本を探す。どの作家さんが話題で、どんな本が人気なのか、全然わからない私が参考にするのがPOP。私は本屋さんのPOPを読むのが大好きだ。手描きなのがいい。絶対いい。描いている人の想いが伝わって来て、すぐに読みたい気持ちにさせられる。書き方で、その人の口調までわかって面白い。でも、買える冊数にも限りがあるので、色々見てゆっくり選ぶ。いつもいくつかの書店を梯子する。そうすると、面白いことに気づく。同じ日、同じ時期に行くのに、各書店には全く違う本が並んでいる。全然違う。以前見た本でもう一度見たいと思った本、確かこの辺にあったなぁと思ってその棚に行っても、もうない。当たり前か、図書館じゃないんだから。前行った書店にあった本、もう一度検討してみようかなぁ、と思っても、ない。それに気づいた時、本屋さんって、実は本当に奥深くて面白いと思った。おかげでいろいろな本を目にすることができる。いつ行っても、読んだことのない本に出会える。出版社の宣伝は「売りたい」が全面に出ているような気がするけど、書店のそれは、もちろん売りたい気もちもあると思うけど、「読んで欲しい」が勝っているような気がする。選んだ本にハズレがない。私が買った本は全部、「読んだことない作家さんばかりだけど、面白い」と、友達からも好評。何のことはない、書店員さん達のおかげ。POPの受け売り。
最近は残念ながら、電書で読むことがほとんど。持ち運ぶ手間もないし、収納の問題もない。でも、やっぱり本屋さんに行きたいと思う。あの本屋さん、まだあるかな、まだPOPを描いてくれてるかなぁ、なんて思いながら。なくならないで欲しいと本当に思う。
長くなってしまったけれど、この物語は書店員さん達の物語。私がこれまでに行った書店のことを思いながら読みました。物語の初めに起こってしまった事件はすごく悲しいけれど、登場人物はみんな個性的で可愛らしく、優しい。心温まる物語です。読みながら何度も涙したけれど、作中にも触れられている言葉で言わせてもらいますが、悲しい涙ではありません。この本に出会えてよかったなぁ、と思える、素敵な1冊です。
紙の本
本を愛する全ての人へ
2021/04/20 23:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:昼休み - この投稿者のレビュー一覧を見る
村山早紀さんの作品は、登場人物たちがとても純粋で優しく、それが読んでいてとても心地よい。
この本は、特に「本を読むこと」「書店という場所」「本にまつわる職業人」への愛が溢れていて、読んでいて涙が出てくるほどだった。
一度でも「本に救われた」経験がある人なら、きっとよく分かると思う。
上巻では、誰も悪くないような事件が起こって、読んでいるこちらが憤りを感じたけど、それをきっかけに旅に出て、主人公の人生そのものが良い方向へ動き出す予感を感じさせてくれた。
紙の本
何度でも読み返したい。
2019/05/26 00:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まこと - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本で二度読んだが、文庫本も購入した。文庫化にあたり、上下巻に分かれたことにより、表紙もさらに魅力的になったこと、有川ひろさんが帯を書いていること、が購入した理由。
話は長いが、あっという間によめる。
こんな本に出会うために私は生きていると思えた。