紙の本
ギャグも飛ばさないしかわいいところもない
2019/11/23 17:37
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
騎士団長がついに登場。
名前も存在もおそろしげだが、
作中の騎士団長はどこかユーモラスで愛らしくさえあるように思える。
ギャグも飛ばさないし、かわいいところもないが。
騎士団長の奇妙なしゃべり方は、村上春樹、こういうの書くのうまいなあ。
免色の家の目的もわかり、物語はさらに一段進む。
そして、このストーリィが、ナチス時代に関わっていそうなヒントをポンと出して、終わる。
続きを買いに行かないとしょうがないじゃないか。
紙の本
村上春樹氏の独特の世界が動き出します!騎士団長の登場です!
2019/04/22 08:43
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、村上春樹氏の独特の世界を描いた『騎士団長殺し』文庫版の第2巻です。同巻では、いよいよ騎士団長が登場します。突然、主人公の前に現れた「イデア」。時空はねじれ、主人公は時間の歴史を遡っていきます。不思議の国のアリス、不思議な少女。。。様々な人たちが登場し、そこに織りなされる世界は、どんどんと深くなっていきます。村上氏の世界を存分にお楽しみいただける書です。
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騎士団長殺し2
2019/03/23 13:18
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
雨田具彦のイデアが騎士団長となり、主人公の思いも自分のイデアとなりそうな感じがあり、絵を通して不思議な世界へと吸い込まれるような思いでした。後半から謎がすこしづつわかり騎士団長との関係もわかるようになると思いました。
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免色さん
2019/05/31 11:27
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場の仕方も変でしたけど、かなり変な人物です。
情報を操るだけでなく、人を操ることがすごく上手って感じ。
このまま、物語を引っ張っていくのでしょうか?
紙の本
謎が謎を
2020/02/20 22:48
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投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進むにつれて、謎が解かれるどころか、さらなる謎を呼び、非現実の世界が膨らんでいくようだ。じわじわと狂気の世界へと誘われているようでもあり、いささか恐怖を覚えるほどだった。しかし、散りばめられた謎がすべて明かされるまでは、読みたいと思いながら、先を読んでしまう。
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上を読んでから1か月ちょっと。間に他の本も挟んだので、週末中心に2週間ちょっとで読了。
上巻から酒と音楽とセックスで春樹節でしたが、不思議ちゃんも登場してきて要素満載。
「騎士団長」も上で出てきた騎士団長だけでなく、もう一人登場。ハルキの不思議な世界。確かに、「顕れるイデア」編でしたね。
またまた何か起こりそうな雰囲気を残して第1部終了。後半も楽しみです。
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書くことも描くことも、世界を切り取る意味ではおなじで、断片、欠片だからこそ、書かれていないもの、欠けているものが重要なファクタとなる。
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不思議な出来事が徐々に目に見えてくる巻。
騎士団長や白いスバル・フォレスターの男など、主人公と明確な関係性を説明できない登場人物(?)が増えてくる。
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第1部(下)。
“顕れるイデア”という事で、騎士団長登場。何だか「海辺のカフカ」におけるカーネル・サンダーズを彷彿させる気がします。
そして、免色さんの“何者?”感が凄いです。“免色が座り心地のよくないソファを自宅の居間に置いたりするわけがない”“免色が腕の悪いバーテンダーを雇うわけがない”“免色が完璧でない白ワインを用意するわけがない”等々・・。
もし、免色さんが「芸能人格付けチェック」に出たら、GACKTさんもビックリの目利きぶりを見せてくれそうです。
第一部が終わり、色んな事が謎だらけで混沌としている感じです。第二部の展開が楽しみです。
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全4巻のうちの2巻目。やっと半分。
・1巻で気になった謎は、まだ明らかにされない。より広がっていく感じがする。
・免色のミステリアスな雰囲気が楽しめる。きちんと実体を持った人間のはずなのに、底が見えない独特なキャラクター。『夕食にミイラは招かないのですか?』という不可解な問いに、免色はなぜ平然と話を合わせられるのか。
・この免色の豪邸に招待されるくだりは面白かった。バラライカを飲んでみたい。
・「60cmほどの騎士団長」が現れる。騎士団長の姿かたちをとったイデアを解き放ってしまった。
イデアとは何か? 大学時代の講義で出てきた気がするけど忘れてしまった。「青空が美しいのは、青空が美のイデアを含んでいるためである。」
イデア界から形体化した騎士団長?
・富士の風穴での妹との会話。自ら石塚の下の穴に篭った免色。暗闇での体験が印象に残る。そういえば、主人公は閉所恐怖症だ。
村上春樹の作品では、よく井戸が登場する。光の差さない真っ暗な空間に一人取り残されるようなイメージ。怖いけれども、非日常に惹かれるところがある。
・クロッキーとデッサンの違い。
・ファミレスで一人食事をしているところに現れた女性、その時に見た中年男。どんな意味があるのか?
・秋川まりえとの会話。中学生とは思えない会話。それに淡々と答える主人公とのやりとり。
・絵を描くとはどういうことか?色んなところで、主人公の絵を描くということへのこだわりが描写される。再読することがあれば、それに注目して読んでみたい。
・現実と非現実が妙な具合に入り混じっている。これは主人公の夢なのかも、とか考えたりして境目がわからなくなる。読んでいると、そんな奇妙な感覚が味わえる。
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◇帯
アリスの穴に迷いこむように
「わかりきったことじゃないかね」と誰かが言った。奇妙な訪問者とともに、物語の渦は勢いを増していく――
……
メモあり。
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村上春樹氏の作品が大好きで全て網羅している。
今作品は、一人称回帰。
村上春樹氏の一人称と言えば「僕」だけど、初めて「私」という一人称。
それだけをとっても、時は着実に流れており、村上春樹氏は70歳になり、私は42歳になり、お互いに生きて成長しているのだという実感が湧いた。
10代、20代はリアルタイムで「僕」で読めたこと、40代になった今「私」で読めること。
今の私には「僕」より「私」のほうがしっくりくる。
出版順とともに成長するように、リアルタイムで読めることが本当に嬉しい。
年齢は違えど、同じ時代を生きて、同じ母国語で訳を介さず村上作品を読めることは、私の人生にとって、とても貴重である。(「顕れる」「遷る」など漢字に意味を持つ日本語で読めること)
年齢を重ねたからなのか、今作品は独特の言い回しやクセのようなものが、削ぎ落とされた気がする。
私も歳を取ったからなのか、以前のように、心打たれるような文章や、書き留めておきたいような文言は見当たらない。
でも、文章を読んでいるだけで、一瞬でどこか別の場所に連れてってくれる特別な力を持つのは変わらない。
文章がメロディーになり映像になる。
村上作品に共通して言えるのは、人間の形成に大きく影響するであろう幼少の家庭環境や実の両親の存在がほとんど登場しないことであった。
だから、ある意味自分の忘れたいリアルな現実から遠ざかり、安心して読めた。
今回は、生き別れた妹が出てきたことに少しびっくりした。
そして今までは、あらすじのない物語で、地図もなく、どこに辿り着いてしまうのかわからないまま進んでいく、まるで夢の中のようなストーリーだったけれど、今回はあらかじめ設定されているようなストーリーの枠みたいなものが感じられて、それも新鮮だった。
そもそも、村上作品に映画やドラマのようなストーリー的起承転結を求めていない。
どちらかというと音楽を聴くのに似ている。
村上春樹氏の描く文章によって、一時的に現実から離れ、彩のある鮮明な夢を見させてくれる。
他の作家の小説は、何かしらのストーリーが始まり終わる。読者の私は夢中になったり感動したとしても、ただ通り過ぎるだけで、いつしか内容も結末も忘れてしまう。
村上作品は、私に吸収されて含まれていく。まるで実際に体感したかのように。
今までたくさんの作品を読んできたけれど、ありありと「心の情景(自分だけの映像)」として記憶が残っているのは、村上作品だけである。
ある物事や感情を音楽として残したり、絵画として残したり、文章として残したり、「人に伝えること」は、誰にでも成せることではない。
才能を持った限られた人にしかできない技。
今回、いつもの風景描写や時間描写だけでなく、絵画描写を文章として残したり、性的描写もいかに文章だけで生々しく映像化し正確に真髄を伝えられるかに力を注いでて、ただただすごいなと。
誰にでも成せる技ではない。
冒頭の舞台は「グレート・キャッツビー」、リアルと非現実の感覚的な感じが「不���議の国のアリス」を想起させられた。
物語とは直接関係ないが、平成最後の夜に第一部が読み終わり、令和初日に第二部が始まるという、村上春樹氏で時代を跨いだことが、私的に妙に気持ちよかった。
私にとって村上春樹氏と共に同じ時代を生きていることは、とても重要なことである。
(第二部に続く)
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村上春樹作品の主人公(大抵の場合、僕)は大体同じようなキャラクター(クラシックやジャズが好き、料理が好き、読書が好き、色んな女を抱く、などなど)だなと思っていて、恐らく村上春樹本人(あるいは村上春樹にとっての理想像)がモデルだろうと勝手に思っていて、今回もそんなキャラクターだった。というところから考えて、ひょっとして絵を描くことと小説を書くことというのは似てるのかなと。
例によってちょいファンタジー要素もあり、ちょいミステリー要素(いつも通り解決しない謎多数)もあり、最近の村上春樹っぽい長編作品でした。
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図書館再開٩̋(ˊ•͈ ꇴ •͈ˋ)و やっと続きが読める
‥と、思ったら
また閉館だけど借りてて良かった
免色さんとのちょっと不思議な関係
色んなパーツが出現したものの
この後どんな風に結びついていくのか(˘̩̩̩ε˘̩ƪ)
気になるけど再開は5/6‥
また手持ちの本でやり過ごします
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第一部の下巻になると面白さが増してきた。
何とも言えない表現の中で話の展開が徐々に進んでいく。
気がつくと引き込まれている。