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紙の本
やがて海へと届く (講談社文庫)
著者 彩瀬まる (著)
すみれが消息を絶ったあの日から3年。すみれの恋人だった遠野は彼女の荷物を処分しようと言い出す。親友を亡き者として扱う遠野に反発する真奈は悼み悲しみ続けるが…。死者の不在を...
やがて海へと届く (講談社文庫)
やがて海へと届く
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商品説明
すみれが消息を絶ったあの日から3年。すみれの恋人だった遠野は彼女の荷物を処分しようと言い出す。親友を亡き者として扱う遠野に反発する真奈は悼み悲しみ続けるが…。死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語。〔2016年刊の一部を加筆・修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが――。【商品解説】
著者紹介
彩瀬まる
- 略歴
- 1986年生まれ。2010年「花に眩む」で第9回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。本作で第38回野間文芸新人賞候補になる。著書に『骨を彩る』(幻冬舎)『神様のケーキを頬ばるまで』(光文社)『桜の下で待っている』(実業之日本社)、『朝が来るまでそばにいる』(新潮社)、『眠れない夜は体を脱いで』(徳間書店)、『くちなし』(文藝春秋)、『不在』(KADOKAWA)などがある。小説以外に、自身が一人旅の途中で被災した東日本大震災時の混乱を描いたノンフィクション『暗い夜、星を数えて 3・11被災鉄道からの脱出』(新潮社)がある。
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大切な人を亡くした事実を受け入れるとき、
2021/10/01 06:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
亡くなった人に一目会うことで気持ちに折り合いをつけられるのかな。震災ではそれが叶わない場合も多いんだ。人の思考のスピードはそれぞれで、立ち直るにも時間のかかり方が違う。かけ算とまでは言わない、引き算になることもあるけど、1人よりは2人でいたり、誰かを巻き込んで事実を受け入れられたら。そういうふうに立ち直ってもいいんだ。彩瀬さんの気持ちの表現の仕方は、地球や自然の一部の人間っていう感じで、とても好き。