紙の本
家族はなぜ介護してしまうのか 認知症の社会学
著者 木下 衆 (著)
患者の人生や性格に合わせた介護が求められる現在の認知症。患者をよく知るからこそ、家族は悩み、憤り、反省する。家族介護はなぜ大変なのか、その大変さの源泉はどこにあるのかを、...
家族はなぜ介護してしまうのか 認知症の社会学
家族はなぜ介護してしまうのか――認知症の社会学
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商品説明
患者の人生や性格に合わせた介護が求められる現在の認知症。患者をよく知るからこそ、家族は悩み、憤り、反省する。家族介護はなぜ大変なのか、その大変さの源泉はどこにあるのかを、複数の具体的な事例をもとに考える。【「TRC MARC」の商品解説】
介護を頑張りすぎることへの問題提起。
患者の人生や性格に合わせた介護が求められる現在の認知症。患者をよく知るからこそ、家族は悩み、憤り、反省する。認知症を理解し、介護へと導かれ、患者との関係を再構築するまでの家族の営みを丹念に描く。
――はじめにより
彼ら家族たちは介護保険サービスを利用しながらも、何らかの形で介護を担っていた。彼らは例えば、日常的にケアマネジャーと介護の方針についてすり合わせ、患者が通う通所介護施設(デイサービス)を訪問して日々の様子を観察し、サービス内容に意見を申し立てていた。……
これから事例として紹介するように、彼らは介護の中で、悩むこと、憤ることを繰り返す。頼れるプロがいながらも、そして「介護はプロに」と思いながらも、彼ら家族は介護に、いわば巻き込まれていってしまう。……
私が注目するのは、「認知症」という病だ。そこに、「家族はなぜ介護してしまうのか」という謎を巡る、重要な論点が隠されている。
鍵となるのが、患者個々人の「その人らしさ(personhood)」に関する知識だ。患者本人を介護の中心に据え、多様な専門職がかかわる介護の体制がつくられるからこそ、介護家族の知識が頼られ、介護にかかわらざるを得なくなってしまう。
……そんな彼らが、何を目指し、何に苦悩しながら介護をしていたのか。社会学の立場から、きちんと分析をしておきたい。
〈おしらせ〉
●本書には、紙版と電子版があります。
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〒606-0031京都市左京区岩倉南桑原町56
世界思想社「家族はなぜ介護してしまうのか」編集担当【商品解説】
人生や性格に合わせた介護を要する現在の認知症。患者をよく知るからこそ、家族は悩み、憤る。介護を頑張りすぎることへの問題提起。【本の内容】
目次
- 序章 新しい介護、新しい問題
- 1 認知症とは何か
- 2 認知症ケアの何が変わったのか
- 3 医療社会学の視点
- 4 介護が抱える問題と社会学が抱える問題
- 5 患者の人生
- 1章 認知症の概念分析へ
- 1 家族はなぜ介護を担うのか
- 2 家族はどのような規範を身に着けていくのか
- 3 認知症の概念分析
著者紹介
木下 衆
- 略歴
- 〈木下衆〉1986年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(文学)。大阪市立大学都市文化研究センター研究員。専門は医療社会学、家族社会学。
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