紙の本
サピエンス全史よりも勧めたい
2020/02/28 09:44
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ライサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずこの一文には誰もがやられるだろう。
「男の身長は女より高い、はステレオタイプとは呼ばないのに、女は男より脂肪が多い、はステレオタイプと呼ばれる」
社会科学者は人類を特別視したがるが実際は人類も他の動物と大差ない
これは多くのサピエンスも特別視したがるものだとは思うが。
結局、サピエンスは遺伝子や体の構造からしてチンパンジーと豚のハイブリッドなわけだし本当に大差ないわけなのだが
男は相手の不貞行為、女は相手の感情が動くことに嫉妬すると。ただこの方面の話は「一度なら許してしまう女、一度でも許せない男」の本のが詳しい
ウィリアムDハミルトン(ダーウィン論者)「人間の本性はまっさらではない」まぁ確かに、と
1万年前から変わらないため、テレビも写真も真の意味ではサピエンスに理解はできない。警察なども。虚構を現実と見る。タレントも友達として認知する。サバンナ原則。農耕すら理解できていない。
まぁ理解できていたら昨今のコロナウイルスに対する対応とか3.11の時に繰り返したような失態を繰り返すわけもないよね
ジェンダーを叫ぶ人ほど性差別する。サピエンスの歴史上でも一夫多妻が普通でありこれは女に有利な戦術。子を持たぬ男も昔から珍しくはなかった。先住民だろうが自然に優しくもないしヴィーガンでもない
まぁここらは「サピエンス全史」を読んでいればわかることでもあるし。またアイヌやインディアンが普通に肉食だったりとかね
そもそもサピエンスが入っていった土地の9割以上の動植物がサピエンスの手で改変された歴史があるのだし
金髪、長い髪、色白、9:6:9、左右対称、平均、若さ、大きい胸、青い目も全て解明してくれる
売春をするのはほぼ男だけ。1000人4倍。オナ禁が美徳になるのも男だけ。そして男たちの所得格差。
「この女は俺を好きだ」と「神を信じる」ことは心理上繋がっており、また逆の場合の代償が大きいこと
一夫一婦は一夫多妻より男にとって有利だが離婚が認められる社会ならば事実上の一夫多妻になってしまう。そして女のが浮気性
ゴリラとチンパンジー
母は子を見捨てないがために父は子に無責任になれる
伝統的社会では老人が資産を独占→若者は暴力、犯罪(盗み)、才能発揮をする
日本も似たようなもんだね
独身男性ほど異文化を避けることも合理的理由がある
今の時代は男女を本当の意味で平等に扱おうとすることがセクハラとされる。そしてまた自爆テロの背景にも女性が関係しているのだ
理不尽に思えるかもしれないが真実を描写している書物である
紙の本
変わらない部分
2020/09/21 10:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:翔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
変わらない部分を知ることで、じゃあどこは変えられるかを知ることができます。私たちの脳は、根本的に狩猟採取生活をしたときから変わっていないということを知れます。そうすると、その狩猟採集生活をしていたときの私たちの日々はどのようなものであったかを知り、そうすることでその生活と現代の生活のギャップが判明し、そこから今をどう生きたらいいかのヒントを得ることができます。
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この本では男女の違いや宗教などについて進化心理学的な視点から解説していた
特に男女の違いについて多くを割いていた
繁殖のためにどのような行動をとるのが合理的かは男と女で違うため、受けてきた淘汰も違う
したがって現代に生きる男と女は違う性質を持っている
このような前提のもとに現代における様々な事象の原因を進化心理学的視点から解説していた
善悪ではなく、1つの事実として語るというスタンスが良かった
しかし進化心理学的視点のみで説明しようとしすぎている感が否めない部分もあった
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・女は若さ、男は生産性にピークあり
・女性的(共感・繊細)、男性的(システム・ロジカル)
・女性,既婚男性は異文化に挑戦しやすい
・優勝より自己実現が大切な価値観
稼ぐのはあくまでその手段
・ロジカルでありながら繊細に
(両方持ち合わせていることを生かす)
・海外にもターゲットを作る
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人間の人生にある、
配偶者選びや、結婚、家族、犯罪、繁殖活動に至るまで
男性と女性で違いが生まれるのかはなぜか、
進化心理学の観点で分析してる本。面白い
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それはそれは全ての行動において子孫繁栄の為で
DNAとは、人間とは、男とは
(女とは、とは余り思わなかった 笑)
と、切なくなったり笑ってしまったり。
確かに知ると納得な内容で
明日からの人の見え方が変わりそう。
300ページ弱のボリューム、難しい言葉も沢山だけど
飽きなく最後まで読みやすかった。
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東京大学出版会『進化と人間行動』の生物学パートを抜き社会科学パートを増やし、一般向けに読みやすくしたような感じ。一つ一つのテーマが面白い。特に印象に残ったのは、社会学方面に応用している部分。過激派イスラーム教徒が自爆テロを行うことも、イスラーム教のとある教えがあることにより、生物として理にかなっているだろうという考察など。
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男性がなぜ、胸が大きく、髪が長く、ウエストがしまった女性を求めるのか。
個人差はあるが女性の特徴、男性の特徴はある(男性の方が一般的に身長が高い、でも女性のほうが高い場合もある)
のでそこを理解し合えればよい関係がつくれるのでは?
人は進化できていない(寿命に対して変化が多すぎる)ので人の原点を振り返れば良い女性関係において良い行動ができるのでは?
人と仲良くなったり、お金儲けするには人がどういった行動とりたいのか知っておくと有利だよね?そこで
人間の行動は
行動経済学と進化心理学で説明できる。
進化心理学とは進化の過程で人間が合理的と考えた心理を学ぶことである。これにより論理的でない行動も説明できるようになる。
大前提として人間の脳は1万年前から変わっていない。なぜなら進化に対して人間の環境が変わりすぎて順応できていない。
だから環境に対して人間の脳が追いついておらず、非論理的な行動が生まれてしまう。
例えば、スナック菓子をいっぱい食べると健康に悪いし、お腹もいっぱないなのに食べ続けてしまう。それは脂質、糖質を好む脳をもつ子孫が生き残ってきたから。暗闇を怖いと思うのも同様。面白いのは男女の子孫繁栄方法。
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男女の行動心理を、それぞれが持つ繁殖戦略の違いによって説明している。
どちらも根本にある戦略は生命として子孫を残すこと。男はセックスをするために、女は子育てに必要な資源を得るために行動する。男が女に求めるのは若さと健康(あくまで進化心理学が現段階で研究出来ている範囲に過ぎないという訳者のあとがきがあるが。)、女が男に求めるのは金等の資源とそれを分け与える気前の良さ。
進化心理学では、男は女の気を引くため、つまりセックスをするために、スポーツや芸術、研究、ビジネスに勤しみ、場合によっては犯罪を犯すと結論付けている。繁殖競争という観点から見れば、諸分野での成功者と犯罪者とが本質的にとっている行動原理は同じだという主張には驚いた。
本書は、ヒトの行動特性について、全ては後天的に身につくものだと主張する社会科学者たちの「標準社会科学モデル」に対して、後天的な要素だけでなく、これまでヒトが進化の過程で培ってきた進化的心理メカニズムも影響していることを事実ベースで主張した本である。少なくとも現段階では男女や親子の関係を全てこの進化心理学の観点から説明、納得する事はできないが、この知識を応用することで、恋愛や人間関係の場面での一助になる事は違いない。
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賢そうな知人におすすめされたので、頭が良くなりたくて手に取ってみた。
めちゃめちゃ面白かった。
人の生きる意味や愛や欲望など、様々なことを「子孫繁栄」の切り口で説明しようとしてて(しかも意外と納得できる)、本当に面白かった。
※進化心理学=子孫繁栄っていうのは私の曲解であり、筆者が言ってる訳では無いです。
もちろんそれでは説明つかないことも多々あり、それを潔く一つの章にまとめて紹介してるのも好感が持てた。同性愛は子孫繁栄って言葉と相性悪いよね、やっぱり。
賢くなれたかは甚だ疑問だが、飲み会とかで皆に「そーなの!?」って言われるような、場をちょっぴり暖める小ネタをたくさん仕入れられたと思う。まだ試したことないけど。
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自分がイメージしていた題名のイメージと本の内容とのギャップがあったが、とても面白い内容だと思った。書籍の題名が「女が男を厳しく選ぶ理由」を新装改訂したものらしく、そっちの方が自分としてはしっくりくる。基本的にはQ &A方式なので、興味を持った所だけでも読んでも楽しく読める内容となっている。モテたい男子は一度読むべき一冊だと思う。
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「進化心理学から考えるホモサピエンス」
アラン・S・ミラー/サトシ・カナザワ(著)
伊藤和子(訳)
2019年2/3 初版第1刷発行 パンローリング(株)
2019年9/2 第2刷発行
2020年 11/19 読了
人間の行動原理は
子孫を残す為が最優先されている。
まぁごもっともなお話ですが
身も蓋もないような^^;
でもとても興味深い…
一部の人達にはちょっと不愉快な内容かも。
もちろんぼくは興味深く読ませていただきました。
最終章には進化心理学でも理解できないいくつかの事柄が挙げられており
これもとても興味深い内容でした。
久しぶりの読了本。
なぜか読書に集中出来ない時期でした^^;
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題名と中身のギャップがすごい。
ひたすら「セックス」が登場する。
というと誤解を招くと思うが、進化心理学って
人間の行動、心理について、これらの究極の動機として、おおむね異性間のセックスを通じて達成される繁殖の成功に非常に重きを置き、
男のさが、女のさがに生物進化の視点で迫る学問なんだって。
だから、あらゆる根源に繁殖、セックスが登場すると。
すごく新たな視点で大変おもしろかったです。
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サトシカナザワ先生的な進化心理学なぜなぜ話。というか、読みなおしてみると、関心をひきやすい問題への進化心理学的な答をはっきりコンパクトに提出していて悪くないのではないかと思いはじめた。
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個人的に非常に興味深い。
男女のそれぞれの特性や行動についての素朴な疑問に学問的に答えてくれる。ほとんどの疑問の帰着点が「種の保存」に向かう学問が進化心理学なのだと学んだ。
「なぜ男性はブロンドヘアの女性を好むのか」、「なぜ女性は光る宝石に目がないのか」などの疑問に答えてくれるが、「なぜ男性は普段は炊事をしないが、バーベキューの時になると率先して肉を焼き始めるのか」の疑問には答えが出ていないところも非常に面白く感じた。